KaoRi. さんのこの記事が、もう本当に、
心臓を締め付けられるような文章なので
皆さんに読んでほしいです。

表で名声を持つ人の声と影響力が
どれほど大きく、

「業界」というのは
そういう人たちの集まりで成り立つがために、
個人では到底太刀打ちできず、

立ち向かうには
人生を捨てるくらいの
覚悟をしなくてはいけない。

この辛さを、私も知っている、
と思いながら、涙をこらえて読みました。

バズフィードさんに取材して頂いた
この記事ももう一度シェアします。

はあちゅうが著名クリエイターのセクハラとパワハラを証言 岸氏「謝罪します」 #metoo https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/hachu-metoo?utm_term=.dxdVa0LlKR

この事件の後、
岸さんに復讐出来てよかったねと言ってきた人もいるけど、

岸さんへの個人的な訴えであるなら
記事にする必要はなく、

会社、業界、そしてその先の社会への訴えだったこと、
気づいてくれた人が果たしてどれほどいたのだろうかと
改めて考え込んでしまいました。

記事内では、在籍時に社内で起きた話がメインに扱われていますが

広告賞やイベントでの妨害を何年も、
そして退社後も受けたこと、

それを周囲の人も知っていたこと、

それなのに
そういうことをするような人が、
広告賞で何年もずっと審査員をつとめていること、

さらには会社で重要なポストについていて、
影響力を拡大していくことに絶望していました。

相談しても
「仕方ないよね、そういう会社だし」
とか
「もっとひどい目に遭っている人もいるから
それくらいでよかったね」と言われる環境。

(…これは余談ですが
私の記事を見た現役電通人の中に

「こんな程度も耐えられないなら、
うちの会社には入らないほうがマシ」と言う人がいたそうです。

もちろん、そういう感覚は少数派だと思いますが、
飲み会でのそういう発言、ちゃんと私のところに流れて来ていて、
そういう感覚の人が今もまだ社内にいる、ということはわかりました)

話はずれますが、
去年お引き受けしたとある広告賞審査員の続投オファーを
先日辞退しました。

私は、業界にいた時、
審査員の顔ぶれを見るたびに
うんざりしていたからです。

インターネットが絡む賞の審査員は
必ず岸さんだった。

そして、広告賞にエントリーする人の中には
岸さんの仕事を研究して「岸さんが好きそうなもの」を
作る人もいました。

岸さんが特別ケースではなく、
国内の広告賞は審査員のメンバーが
変わり映えしないので

うちのチームでも先輩が
「審査員がこの人とこの人なら、
こういう作品が好きだろう」
という対策の立て方をしていましたね。

何が世の中にウケるかとか、
自分が作りたいものを作ろうとかではなくて、
「審査員の●●さんに好かれるもの」を
作ろうとしてた。

これは業界の狭さを象徴しています。

……そんなふうに感じ、
審査するメンバーが変わらない賞は、
お飾りの賞になってしまうと思い、
辞退させていただきました。

私はもう広告業界を離れて長いので
状況はすでに変わっているのかもしれませんが、
(そう思いたい)

「偉い人」の顔ぶれが変わらない世界は
気持ち悪いし息苦しいとずっと思っていました。

広告業界の中には、
好きな人がたくさんいるけど、
むしろ好きな人のほうが多いけど、

業界有名人の中にも、
後輩にめちゃくちゃな暴力をふるっている人、
お酒の場とはいえ、
レイプまがいのことをしている人、
まだまだいますよね…。

(岸さんのケース以外にもっとひどい被害を
私も知っていますが、
私は当人じゃないから訴えられないし、
ここでは書けなくて歯がゆいです。)

そういう人の名前、
業界の中ではみんな知っているはずだし
噂にもなっているのに、
表に出てこないのが本当に不思議です。

でも少なからず
その人たちのポジションを守っているのは
なんとなく形成された「業界」なのだと思います。

同じ顔触れに同じポジションを
毎年用意するから、
時代錯誤な人がいつまでも
トップにいる…これはどこの業界でも
同じではないでしょうか。

なんか、もっと新陳代謝が
高まるといいよね。

私は業界なんて、
早くつぶれてしまえばいいと思う。
ネットやSNSはそういうことが
可能になるのでは、という希望を見せてくれるから好きです。

言いたいことはたくさんありますが、
旅行中なので、この辺にします。

冒頭にリンクした
KaoRi.さんの文章を見て、
心が震えるのと同時に
いろいろな記憶と感情が溢れてしまいました。

そして実名でブログにこんなことを書くと
きっとまたいろいろ言われることでしょう。

私もたまに匿名で書きたくなる。

初めて、はてな匿名ダイアリーに
投稿しようかと思ってしまった。

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関連記事:
詩織さんとはあちゅうさんがセクハラ告発に至った覚悟とその後に起きたこと
—— #MeToo対談【前編】|
BUSINESS INSIDER https://www.businessinsider.jp/post-162884

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