月別アーカイブ / 2009年05月



昨晩、初めてストラディヴァリウスが奏でる音というものを聴いた。
それも一台のみならず、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの11台からなるアンサンブル。
世の中にこんな美しい音が存在していたのかと思うほど、今迄、33年も生きているのに、
耳にしたことのない音でした。

耳から入ってきている音が、どこに行ってしまったのかわからない気がし、
身体に浸透するかのように、音が全身に吸収されていくとでも言うような、
これまで経験したこのない感覚を味わいました。
全身から浸透した音色は、どこにあるのかすらわからないこころを包み込みました。

折角、コンサート会場で聴いているのだから、
演奏者のお姿を目にするのも楽しみのひとつでありますが、
この神秘的な音色を真っ暗闇で聴いてみたいという衝動にかられました。
研ぎすまされた音色を、感覚を研ぎすまさせて聴いたら、きっと号泣でしょうね。
昨日でさえも、感動して泣けてしまうくらいですから。
特に、子どもの頃から良く耳にしてたヴィヴァルディの四季は感動しました。

もう、二度と聴くことが出来ないかもしれませんが、
あの音色を吸収した身体をこれからは大切にしようと、ふと思いました。

明日から、お泊まりのロケ撮影。
頑張って撮影にのぞんできますね。

春香

「ビアンカローザ」のウェディングドレスです。


タイトルままですが、結婚後、初めてのウェディングドレスの撮影をしました。
詳細→http://www.haruka-azur.com/modules/news/
自らデザイナーを務めるウェディングドレスブランド「ビアンカローザ」も着用しての撮影。
その掲載誌が昨日発売され、改めてチェック。(掲載誌は全部真剣にチェックする方です)
仕事とはいえ、再びウェディングドレスを纏うことになるとは、感慨深いものです。

一生に一度のウェディングドレス、なんてお決まりの文句は、どうやら私には適さないみたいです。
それが、モデルの楽しさでもありますが…。
でも、ウェディングドレスは、何度着ても神聖なものであることは変わりません。

変わったここと言ったら、結婚前は、一言でいうなれば
「憧れ」&「本番はどれにしようかな?」&「私、本当に結婚できるのかしら?」
一言では言い切れなかったですが、こんな心境でした。

そして、憧れのウェディングドレスを纏い、実際に本番ではお色直しも含め2点ほど着用して、
私、結婚できるのかしらなんていう、今思えば可愛い悩みも解消された結婚後の感想。

やっぱりウェディングドレスはいいですね。
白という色の効力なのか、ドレスというものの存在の大きさなのか、
子どもの頃から抱き続けて来たおおきなおおきな憧れに託されてきた想いは、色褪せないものです。

憧れすぎると、その憧れの大きさに現実が負けてしまうことが多い私にとって、
裏切らないものであり、それどころか、さらなる高みを感じさせてくれる気がしました。

女性のあらゆる感情を、ふわっと優しく包み込んでくれるものかもしれませんね。
女性にとって、本当に神聖なものであり続けるのですね、ウェディングドレスって。

今回の企画のうち、一企画のサブタイトルには、
『花嫁、着る人、作る人…全てを知るモデル・デザイナーの春香さんの〜』って記載されています。
編集の方が考えて下さったのですが、
「そっかぁ〜」って(笑)
私は、全てを知ってしまった!!
意識したことはなかったのですが、全てを知ってしまった!!
なんて贅沢なことなんでしょう…
経験値もさることながら、それぞれに関する表裏まで知ってるかもしれませんね。
中でも感情に対しては、けっこう欲張りなので、
その全てに含まれるそれぞれの感情を知っていることを、すこし嬉しく感じました。
感情豊かな人間でいることが、生きる糧ですからね。

これからも全てを知り尽くすぞ!!
ウェディングドレスも頑張ってデザインします。
ひとりでも多くの女性の方に喜んで頂けることを祈って…

春香

今日は打ち合せの日。
数件の打ち合せを同日にまとめていただき、今、終えて帰宅しました。

夜には雨が降るとのこと、そんな雰囲気は感じないくらいいいお天気。
いつもはすぐにタクシーに向けて手を上げるところだけど、
あまりにもの気持ちよさに、打ち合せ場所から少し歩いて5月を肌で感じてました。
都会の道路も捨てたものじゃないですね。ほのかな緑の香りが漂って来ました。

でも、その気持ちよさとは裏腹に昨夜の記憶が甦る…複雑な心境です。
昨夜、お風呂上がりにたまたま目についた映画を朝方まで観てしまったのが原因。
WOWOWで、AM3:45まで…
別に観ようとしてチェックしていた訳でもなく、ただただ止められず観てしまったのです。
題名は「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(191分)、社会派の映画。
その事件自体は、私が産まれる前の出来事。
もちろん、学校教育で学んだ記憶はあるけれども、決して詳しかった訳でもなく、
情報、知識の一部として処理されていた事件。
ですが、実録として映像と共に映し出された事件の姿は、それだけでは留められないような驚くべきものでした。
一般的な情報や教科書には精神的な情報が伴っておらず、心理的要因はきちんと理解できないものです。
絡み合っている様々な要因は一言で片付けられるはずがなく、伝えられたのは出来事そのもののみ。
(殊に、私がそうだっただけかもしれませんが…)
だからこそ、時間経過を端折ることなく辿って描かれたこの映像に引き込まれていったのかもしれません。

正直言って、かなり引きずるのでお薦めとは言えなくて恐縮です…が、
若者の純粋であるがゆえの矛盾した自己実現願望は、その時代性と相俟って、
ひとつの象徴として歴史に残る事件となった、それが痛いほど良く理解出来る映画です。
悲しいのではなく、切ないのでもなく、痛くて遣り切れない。
だから、泣くことさえも忘れてしまって、泣けません…。
ご興味のある方は元気があるときにでも…。

さてさて、今夜の食事は何にしようかな。
冷蔵庫の中と相談です。

春香



今日は、昨晩中降り続いた雨の影響で、朝方はじめっとしていましたが、
徐々に良いお天気になっていきましたね。

思い返せば、数日前の夏を感じさせるような暑さは、ちょっぴり爽快で、
この数日ほど立て続けにお仕事で訪ねた新宿界隈を意味もなく歩き回っていました。
めずらしく上機嫌で、気持ちよかったんですよね。

その後、帰宅してからも、撮影後で疲れているはずなのに、
着替えまでして、靴を履き替えて、なぜか歩く,歩く。
意味もないことが無性にしてみたくなる数日を過ごしています。

その中、意味のあることもちらほら。
ます、冷蔵庫が我が家に搬入されました!!
大きくなりましたよ。容量が一気に2倍ですから、食材が入る、入る。
結局、食材いきいき保存の真空チルドが私の心を掴みとりました!!
鮮魚が、新鮮なまま数日ほど保存できるそうな。
ホントかどうか試してみたくなるのが、大人の子ども心というものです。
実に、楽しみです。
製氷機もなかなか良く、この夏は夜中のコンビニへ氷を買いに走ることもなさそうです。
氷は買うものでなく作る時代へ、そんな私的変化もありました(笑)

新宿散歩ついでに、少し足をのばして東京オペラシティーアートギャラリーで行われている、
アントワープ・ファッション展にも行ってきました。
さすが優秀なデザイナーを輩出している名門なだけあって、
学生の作品とは思えないほどの優れた作品が展示されています。
ちょうど日中でしたので、学校の授業で見に来ている学生さん達もたくさん。
皆さん、真剣な眼差しで学ばれていました。
その様子を横目に、渦中にいる時は気がつかないけど、学びそのものはもちろん、
学ぶ環境があることは、素晴らしいことだなと、学生の特権が羨ましくも感じました。

それにしても、ここ数ヶ月、色々観てますね〜。
ご報告出来たものから、そうでないものまで、時間を見つけてはよく出掛けています。
この気分、どうしたものでしょう。。。
世の中には気になるものが多すぎます!!

春香

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