ひと月ほど前かな。
ずっと一緒に芝居をやってきた松下修から、「OFFICEBLUEでスタッフやりたいっていう女性がいるんだけど」と紹介された。ぼくよりも古い松下の芝居仲間。元女優。その後、タレントのマネージャー業に転向してキャリア10年。舞台制作の経験も豊富。女手ひとつで子供を育てながら働いてきたし、これからも働くのだという。
ちょうど書き上げたばかりの雪平夏見はシングル・マザーだし、別の新作でもシングル・マザーの話を考えていた矢先だった。これも、一緒にやれという何かのお告げかと思い、いろいろと考えた末、仲間に加わってもらう事にした。
実質、今月から!!
以後、よろしくお願いします。
キャリアのある新スタッフが加わるかも、というのと同じタイミングで、「OFFICEBLUEの所属になりたい」と言ってきてくれた役者がいた。ほんの少し前だったら、「うちにはあなたたちの期待に応えるだけの体制は無いんです」と泣く泣くお断りしていた。でも、そういうタイミングだったので、とりあえず、お互い会って話をしてもらったら、新マネは「OFFICEBLUEであの子たちと一緒にやってみたい」という。縁、なのだと思う。それで、彼女たちにも仲間に加わってもらうことにした。
彼女たちのプロフィールは、また改めて紹介していきたいと思う。
新しく入る制作チーフ兼マネージャー兼よろずすべてのお仕事引き受け係の彼女は、「作家と組むのが初めてなので、そこにとてもワクワクしてるんですよ」とぼくに言う。ワクワクされるのは嬉しい。ぼくの本業は、やはり「作家」である。そこは譲れないし譲らない。前の事務所に所属していたとき、若い作家たちと切磋琢磨するのが一番楽しかった。酒井雅秋とか、白石まみとか、栗本志津香とか、浜田秀哉とか、阿相クミコとか、丸茂周とか、正岡謙一郎とか、とにかく才能のある連中がたくさんいて、彼らと交わる事で自分の引き出しをずいぶんと増やせたと思う。OFFICEBLUEに移って一人になってみると、(※注※前の事務所と業務提携はしています)、ついつい「のほほほほーん」としてしまって、時々、自分の感性が一気に中年化した恐怖に襲われる。取り戻したいぞ、若さ。取り戻したいぞ、アンテナの感度。それには、これからもどん欲にいろんな作家たちと勝負しなければ。
カンパニーというのはパソコンに似ている。
何もしなければただの箱。
どんなソフトを入れるかで、面白くなったり退屈なものになったりする。
同じやるなら、当たり前だけれど、思い切って面白い集団にしたい。
ビジネスのプロがやる、普通にプロフェッショナルな会社ではなく、
変わりモノの作家がやる、ヘンテコだけど面白いカンパニー。あるいは、ファミリー。
そういうの、今、すごく目指してみたいと思ってます。
まだ細部が全然具体的じゃないところがダメダメなんですけど。
さ。まずは連ドラ頑張ります!!だんだん、スケジュールが切羽詰まってきました!!
正式発表まで、もう少しだけお待ちください☆絶対に素敵なドラマにしたいです!!