私、ようやく歌舞伎座デビューしました。
いつか歌舞伎を観てみたい,いつか歌舞伎座に一歩でいいから足を踏み入れてみたいと、
長きにわたり焦がれ続けていたそのデビューの瞬間。
先日、遅ればせながらも実現した次第です。

今さらで,本当に恐縮ですが、歌舞伎座って素晴らしい建造物なんですね。
もちろん新しいホールも豪華で洗練されていて、なかなか素敵ですが、
歌舞伎座ほど人々の気を染み込ませた劇場はそうそうないですものね。
こればかりは、どれだけ近代的で素晴らしい劇場でも太刀打ちできないなぁ、と改めて感じました。
歴代の役者さんの魂や汗、それを観ていた数知れずの観客の心を劇場が吸い込むためには、
時間という人間の技術では創造できないものが必要不可欠ですからね。
初めて身を置いたそこは、本当に気高くて、崇高な場所である気がしてなりませんでした。

お席は、なんと花道のそば。
手が届きそうなほど近くをお通りになる歌舞伎役者さんの一挙一動に釘付けでした。
そして、専門用語でどのように表現するのか分からないのですが・・・、
目だけ動かすあの演技には大感激。
真っ白くお化粧されたお顔の中、ちょっと血走った白目に囲まれて、
ぎらりと輝きながら意思を持って動くその黒目は鳥肌がたつほど魅力的でした。

また男性の役者方の美しい女形の演技には、女である私さえも「女」を感じました。
女性らしい仕草や、身のこなしは優雅の極致。
それらは、努力して身につけるものなんだなと、しばし反省モードにさえなりました(笑)
女性の美しさに(本当は男性ですが。。。)惚れ惚れするこの快感はなかなか良いものです。
美しいものを目の当たりにすると、本当にテンションが上がります。
また、時間を見つけて歌舞伎鑑賞を楽しもうと心に決めた、デビューでした。

いよいよ桜の開花の頃。
新しい季節が始まるのですね。
楽しみです。。。

春香