月別アーカイブ / 2017年06月

前回は、サーフィンをした日とその翌日は、アトピーの痒みが軽減したというところまで書きました。
今回はその続きで、一応最終回です。

×  ×  ×

46歳でサーフィンを始めて、で、全く上手にならないまま、意地で海に通った。
1年目は「時間があればたまに海に行く」くらいだったけれど、2年目には「真冬でも雨でもとにかく海に行く」に変わった。
遊びだったから良かったのだと思う。
アトピーを治そうというモチベーションだったら辛くて続かなかった気がする。
気がついたら、頭皮、顔、首、肘の内側、胸、脇腹、膝裏に頑固に巣食っていたアトピーの炎症がほぼ消えていた。
びっくりである。
あ。僕は、とにかく自分の「汗」が大敵で、少しでも汗をかくとそこから猛烈な痒みが始まるのだけど、海では汗はかいたそばから流れていくので、それはすごく快適だった。

その他、この2年で自分がしたことで、アトピーと関係がありそうなことを箇条書きにするとこんな感じである。
・(前にも書いたけれど)ステロイド薬は飲まない。塗らない。
・抗ヒスタミン薬も飲まない。
・保湿もしない。
・日焼け止めは塗っていたが、途中から使わないことが多くなった。
・日焼けで一時的に肌がボロボロになっても自分では剥かない。
・海から上がっても数時間はシャワーを浴びない。
・シャワーはお湯と水だけ。ギリギリまで熱い湯を浴びて、冷水で締める。
・シャンプーもリンスもしない。
・洗顔もお湯だけ。石鹸は使わない。
・体もお湯で手洗いするだけで、ボディ・ソープ的なものは何も使わない。
・マルチビタミンとビオチンのサプリを朝晩飲んだ。
・徹夜というものを全くしなくなった。(そんなことをしていたら、海で身体が動かないからだ)

ちなみに「サーフィンをすると痩せるよ」といろんな方に言われたが、体重は全く減っていない。どころか、2kgほど増えた。ただ、体脂肪率は、ほんの少しだけ下がった。
1年後に「サーフィンをしたら高度脂肪肝が治った」というブログも書けたら更に嬉しいのだが、そのためにはもっと運動強度をあげて、食生活ももっとヘルシーにする必要があると思う。僕は自分に甘いので、なかなか難しい。

そういえば、病院通いの最後の方、担当医の方に、
「ちょっと試してみてはどうですか?」
と、精神安定剤を処方された。
「ストレスが肌に出ているということもあるのかもしれません」
とのことだった。
自分的には、仕事はとにかく順調だったし、ストレスとは無縁のつもりだったのでびっくりしたけれど、無意識のうちに何かしらのプレッシャーがあったのかもしれない。(ただ、それを飲んでも何もいい効果は無かった)
海に出てると、(下手で体力もなく、とにかく余裕が無いから)いい意味で頭が真っ白になる。
サーフィンをしている間は、仕事のことは一切思い出さない。というか思い出せない。
そういう意味でも、サーフィンは素敵なスポーツだと思う。

アトピーは不快で、日々の生活のクオリティが下がってしまう。
ステロイド薬は確実に副作用がある。
アトピーで苦しむ人に、僕のこの2年の体験が少しでも参考になってくれたら嬉しい。


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前回は、アトピーとの戦いにプツンと切れ、薬を投げ捨てたところまで書きました。
今回はその続きです。

×  ×  ×

薬を投げ捨てる少し前、僕は秦組というカンパニーで『らん』という舞台をやっていた。
そこで、イタチという若者が「今までとは違ったことをするのだ」と高らかに宣言するシーンがあり、これがとてもとても評判が良かった。

自分も、今までとは違ったことをしよう。
似合わないと決めつけ、あるいは出来っこないと最初から諦めて、やってこなかったようなことをしよう。
その舞台がきっかけで、自分もそんなことを考えるようになった。

自分は仕事のフィールドではかなりアグレッシブなタイプで、興味のあることには片っ端から手を出してきた。テレビドラマ、映画、舞台、小説、作詞、ワークショップ、プロダクション経営……なんでもやってきた。
これまでしてこなかったのは「遊び」だ。
遊ぼう。
人生、一度きりじゃないか。 
というわけで、自分にもっとも似合わない遊びは何かと考えた。
で、思いついたのがサーフィンである。
その時は、サーフィンがアトピーを治してくれるなんて想像もしていなかった。
そもそも、もうアトピーは治らないと諦めていた。もう荒れるだけ荒れてくれ。なるべく鏡は見ないから。そんな心境だった。

友人の友人にキャリア30年近いサーファーさんがいるというので紹介してもらい、千葉の海に連れて行っていただいた。
サーフボードは貸してもらった。
ウェットスーツも貸してもらった。
海に入った瞬間、顔や首のアトピーに塩水が沁み、ヒリヒリと痛んだ。
でも、ぶっちゃけ、初めてのサーフィンはいろいろと想像を超えて大変すぎて、肌のヒリヒリを気にしている余裕は無かった。
波に揉まれ、巻かれ、ボードで何度か顔や頭を打った。そして、とにかく疲労困憊した。
サーフィンって、こんなに大変なスポーツなんですか?? という感じ。楽しいとかストレス発散とかからはほど遠かった。そもそも、全く立てなかったし。
ちなみに、日焼け止めは、既に持っていた低刺激のものを顔にだけ塗った。が、よく考えたらそれはウォータープルーフじゃなかったので全く意味が無かった。海に入って5分で消えたと思う。なので、紫外線は盛大に浴びた。

あれ?と思ったのは、サーフィン初体験の翌日だった。
なんか、いつもより体が痒くない……頭皮も痒くない……
10年間、毎日ストレスだった「痒み」。それが、なぜか半減していた!

(この話、続きます)



おまけ。
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