あれは、サマソニのオーディション、だったかな


初めてみた秋山黄色

あやういというのか、揺れて少し不安定な感じが、

めちゃくちゃ良かった。

影のある存在感から放たれる、歪みのある音。

心の叫びのような、それでいて声はしっかりと芯があって迫力があって、

目と耳を捉えて離さなかった。


そんな印象から、数回のライブを経て、

ラジオでもお会いできて、


届けられたアルバム。

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いろんな曲が入っていますが、

力強いボーカルがいいですね。シリアスで迫力のある声。

疾走感があるんだけどそのスピード感は軽快さではなく、

そこにちゃんと

ギラついた歪みが重みと影をくっきりと描き出している。

とはいえ、何かに絶望しているのではなく、

等身大の、ドロップアウトしてから這い上がってくる、

自分と、周りとの戦い。

人の温もりも感じながら、進んできた道のりを見せてくれています。


1曲目の「やさぐれカイドー」(これが最初の頃一番紹介していた曲かな)



「取り残されていた 一人の夜は楽しくて」

という、本当に一人の時間を多く過ごしていたんだろうなと、

想像してしまう


リアルな歌詞。

と思ったら2曲目の「モノローグ」では


相手がいてこそのすれ違い、

うまくいかなかったパートナーとの関係、

のような世界が描かれています。

タイトルが「モノローグ」ってとこが、いいですね。



そしてラストの「エニーワン・ノスタルジー」は

お母さんへのメッセージもあったりして、

子供から大人へ、思春期を過ぎたあたりで自覚するようになる自分自身について、、、
自分を少し俯瞰で見ることができるようになったからこそ気づく自分の親との関係。

一人の自分がやさぐれて始まるアルバムは、大人になっていく、半信半疑と堂々巡りの後、大人という扉に手をかけて開いていくようなところでアルバムのフィナーレを迎えます。

人は人と摩擦を起こして、学んだり、喜んだり、はたまた悲しんだり、得て、失って、
そして人生が彩られていく。
影も、光も、一人も、大切な他者も、行ったり来たりしながらまた今日を過ごし、
そして明日を迎えるのでしょう。


秋山黄色、ぜひ今後注目してください!!