近頃ようやく腹筋を中心に軽めの運動を始めたよ。
僕の身体はよく形を変えるから、適度に鍛えればすぐに筋肉が付くし、少しさぼれば餓鬼みたいに腹が出る。
餓鬼になっては危機を感じて人に戻り、人に戻れば夜通し映画を観ながら餓鬼に戻る。
今夜のベクトルは人ならざる方へ向かっていた。
午前3時頃にケン・ローチ監督「この自由な世界で」を観終わって、このまま眠ろうかと思った。
前頭葉の一部が砂利になったような倦怠感があった。
しかし耐えたね。
持続が出来る人間は格好良い。
そろそろ僕は子供のお手本を目指さなければならない歳だ。
形にならずとも心に何かしらの芯を通さねばならない。
映画ばかり観ている場合じゃない。
これは持続というか、むしろ他のそれを妨げるものだね。分かってはいるんだけど(Filmarksチェック997本目)。

弾力を失ったソファとすっかり癒着した尻を渾身の力で引き剥がし、何とか一通りのトレーニングをして、まだまだ綺麗なままのランニングシューズに足を押し込み、イヤホンからおぎやはぎのメガネびいきを流し、すっかり陽が昇った朝5時の住宅地をいつもより少しペースを上げて走った。

途中大きなネズミがゴミ捨て場に入って行くのを見た。
もちろん後を追った。とても興奮した。
変な自販機を見つけた。1回1000円。何が出るかはお楽しみらしい。
散歩中のお婆さんとシーズー犬とすれ違った。
シーズー犬は僕に懐っこい様子、お婆さんは僕を警戒している様子。
一瞬冷たい風を出す家があった。
換気扇なんてなかったし、室外機なら熱い風だよね、と思いながら、確かめるほどの好奇心は湧かずそのまま走った。
戸建てや低層マンションが壁面の温度をじんわりと上げ、時折風景に挟まれる梨畑は小さく葉を揺らしていた。
夏らしい匂いだった。
ようやく8月の朝を浴びた。

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上京してきた頃の僕と今の僕の体重は10kgも違う。
それでも標準体型以下ではあるけど、着実に肥えてきた。
人生最大に肥大している自分を見るとやはり違和感がある。
これからこの調子で肉を付けた自分の姿が想像出来る。
パジャマと雑巾のハイブリッドみたいな格好で、レンタルDVDを雑にかごに放り込むデブメガネの僕が目に浮かぶ。
帰り際にはコンビニでローストチキンとサラダを買う。
一応健康志向のつもりみたいだけど、結局ドレッシング&マヨネーズを渾身の力で絞りきる。
電気を消した部屋でつまらん洋画サスペンスだらだらひたすら流しながら汗流しながら鼻かみながら口から鶏肉こぼしながら
左手側締めきったカーテンに並ぶベッド9800円カビ臭いタオルケット脱ぎ散らかした靴下と絡み合って見つめ合ってどっちが臭いか競い合って
食い散らかしたらジュース飲んでソファに埋まって手足痺れるまで眠りに眠って
風呂に入ろうかなんて思いながらTVショッピング釘付けになってすずめちゅんちゅん



随分また遅くなってしまって

という始め方をしてしまうと、我が家に掃除機が二台並ぶはめになった経緯や、電気水道ガス全てが支払い忘れで止まる寸前だったとかいう蛇行蛇足の近況報告で、アルバムの話をまた途中で切り上げる可能性がある。
ですので、ひとまずアラカルテットのまとめをしようと思う。


9.Hot&Spicy
アルコールなしのハイ状態でリズムに言葉を乗せましたソング。
心地良い速さでぐんぐん前に進むあたりに、夏らしさやそこはかとない男臭を感じて、福山くんの中にある数少ないそれらを総動員。
音と言葉が相乗効果で奥行きを増すのってとても気持ちが良いよ。

水平線渡ってるロンリー
どうやったって らっぱっぱ
アンハッピー
盛ったまんまカスタードチーズ
Rhymeに乗って らっぱっぱ
はいピース

うん楽しそう。ライブでぜひ。

10.サイエンスティック・ラブ
愛は理屈抜きになることが多くて、恋は理屈絡みになることが多いように思う。だからこそややこしい恋愛を、一般論でいうところの屁理屈、僕にとっては朴訥過ぎるが故の遠回り論で突き詰めてみたよソング。

流行ってる邦楽も聴くよ
観る気すら起きないドラマだっていいよ
君の好きな色に染まったら
僕も君を癒せるだろうし

将来もし一緒に住めるときがやって来て
全てが順調だとして
何不自由ない生活と尽きぬ愛があれば
君は幸せなのかしら

金はあるけどユーモアのないつまらんおじさんになった気持ち。
気弱な片思い患者たちに寄り添いたい。
ライブでは定番曲だよ!

11.静寂の嵐
何とも語りづらい。
とある夢を見て、無意識に泣いて起きる、という不思議な事象が起きた時期があって、その想いと風景をつらつら書きましたソング。
静寂の嵐ってワードとして矛盾してない?と思うけど、これ以上的確に心の中の渦を表せる言葉はないとも同時に思う。
全くの虚無、空っぽがどんどん深さを増していく不安は気が狂うほど騒々しい。
自ら選んだ後悔が育っていく様子は本当に恐ろしいよ。

どれだけ辛いか分かっている
僕の残酷さをどうか許して欲しい
埋まらない空洞
静寂の嵐が
悲しく 悲しく
吹くのです


12.家路
突然児玉さんから電話で「これ入れるからタイトルつけて」と言われて、とても困惑しながら「じゃ家路で...」ソング。
歌なし。こういうの何ていうんだっけ、インストでもなく、アルバムによくあるストーリー性を持たせる役割のもの。
ぜひ一連の流れで聴いて欲しい。

13.桜花転生
孤独と整理整頓の曲。
何というか、大切な人が脱ぎ散らかしていったパジャマみたい。
寂しさには必ず温もりの亡骸が同居していて、その残骸を集めていると「ああこんなに幸せだったんだな」っていう傷心をすることあるよね。
僕にとって春はそういう時期。これを経て「思い出」は晴れて「記録」に変換される。
自然の摂理からして、桜は毎年色んな雨風を受けながらも、尚綺麗に咲いてやるって思いながら春を迎えてるはず。
僕もそうありたいなソング。

不安定なこの心の
物持ちの悪さが心配で
街並みに幸せの跡を残した
いつか傷が塞がるとき
いつか忘れるとき
君と生きた素晴らしさが
もっと輝きますように

14.ANSWER
喪失が持ち合わせている希望、これ持って生きていこうよソング。
応援歌だよ。自分自身への、Goodbye holidayへの、聴いてくれる皆さんへの。

にわか雨の先でいたずら顔
優しい未来がきっと待っているはず

前向いて
たった一つの道に立って
夜風で冷えきったとしても確かなANSWER
もう一人じゃないんだって
もう大丈夫って
どこかでまた君と会うための光



時間をかけすぎながら、ひとまずこんな曲たちが入っています。
詰め込んだよ、本当に全部詰め込んだ。
正直後がないからね。全力でやってくよ。
ワンマン遊びに来てね!
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