月別アーカイブ / 2017年03月


今日3月21日でINTIがオープンし1年を迎えました。

1年あっという間だったが、すぐにそんなこと忘れるので忘備録としてこのブログを書いておこうと思う。



この一年、INTIは薄毛に悩む男性だけに照準を絞り続けた。


オープン時、最初の難問は新規集客だった。

やっていることには絶対に「イケるんだ!」という自負がある。
そのための準備も抜かりなくやって来たつもりだ。

しかしINTIの存在そのものが世間に認知されないとその根拠のない自信も全く意味をなさない。

渋谷駅外れにある雑居ビル。
その4階に入る小さな美容院など誰にも認知されるはずもなかった。


雑誌にバンバン出ているような有名店を除き、美容院での新規集客で大きなウェイトを占めるのは既存客からの紹介がメインだろう。

INTIは今日までに既存客からの紹介で来店した新規客は、自慢じゃないが1人もいない。



そりゃそうだ。

「俺、薄毛にすごい悩んでてINTIって美容院行ってんだよね!お前も薄毛悩んでそうだから行ってみなよ!」

そんな奴はいない。


INTIの存在を少しでも知ってもらえればという思いで先ずはホットペッパーを始めた。
一番安いランクなので掲載順位はもちろん最後の方だ。
割引は一切しない。
薄毛に悩むメンズ。カット料金7560円、私は指名料が別途かかるので8640円だ。

男性にとっては決して安くはない金額だが、それでもINTIを選んでくれる新規客はオープン当初、ホットペッパーから来る4〜5人程度だったが、昨年末ころからホットペッパーに頼らずとも月に30人程になった。
新規のリターン率も平均60%程度と安定してきている。

数字としてはまだまだだが、今後もっと露出が多くなり、認知度が上がれば新規の人数も今より伸びていくだろう。


既存客からの「紹介ゼロ」でどのように集客しているか。
聞かれることがある。


INTIの新規集客方法は今現在、大きく2つある。


1つはホームページやYouTube、ホットペッパーなどのインターネットからの集客だ。
INTIはその中でもホームページが多いように感じる。

本当にコンプレックスで悩む人は、そのコンプレックスに関連するキーワードにヒットするサイトを隅々までくまなく見るだろう。

「薄毛」だけに的を絞るINTIにとって、どんなにネットでの検索順位が低かろうが関係なかった。
ホットペッパーなんて載ってりゃいいと思っている。
次の一年はインターネット上での露出を増やすことに重点を置く。


もう1つはクリニックからの紹介だ。
現在INTIはいくつかのAGA、植毛クリニックと良きパートナーとしてお付き合いさせていただいている。
最新のAGAや薄毛治療に関する情報を医師や医療現場から直に聞くことができる。

今後、医療とINTIとの連携をより強固なものにしていく。



今日から2年目がスタートする。

INTIは店舗拡張および関西出店の準備を進める。


それに伴い一緒に駆け抜けてくれる仲間を募集する。



30を過ぎ、これからどうしようか迷っている人。
少しでも興味があれば、連絡をしてほしい。



P.S  
ちょうど1年たった今日、初めてINTIを取材していただけた記事がアップされた。


U-NOTEさん有難うございました。


INTIは2年目もコンセプトを一貫し邁進してまいります。

これからも変わらぬご贔屓、ご愛顧のほど宜しくお願い致します。


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【前回のあらすじ】

主要ターミナル駅、15坪ほど、坪単価2万以内、居抜き、2階以上。

店舗と住居。
同じ賃貸でも家賃が全然違うじゃないか。

それにこの条件じゃ、まぁ見つからないこと。
不動産屋によっては相手にもしてくれない。


そんななか、私は融資の相談をするため初めて日本政策金融公庫へ出向いた。


詳しくはこちら


【第7話】物件契約

思っていたより明るく軽い。

それが日本政策金融公庫の第一印象だった。

「日本政策金融公庫」という名前から重々しい雰囲気の中、堅物達が眼鏡をキラリと光らせていると思っていた。

実際はそれとは全然違い、すごく明るく丁寧に対応してくれる。

開業資金には設備資金と運転資金があること。
事業計画書の書き方やその他提出書類の書き方など細かく教えてくれた。

また、融資を受けるには借入申込書や事業計画書の提出はもちろん、店舗レイアウトや内装費、什器等の見積もりが必要になるとのこと。


ってことは物件が決まってからかー。

ん?
もし物件が決まって融資が通らなかったらどうなるんだ?

という、初心者のような疑問にも丁寧に、一般的には物件が見つかってもすぐに契約はせず、申し込みだけを済ませるとのこと。


なるほど。


私は毎日物件情報をチェックしては内見に行くという日々を過ごしていた。


そんなある日、渋谷に美容院の居抜き物件が出たと不動産屋さんから連絡があった。

場所は渋谷と原宿のちょうど間くらい。

住所は渋谷区神南。
14坪。駅7分。美容院居抜き。4階。家賃は普通くらい。造作譲渡代金100万。


(造作譲渡代金とは前のオーナーの設備を買い取るお金。
100万円は備え付けてある設備にもよるがすこし高いかなという印象)



私はすぐに内見を申し込んだ。




内見当日。

セット面4席にシャンプー台2席が無機質に置かれている。

白が基調の何にもない空間だ。

造作譲渡代金をのぞいては立地、家賃ともに申し分ない。
造作譲渡代金は交渉次第で結構下げれますよと不動産屋さんが教えてくれた。



よし!ここで行こう!
と思い後日すぐに申し込みをした。



しかし、すでに2件の申し込みが来てるとのこと。


不動産屋さんがいうには、基本的に物件の申し込みは先着順らしいが、この物件は募集期間を設けており、申込者多数の場合、大家さんが良い条件の人を優先するというやり方をしているらしい。


そんなのありかよ。と心で呟きつつ、とりあえず申し込みを済まし連絡を待った。


後日連絡があり、3番手の私に契約権があると連絡があった。


おそらく、法人化していることが決定打になったのではと不動産屋さんは言っていた。
先の2人は個人事業主だったらしい。

やっと出て来た物件だ。
手放すわけにはいかない。

しかし、1つ条件がついていた。
それは申し込みから契約までの期間が空くのならその間も募集は続ける。
すぐに契約する人が申し込みに来たらそちらと契約するとのこと。


大家としては一刻も早く契約に結びつけたいらしい。
気持ちはわからなくはない。


とはいえ、融資の審査が通っていない。
融資の審査は意外と落ちると聞く。


もし契約して融資がおりず自己資金だけならすぐに底をつく。


オープン後数ヶ月で閉店。
何してるこっちゃわからない。



とはいえ、資金力のある奴が名乗りをあげたら。。
うーん。


「もしもし。昨日の物件の件ですが。」

「はい。どうなさいます?」

「契約します。」


言っちゃったよ。
融資落ちたらホントにどうすんの。





私は資金を準備する前に物件を契約した。というか、してしまった。




【あとがき】

今回はこのあとがきに苦しめられた。
特に書くことが思いつかない。

本文が出来上がってから何日もこのあとがきを考えていた。

なので、今回はあとがきなし!

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写真は個室の壁を作っているところ。
高さにもかなりこだわって作った。


【前回のあらすじ】

サロンの月売上げ60万、月の大半は撮影。
男女比は2:8で圧倒的に女性。

そんな絶望的な状況でメンズサロンを開業する。


さて、どうなるのやら。


第5話はこちら



【第6話】最初の一歩


まず物件の条件を考えた。


その条件の中でもまず先に考えたのは、サロンを構えるエリアだ。


私が希望するエリアはこれまで美容師を十数年続けてきた南青山や原宿。
人気エリアの代官山、広尾、中目黒などではなかった。


一番に優先したのは
「東京に馴染みのない人でも通いやすい場所」
という点だった。


なぜなら、これから始めようとしている特殊なコンセプトを持つサロンにはきっと遠方からのお客様も多く訪れていただけると予想していた。

なので遠方の人でもすぐにわかる、通いやすさに重点を置き探すことにした。


東京、品川、新宿、渋谷。


必然的に主要ターミナル駅が第1候補になった。
そのなかでも世界に誇るターミナル駅の新宿が第一候補だった。
その理由は植毛クリニックやAGAクリニックが新宿に密集していたからだ。



次に必要な広さを考えた。

セット面3〜5席。
シャンプー台2〜3席。

くらいをイメージしていた。
これくらいの規模の方がターゲットには好まれると想像した。
というかそれ以上の規模はそもそも博打がすぎる。

また、お客様から髪の悩みを多く聞くことになる。
プライバシーを守るため、全席個室にしたい。
そうすると3〜5席の小規模サロンといえど普通の配置より広さが必要になる。

それも踏まえてネットなどで様々な施工例を見ると、15坪以上は確実に必要そうだなと思った。



そして避けて通れないのが家賃だ。


ここが予想どおり一番のネックになった。
なんせ売上60万だ。メンズサロンということで男性だけに絞ると10万に満たない。

当然だが極力抑えるしかない。


一方妥協点としては
駅から近くなくて良い。
路面店でない方が良い。
ということだった。

しかし、できれば居抜きが良い。
居抜きの状態から内装工事が入るのと、スケルトンの状態から内装工事が入るのとではかかる初期費用に雲泥の差が生じる。

意外に壁や床、天井などの内装にかかる費用はたいしたことなくて、高いのは配管工事や電気工事だ。
美容院の場合、水を多く使うので通常の配管の太さではダメな場合がある。
また、電気も多く使用するので取り替えるとなるとベット工事が必要になる。
この2つが高いのだ。

一方もともと美容院だった物件の場合、美容院をする上で必要な基礎工事は済んでいるので大幅に初期費用を抑えられる。


とはいえ、そんな条件満載な物件が果たして見つかるのか。


しかも最近の美容院開業の流行として、こじんまりとした小規模サロンを探している人はとても多い。

空いてもすぐに埋まってしまうよ。と不動産屋に言われた。


いくつもの不動産屋を巡っていたが、物件探しは予想どおり難航した。



また、それと同時に開業資金調達の準備を始めた。



私はとりあえず話を聞いてもらおうと、初めて日本政策金融公庫たるものに足を運んだ。





【あとがき】

コンセプトやターゲットのブレはサロンの「色」に陰りをもたらす。
美容院の経営において、決してブレてはいけないのはコンセプトだと信じてやまない。


ブレる原因を見極め徹底的に排除することが必要なのではないだろうか。

例えば40台以上の女性にターゲットを絞っているサロンがあるとする。
そこに雑誌の「Ray」や「ViVi」は必要ない。

若い人が来た時のために。
と用意しがちだが私なら絶対に置かない。

なぜなら、若い女性客のために用意をすると、若い女性客も顧客として取り入れたくなるからだ。

雑誌を例に出したが、その店で提供するサービス、技術、ブログやSNSなどにおいて、全てがターゲットに突き刺さらないものは徹底的に排除することが必要だ。

もし、なんとか経営者は強い信念でコンセプトやターゲットをブラさずにできたとしても、従業員は絶対にブレる。

40代以上の女性にターゲットを絞っているサロンであっても、若いスタッフは若いお客さんを呼ぶのに必死になる。


もし経営者なら
若いお客さんを呼ばさせてはいけない。
今時の若い作品を作らせてはいけない。
若いお客様をやりたいならそういうサロンに転職を勧めるべきだ。


なぜそこまで、経営者はコンセプトやターゲットを徹底しなければならないのか。

それはサロンを存続させる使命があるからだ。

美容院衰退の一番の原因はコンセプトやターゲットのブレだ。(そもそもコンセプトが的を得てないのは問題外として)

もしコンセプトやターゲットを変えるなら物件探しからやり直すべきだ。

しかし進化はサロン存続には不可欠だ。

「ブレずに進化し続けること」

それがサロンが永く存続する上で1つの重要な鍵になるのではないだろうか。



先日、初めてお店を取材させて欲しいと連絡があった。
掲げたコンセプトにわずかにでも興味を持ってもらえた。
素直にとても嬉しかった。
しばらくこのコンセプトを信じ突き進もうと思う。


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写真はINTIの作品第1号。
一般の美容院ではまず取り扱わないであろう、植毛手術後のヘアスタイルを提案した。

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