月別アーカイブ / 2015年11月

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THE FUNATSUYAとKUHANA!のコラボ・ショート・ムービー。この企画は、

「オール素人のクハナ!映画部の「経験値」を少しでも高めるため、まずはショートムービーを撮ってみよう」

という意図から始まりました。

舞台は、泉鏡花の「歌行燈」の舞台として知られる「船津屋」。

主演は、映画『クハナ!』で2000人のオーディションを勝ち抜いた中西樹希と陽菜。

船津屋を経営されているTHE FUNATSUYAさんから、ショートムービーへの協賛OKのお返事をいただいてから、なんと完成まで三ヶ月以上もかかりました。こんなペースでやっていたら、2時間映画の撮影は3年かかる計算ですな(笑)

クハナ!映画部のみんなでロケハンをし、機材を持ち寄り、照明を当て、録音をし、撮影をし、演奏をし、運搬をし、差し入れのお菓子をいただき、そしてエキストラもやりました。

いろいろと予期せぬトラブルもありましたが、楽しい体験でした。

 

あ!

ストーリーは、本編の映画『クハナ!』とはまったく関係ありません(笑)

 

※追記=ナイトロケ・シーンでは、プロ・カメラマンの津村勇一郎さんにも助けていただきました☆ 津村さん、ありがとうございました。


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『クハナ』ブログなので、たまにはちゃんと『クハナ』のお話を。

映画やりますというと必ず聞かれるのがお金の話。
映画ってすごくお金かかるんでしょう? という質問と、
今度の映画はいくらくらいで撮られるのですか? という質問。

そういえば、最初の最初、一番最初、桑名市役所のブランド推進課の方がわざわざ東京まで会いに来てくださった時も、
「桑名で映画をやりたいのだけれど、実際問題お金はいくら必要なんでしょう」
まず最初の質問がお金のことでした。

映画って、お金をかけようと思えばいくらでもかけられる怪物です。100億円くらい使って撮ってる映画もあります。
全員がノーギャラのスタッフと役者で、シナリオも低予算を念頭に書かれたものなら、100万円以下でも撮れるでしょう。

で、実際、桑名で、有志の市民の皆さん方で、いくらくらい集められそうですか? と、こちらから逆質問をしました。
「やってみなければわからないけど、1000〜1500くらいではないでしょうか」
ここがスタートでした。
桑名市としては、ぜひ地元発の映画をやりたい。
でも、税金で映画ビジネスをやるわけにはいかない。
有志の市民団体(後のクハナ映画部)は任意団体なので事業の主体にはなれない。
そこで、クハナ映画部に1500万円の資金集めを頑張っていただきつつ、資金がショートした場合や不測の事態で赤字が出た場合は、それは秦建日子が個人で被る。そういう取り決めでこの映画はスタートしました。
私の感覚だと、劇場映画は予算は3億くらいは普通だった気が。1億とか1億5千万円くらいの予算だと、プロデューサーの方が「低予算の企画なんだけれど」とわざわざ前置きされていた気がします。今回はそこから更に10分の1です。
なんだか、すごく楽しそうです(笑)

桑名の町をイメージしつつ、シナリオを書きました。
そして、以前一緒に仕事をしたことのある制作会社の社長さんに読んでいただきました。
「これ、1500万円で映画にしたいのですが」
社長さんは言いました。
「秦くん。低予算だとわかっていて、どうしてこういうホンを書くのかな?」

○登場人物がたくさんいる。その分お金がかかる。
○ロケ場所がたくさんある。移動などで撮影日数が延びる。その分お金がかかる。
○子供たちがたくさん出演する。子供たちは大人に比べて撮影に時間がかかる。その分お金がかかる。
○音楽の生演奏シーンがたくさんある。演奏の撮影には時間がかかる。その分お金がかかる。
○しかも、クライマックスシーンには千人以上のエキストラが必要だ。めっちゃお金かかるやん!

結論としては、「普通に考えたら、撮るだけで1億。そういうホンだよ、これは」

長くなるので「その2」に続きます(笑)

舞台版『攻殻機動隊』を東京芸術劇場プレイハウスまで観に行きました。


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事前情報で、「日本初の3D映像を駆使した演出」というのは知っていて興味津々だったのですが、原作の持つ世界観ときちんとmatchしていて、きちんと筋の通った演出になっていたと思いました。
これで、一般席6900円。
安い……あれだけ大量の3D映像を仕込んで、これで本当に採算が合うのですか?と質問したいくらい安い。

ちなみに、戯曲は、原作を知っている自分は難なく付いて行けたが、原作未見の人だとさっぱりわからないだろうなぁ。
そこはもう制作側が割り切っているのだろうか。「原作ファンじゃない人は来ないに決っている!」みたいに。
そこんところも、いつかチャンスがあったら関係者に聞いてみたい。

この舞台には、八神蓮、南圭介、吉川麻美と、付き合いの深い役者が三人出ていて、それぞれ自分の持ち味をしっかり出して好演していた。
仲間の活躍は嬉しいな。

自分も頑張らなければ。 

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