2019年は元旦から『東京ランドマーク』の撮影。
新年の太陽を一日中浴びながら映画を撮った。
こんな正月は初めてだから、きっと今までとは違う一年になると思った。
たまたま目に入った神社でおみくじを引いたら、人生で初めて大吉を引いた。そこに書いてあった短歌が素敵だったのですっかり暗記してしまった(影響されすぎ)。

1月は誕生日だった。
たくさんのお祝いメッセージありがとうございます。
当日は映画の撮影。ロケ地はとある酒屋さん。
何十年も夫婦で続けてきた酒屋さんで待ち時間にご夫婦に話を聞いた。
「今までたくさん頑張ったからもう休みたいねって。来年か再来年あたり店を閉めることになったの。それで残るといいわねって映画の話をお引き受けしたの」
僕は現場で一つだけわがままを言って、その酒屋さんの主人がいつも配達で使っていたバイクを劇中で使わせてもらった。いつもの配達風景を真似させていただき、シーンに取り入れた。
「お店に飾りたいから」
そう言ってサインをお願いされた。何十年も続いたお店を畳む時にそこに僕のサインが飾られる。改めて、人の人生に関わる仕事を想った。
その酒屋にはこんな張り紙があった。

「一度しかない人生だから
好きなことを仕事にする」

誕生日の夜は『止められるか、俺たちを』のトークイベント。1月はたくさん上映運動をしてお客さんと直接触れ合った。もはやお客さんじゃない。仲間。新さんや白石監督の熱を浴びたら仲間になってしまう。僕や周作や赤バスに乗り込んだ連中も、そしてお客さんも、みんな仲間になっちゃった。うぎゃー。
その日のゲストはなんと足立正生さんと荒井晴彦さん。やっと荒井さんご本人の登場、この二人のトーク行かないわけにはいかない。客席の僕の名前が呼ばれ登壇することに。二人のカオスでユーモラスなトークの迫力に圧倒されて黙っていたが、脚本家の井上淳一さんの力を借りて勇気を振り絞る。想いをぶつけてみる。すごい時間だった。

荒井さん「オリジナルなんてもうない。唯一オリジナルがあるとすればそれは2019年の"今"しかない。勝てるとしたら"今"を描いていくしかないんじゃない」
足立さん「荒井は今の若者を描かないのか」
荒井さん「今の若者はわからないからやらない」
足立さんは当時の若者の話をたくさん聞かせてくださったが、今の僕たちを決して否定しなかった。その声を聴いてると身体が熱くなった。今の若者だって戦えるんじゃないかと思った。
そのあとは居酒屋で酒を飲んだ。1月18日、ちょうど安田講堂から50年だなと場が一瞬静かになる。僕は緊張しながらその中に座っていただけ。荒井さんが酔った足立さんの頭を叩いて笑う。皆が笑う。
最高の誕生日だった!

1月のラストは北海道ロケ。札幌のロケ地は僕が紹介したりした。僕の後輩も助けてくれた。
札幌、僕が育った街。
通学路のバス、冬なのに暖かい家、夜道のオレンジの街灯、白い息。思い出を映画にしていく。次々に、映画にしていく。
個人的な事やモノを映画に残していく。それしかないんだ。誰かにわかってもらいたい共感してほしい、それよりも大事なことがあるんじゃないかなって。そんな風に2019年の作品に挑んでいきたい。
いま北海道の室蘭に向かうバスの中でこのブログを書いている。ここはなんだか懐かしい町だ。まもなくバスが到着する。撮影が始ま



P.S.2月の撮影を生き延びれるかわからないのでブログを書いておきました。感謝の気持ちを込めて書きました。最近は「ありがとう」ばかり言っている。だってそんな毎日だったから。2月はそんな毎日が変わる。「ありがとう」なんて言ったらぶっ飛ばされる。だから覚悟を決めて飛び込んできます。行ってきます!


藤原季節
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