「可能性を感じたんです」

と、先日アルバムリリースのイベントで語ってくださいました。

お休みしていた期間に、とてもフラットな状態に戻れたことが大きかったようで、
プラスでもマイナスでもない、ゼロの状態に戻るような感覚で、そこから自由に音楽を作っていくことができた、と語っていました。

そんな部分が、自身でほとんどの作詞と作曲を
手がけ、アレンジメントもプロデューサーや
ミュージシャンに自分のイメージを伝えて、
一つ一つ曲を完成させていったにもかかわらず、
振れ幅のある曲調が入った多彩な作品になりました。

ジャンルやアルバムの持つサウンド感もとにかく自由の好きなものを表現していった、そんなところも影響されていますよね。

収録曲のMVもかなりバラエティ豊富で、

ドキュメンタリーな「Gifts」
泣けます。


一方

「Fall」


魔女っすね、まじょ。

さらには


国民的なサウンドトラックになる曲、

中学生の一生の思い出になる曲、

強いキャラクターが聴き手のイマジネーションを
掻き立てる曲、

どれをとっても、私小説的なものではなく、

身近だけれど大きな存在でそこに居てくれるような歌、を感じました。

もちろんそこにあるのは彼女の経験や視点から紡ぎ出された心情やメッセージだったりすることも多分にあるのですが、

それを自分の世界にとどめるのではなく、

出会ってきたみんなと共有すること、

出会ってくれるたくさんのみんなに向けて共有すること、

「有り」と「無し」を超えた、大きな視点での肯定って言うのかな。

そんなものを感じました。
(決して魔女を肯定、とは言いませんが、、、)

かつてロックな歌姫、というイメージもありましたが、
これが成長で、これが進化で、これが、


引き受ける、って事


だと思いました。


もう少し言うと、

今までは、Superflyを彼女のものにするための
努力と闘争みたいな、
そんな姿を見ていた気がします。

ソングライターとして、メンバーとして、
と言うか元々は学生時代に出会い
Superflyを共に始めた多保君の存在、
そこから袂を分かち、Superfly≒志帆さん、
というアーティスト活動を続けていくにあたってのイニシアチブ、アイデンティティの獲得。

これは自分で名乗ったら簡単にことが運ぶわけではもちろんなくて、

音楽的ノウハウも必要だろうし、

作り、

歌い、

プロモーションに出かけ、


っていうアーティスト活動すべてを背負い込むプレッシャーと稼働数、、、

大変な時期をずーっと走り続けていたんじゃないかと想像します。

そしてお休み期間を経て、

今までのキャリアを力に変え、

ゼロという

無限の可能性、色んなインプットを表現できる、
そんなSuperflyの表現に至る、新たなフェーズを
こうやって獲得したんだなと、


そしてそれを、ほぼ全ての楽曲に落とし込む、
作詞と作曲活動。
もちろんアレンジも色んなアイデアを出して形にしてゆくコミュニケーションの確立。

これはもはや、本人も「お休みの間」

と便宜上言っていましたが、

僕は休みから戻ってきたのではなく

Superflyを進化させるための少し長めのプロセスだったのだと思います。

それが形になったのがアルバム「0」なのです。


とにかく、全部素晴らしい。


これをきっかけにハマる人もいると思います。

良いでしょう。

これから追いかけられるのは素晴らしい経験だと思います。

ぜひ目いっぱい、受け止めてください。