ずっと一人で歩いていこう。
人はきっとみんな孤独だ。でもそれは通過点に過ぎない。きっとこの道中で多くの人が僕の肩を叩き、肩を組み、理解し合おうと努めた。僕もまた、頑張った。そのことは決して無駄じゃない。でも本心を打ち明けるだけが友情なのか。きっとそうじゃない。腹の中には自分にしかわからない、自分でもわからない自分がいるはずだ。僕はその自分を信じてあげればいい。
僕の中の佐々木は、僕の中の悠二は、もはや僕の中にしかいない。彼らとの会話も、答えも、僕だけのものだ。そしてそれは映画を観た人も一緒だ。
映画の勢いとか、正直わからない。もしそんなものがあるとすれば僕には関係のないことだ。もっと、もっと、その勢いに乗れなかった人や、光を浴びなかった人や、僕自身の毎日の方が関係のある話だ。そう思って、演じた。
『佐々木、イン、マイマイン』がより多くの人に愛されること、それは確かに僕が望むことだ。大切な誰かのために、僕が望むこと。でも本当に僕に関係のある人はその場所には居ないかもしれない。居ることが出来ないかもしれない。今日も一人で歩いているのかもしれない。その人また人々に愛される映画であって欲しい。自分勝手だと思われても、そう願わずにはいられない。
これが『佐々木、イン、マイマイン』に関わった僕の思いです。
とにかく今は、お身体にご自愛ください。僕らは健康であればいつでも会える。また一緒に映画が作れる。もちろん俳優でなくても、何でもいい。
また道中で会おう。会い続けよう。歩き続けよう。
この映画をよろしくお願いします。

藤原季節
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