ワークショップ四期生のオーディション。二日目。 2006/2/27 01:51 最初に、いくつか気になったこと。 当日、連絡せずに欠席というのは、社会人としてどうかなと思います。何人もいました。どういう気持ちで応募したのかは知りませんが、こちらもきちんと応募者のプロフィールは読んでいます。芸能界は狭い世界だし、後日、別のオーディションでぼくやぼくの関係者と遭遇する可能性も少なくないと思うのですが。 今回、とある受験生の評価で、ぼくが「○」をつけようとしていたら、審査員のひとりが、「彼、ぼくがやっている××のワークショップにも応募してきてましたよ。で、当日、連絡もせずにブッチされました」と教えてくれました。それを聞いて、ぼくは彼の評価を変えました。行けない事情が出来たのなら、電話一本すれば済むことです。その一本の手間を惜しんでいると、より大きなしっぺ返しにいつか遭うと思うのですがいかがでしょうか。 遅刻も同様にマイナスです。これが撮影現場なら、その人ひとりのせいで撮影が止まることになります。大スターならいざしらず、時間にルーズな新人俳優を優しく受け容れてくれる現場などありません。 台本を覚えてこない。哀しいことに、これも何人もいた。何を考えているのかよくわからない。数週間も前に渡されたA4一ページの台本が覚えられない人には、役者は絶対にムリです。「緊張してセリフが飛んだ」のか「元々きちんと覚えていなかった」のかの違いは、プロならみんなわかります。 お互い、せっかく忙しいなか、時間を作って会っているのだから、きちんと準備をして、悔いのない時間にしたいと思うのですがどうでしょうか。 とまあ、最初にネガティヴなことをいくつか書きましたが、全体的には、とても充実したオーディションでした。 「お!」と、期待に胸が高鳴る瞬間が何度かありました。 21時に終了後、審査員全員で3時間ほどミーティングをしました。何年も一緒にワークショップを運営し、舞台を創っている仲間同士でも、合否に関してはけっこう意見が割れるケースもありました。 人が人を見る、判断するっていうのは、すごく難しいですね。 ぼくのワークショップでは、1グループ1時間(結果、1時間半になってしまうことも多々)使っています。いわゆるオーディションとしては、良心的なボリュームだと自負しています。でも、足りない。わからない。 まあ、1年間使っても、わからないものはわからないわけですが(笑) わからないけど、求めたり求められたり。だから、人と人って面白い。 新しい仲間と、また一年、新しいチャレンジが出来るんだと思うと、今からワクワクします。 4月からのスタートが待ち遠しくなりました。
ワークショップ四期生のオーディション。一日目。 2006/2/26 00:43 朝から、ぶっ通しで、100人近くの応募者と会いました。 一組、1時間強。 まずは、簡単なダンス。ポイントは、今、踊れるかどうかではなく、基本的なリズム感があるかどうか。あと、下手でも、明るく楽しい表情をキープできるかどうか。 リトミック。 自分の意思の通りに体が動かせるか。動かすだけの基礎筋力があるかどうか、がテーマ。 演技。 きちんと相手と「会話」が出来るかどうか。 セリフを「言う」だけでなく、きちんと「聞く」ことが出来るかどうか。 質疑応答。 丸暗記してきた自己PRを唱えるのではなく、自分の言葉でぼくらと話が出来るかどうか。 あとは、当たり前だけど、やる気を感じさせてくれるかどうか。この人となら、一年間、一緒の稽古場に入ってもいいと思わせてくれるかどうか。 正直、疲れた。時間に追われた。 でも、新しい出会いというのは、やっぱり素敵だ。 たくさんの人に応募してもらって、会いに来てもらって、とても嬉しかったです。 明日、もう100人弱、会います。 本当は全員と一年間付き合いたいところだけど、稽古場の最低限のクオリティを大事にしようとすると、ある程度、人数を絞り込まないわけにはいかない。心苦しいけど。 合否は、来週、水曜日くらいに葉書にて発送予定です。 さて。今、0時40分。 気持ちを切り替えて、今から、3月末発売の小説の著者校正に集中します。