月別アーカイブ / 2005年10月

萩尾望都さんの「スター・レッド」という作品が、昔から猛烈に好きだった。
誇張ではなく、延べ100回以上は熟読したと思う。
火星人と地球人と永遠に死ねないエイリアンの話だ。
登場人物のセリフの大半は、今も空で言える。

さて。
明日の夜は、火星大接近だそう。


火星接近と聞くと、「スター・レッド」のあの切ない切ないラスト・シーンを思い出す。
未読の方は、ぜひ一度、読んでみてください。



さ。今のうちに頑張って仕事をして、明日の夜は、久々にゆっくり夜空を見上げよう。

今日は、昼に「Re-Birth」の稽古に顔を出し、夜は、ひとりシコシコと次回作の脚本直しをしておりました。

さて。
「アンフェア」について、メール、コメント、TB、ありがとうございます。
で、ひとつだけ、ここでご報告をば。

「アンフェア」の脚本は、実は私ではありません。
勝手にここで書いていいのかわからないので、まだお名前は伏せますが、いくつもヒットドラマがおありのとある人気脚本家の方に書いていただくことになっております。(私はまだ企画書しか読んでおりませんが、すごく面白かったです)

こうなった理由はふたつあります。
一つは、連ドラ化のお話をいただいた時点で、私が既に別の作品で、来冬のスケジュールを埋めてしまっていたこと。
もう一つは―――こっちの方が大きな理由ですが―――自分の作品を他の方に再構築してもらうことで、より大きな世界観の広がりを期待したかったこと。私自身が脚色したら、おそらくは、原作を読まれた方の予想通りの作品になると思うのですね。いい意味でも悪い意味でも。そういう「予定調和」よりも、先の読めないスリリングさをこのドラマには求めたいなと。

脚本の方には、どうか、自由に大胆に、「推理小説」を料理していただけたらと思ってます。
他の方の原作を預かるということは何度もしてきましたが、他の方に自分の原作を預けるというのは初めての体験で、本当にワクワク、ドキドキしています。

皆様、「推理小説」&「アンフェア」、どうぞよろしくお願いいたします。







(で、私はその間何をしているかというと、次の小説と、そして初の映画に向けて、日々少しずつ前進しております。こちらの方も、そう遠くないうちにご報告できると思います。頑張ります!)

今朝のサンスポにて報じられました。

☆  ☆  ☆

篠原涼子、ハードボイルドな女刑事に…来年フジ系ドラマ

等身大の女性を演じ人気の篠原涼子。今度はカッコいい女刑事で憧れの的になる

女優、篠原涼子(32)が来年1月10日スタートのフジテレビ系ドラマ「アンフェア」(仮題、火曜後10・0)で、ハードボイルド作品に初挑戦することが24日、分かった。これまで等身大の女性の微妙な心理を好演してきた篠原が演じるのは、警視庁捜査一課で検挙率NO.1を誇る女刑事。「演じたことのないものを探していた」というだけに、アクションも含め、体当たりで新境地に挑む覚悟だ。



今年4月から放送された日本テレビ系の主演ドラマ「anego」で“負け犬”キャラを演じ、OLたちの心をがっちり掴んだ篠原。「アンフェア」では、一転して、クール&ビューティーの女刑事役で大暴れだ。

同作は、ドラマ「ドラゴン桜」などの脚本で知られる秦建日子(はた・たけひこ)さんのデビュー小説「推理小説」(河出書房新社)が原作。昨年12月に出版された。

主人公はバツイチ、子持ち(娘は別れた夫に引き取られた)の女刑事、雪平夏見。夏見が、マスコミに送りつけられた小説「推理小説」の内容通りに進行する殺人事件の謎に挑んでいく。

今春、同著を手にした制作の関西テレビ、吉條英希プロデューサーが「謎が謎を呼んで、謎のチェーン状態となるストーリーに惚れた」とドラマ化を企画。と同時に、夏見役に思い浮かんだのが、篠原だった。

「篠原さんはコメディーからシリアスまで対応でき、幅の広さ、奥行きの深さの両方を持っている女優。可愛いいファニーな篠原さんもいいけれど、別の篠原さんを見てみたい」と吉條氏。拳銃を撃つシーンや犯人逮捕時の格闘シーンもある。このアプローチに、「新しいジャンルのものをやりたい」と考えていた篠原の思惑が合致した。

とくに篠原の心をとらえたのは、夏見のキャラクター設定だ。夏見は、犯人逮捕のためならどんな“アンフェア”な手段でも使う破天荒さ、酒豪で素っ裸で寝る豪快さ、一方で会えない娘を思う母親のせつなさ、つらさをあわせ持っている。

篠原は「普通の人から見れば狂気に近いくらいですが、彼女の生き方をわたしも自分なりに解釈して精一杯、演じてみたい」とコメント。現在は台本を読み込み、夏見の研究に余念がない。

■アンフェア
いくつかの残忍な殺人事件を捜査中の警察と出版社に、事件そのものが描かれた「推理小説・上巻」が届く。事件を未然に防ぐため、犯人は「下巻」の落札を迫る。ドラマはこの小説に沿って進行。事件を1話で解決する従来の刑事ものではなく「続きが気になって仕方がない物語構成」(吉條氏)。共演は夏見とコンビを組む若手刑事・安藤役に瑛太(22)が決定。前夫や上司の刑事たちなどはキャスティング中。
(10.25 サンスポ.COM)

☆  ☆  ☆

最初に書いた小説が、もう連続ドラマ化されるなんて、未だに夢のようです。どんな形に生まれ変わってくれるのか、今からとてもとても楽しみです。キャスト&スタッフの皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

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