月別アーカイブ / 2016年04月

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「仕事もので月一の連載の話がきている」

と、担当編集から話を聞いたのは今からおそらく2年近く前のことで、

それからほどなくして、プレジデントネクストという雑誌の創刊とともに

『ダムの日』の連載は始まりました。


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(↑最新14話が掲載されているプレジデントネクストがこちら)

それから1年半の連載期間を経て、
先日、
最終回(第15話)を入稿して、僕にとって初めての、月刊連載マンガは終わりました。

(掲載は5/14発売号です)

モーニングに掲載された『ケシゴムライフ』も5週連続掲載だったのですが、
もうすでに原稿が4話まで完成している状態での、連載開始だったので、
締め切りが迫ってきているのに、何を描くか思いついていない、みたいな状態は起こりませんでした。


でも『ダムの日』は違います。

毎回毎回、どんなエピソードを描くかぼんやりとしか思いつかずに時間が迫り、
気持ちがどんどん焦るという経験をしました。 
このままただの真っ白の紙を、 世の中に送り出してしまうんじゃないかという恐怖心が、天使の輪っかみたいに頭の上に浮かんでいました。

こんな気持ちと常に向き合いながら、すべてのマンガ家は、よりタイトでハードな週刊連載をこなしているんだ、ということを初めて実感できたことは、
『ダムの日』を通して得た大きな経験だと思っています。

 
これは何となく分かったことなのですが、

好きなだけ時間をかけていいよ、という状態で絵を描いているよりも、

差し迫った状況の中でシャキシャキ描いていく、という方が、

絵にキレみたいなものが生まれ、上達は早くなる気がします。

僕もダムの1話と最後では、絵がずいぶん違うのが自分でも分かって

間違いなく今の方が、絵を描く事が楽しくなってきた気がします。



そして何より

『ダムの日』を描いてよかったなと思うのは、

土木屋の人たちに出会えたことです。

マンガのリアリティーを支えるために、本当にたくさんの土木屋の人たちが『ダムの日』に協力をしてくれました。

サラリーマン経験のない僕にとって、

50代60代の人たちの「仕事への思い」を直接聞いたり、一緒にお酒を酌み交わせたりしたことは、
本当に貴重な経験になりました。

マンガと土木で業種は違いますが、自分にとっての「生き様の上司」といえるような人たちは

こうしたテーマを扱わなければ出会えなかったなと思います。

まだまだその「出会い」を

マンガの中に落とし込む技術が足りていないなと感じているので、

それはまた次のマンガへと課題を受け継いでいきたいと思っています。


羽賀翔一
 

こんにちは!
ご無沙汰してしまっています!羽賀です。
 
プレジデントネクストで連載していた『ダムの日』最終回を先日入稿し、もうひとつ、書き下ろしで進めている企画も一つ山を越え、 「そうだ!LINEブログを書こう!」と思い立ち、ふつつかながら戻って参りました。
(これからは、なるべくここでも近況をお伝えしていくので、スタッフブログともどもどうぞよろしくお願いします!)

今日はGW初日ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

僕は、
書店さんに置いて頂くポップを描いたり、
友人のウエディングイラストを描いたり、
新作の作画準備をしたり、
引っ越しの荷造り作業をしたりを、
30分刻みくらいでコロコロと入れ替えてやっていたせいで、

どれもいまひとつ捗らず…w

でした。

ちなみに書店さんに置いて頂くポップはこんな感じです。







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ブックスタマ系列店さん全店に置いて頂く予定なので、まだまだ追加していきます。
「近所にブックスタマある!!」という方は、ぜひコミックコーナーを来月探してみてください。


さらに!

5月3日には、

ブックスタマ武蔵小山店さんで

14時〜
似顔絵付きサイン会も行います!! 


「似顔絵付きサイン会」とはなんぞ?と思われた方もいるかと思うのですが

ようするに、マンガを買うと、あなたの似顔絵がついてくる、というものです。

当日 、短編集『ケシゴムライフ』を買って頂くと…tumblr_nd0rvlYryM1slooddo1_500
(↑これです。ワニっぽい生き物が目印)

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こんな感じの似顔絵をその場で描いてプレゼントいたします!!
(写真は練習として、スタッフブログにも登場しているクリスさんを描きました)

この絵で制作時間8分なので、当日お客さんをお待たせしないためにも、より腕をあげてスピードアップしたいと思います。

ただし、もし、人が全然来なかった場合は、

たっっぷりと 時間をかけて、

背景に

千手観音だろうと、ムーの大群だろうとお描きしますので、

それはそれで 楽しみにしていて下さい。


今日は、ほんとは『ダムの日』を描いて学んだこととかの
話をするつもりだったのですが、

それはまた明日にします。

では〜

羽賀翔一

 

佐渡島さん「ねえねえ彼氏いる?」
まな「いないってもう何回も言ってるじゃないですか!」
佐渡島さん「じゃあ好きなタイプは?」
まな「わたしの話をおもしろそうに聞いてくれる人、ですね!」
佐渡島さん「え、それ今のおれ?」

佐渡島さんはそのほかの条件である
「空気が読めて、まわりに気配りができる」
を満たしていないので、ダメです。



佐渡島さんも、もうわたしに「彼氏いる?」って聞かなくていいです!
そんな「今日のコルク」はこちら。
 
▼ 「今日のコルク」# 1を読む ▼
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☆登場人物紹介☆

佐渡島さん:株式会社コルク代表取締役社長。羽賀さんの担当編集。みんなのお父さん。 

まな:羽賀翔一担当スタッフ。シャツのボタンは一番上まで閉める。 

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