たまたまネットでこういう記事が目に入ったので、発言したいと思う。
山本幸三大臣が講演でトンデモ発言「稼がない地方は応援しない」
http://news.livedoor.com/article/detail/13405928/
自分は、今年の三月に内閣府主催の「地方創生ミーティング」にゲストとして呼ばれ、山本幸三大臣を含む少人数のランチ会にも参加した。
その時、大臣の考える「地方創生」について詳しく話を聞いたので、この件についてはきちんと理解出来ていると思う。
山本大臣は、「地方創生には『自助の精神』が大事だ」と、何度も繰り返していた。
自分たちでアイデアを出し合い、自分たちの力で町を活性化しようとする自治体にこそ、国も手厚く応援をしたい。ただ、国になんとかしてもらおうというだけで、自助の精神がまるで無い自治体では、支援をしてもそれが有効に使われるとは思えない。そういう内容の話をされていた。
そこで重視されているのは「精神」であり、金額ではなく自分たちでなんとか稼いでいこうという「姿勢」のことだった。「たくさん金を稼ぐ地方は応援し、そうでない地方は見捨てる」という乱暴な話ではなかった。人口がたくさんいて税収はそれなりにあるが役人が無策で無気力な自治体より、人口はごく僅かだがそれでもなんとか町を維持しようと頑張っている人たちを国は応援するという話だった。
予算には限りがある。ならば、事なかれ主義で新しいチャレンジをしない自治体より、自助の精神で頑張っている自治体を優先して応援しようということである。
これのどこがトンデモ発言になるのか、僕には理解できない。
大臣の意見に賛成の人もいれば反対の人もいるだろうが、少なくとも真っ当な一つの意見であり、「トンデモ」などと報じられるべき発言では無いと思う。
ここからは、僕個人の意見だが、この記事は「山本大臣を個人攻撃したい」という目的が先にあるように思える。
今はこの人を攻撃しておけば雑誌が売れそうだとか、視聴率が取れそうだとか、そういう最近よく見かけるマスコミの傾向を、僕はこの記事からも感じる。
日本はこれから少子化がどんどんと進み、多くの町は経済的により苦しくなっていくだろう。だからこそ地方創生の新しいアイデアはより重要になってくる。ジャーナリストの皆さんには、そうしたことへのもっと実のある議論のきっかけになるような記事を書いて欲しいと思う。