毎年、三ヶ日は藤棚商店街にある「ふらんすやま」で食べるハンバーガートーストが私にとってお節料理なのだが、今年は辞めて近所のコロラドにした。
 入ると枯れた爺さんのマスターがカウンターに立ち、と塩沢トキのように豪快に喋るおばちゃんがホールでお客さんと喋っていた。席に着くとおばちゃんがメニューを持ってきて「三ヶ日は正月営業だからセットはなし、単品の価格になります」と説明され、あまり腹も空いてないから炭火コーヒーだけを頼んだ。
 注文を受け、マスターがバーナーにお湯がぶくぶくサイフォンに迫り上がると、気の棒で暫く掻き回してから、温めたカップにコーヒーを注いだ。深煎りのうまいコーヒーだった。やっとまともなコーヒーにありつけた。

 しばらく本を読んでいると、駅伝が終わる時刻になり、ゾロゾロと近所の年寄りがここに集まり出した。あっという間に介護施設のようになって、そこかしこで何処そこの病院はいつから始まるやら、元旦に誰それが風呂場で倒れたなどのローカルな話題が飛び交っていた。私は勘定を済ませて外に出た。
 藤棚商店街から戸部、野毛山を通って日の出町へ出て、ゴミが散らかる福富町の路地を曲がり、ふと見上げるとメリーさんがエレベーターガールを務めていた「GMビル」があった。入り口の螺旋階段は無くなっていたが、まだ現存していたとは。


その隣には九龍城の様な住居。
ここもまだ人が住んでいる様だった。
 薄汚い建物が並ぶ路地を抜けると伊勢崎モールのドンキホーテ前に出る。
腹がへっから中華料理屋で蕎麦を食べた。一口二口は美味かったが、すぐに飽きる味。よく見ると、大食いチャレンジをやっていた。大食いをやる店が出す料理は、何処も単調な味で、ある程度食べるとやたら腹が膨れる。

 一応全部食べたが、ブックオフで本を物色中に腹が痛くなって、トイレを探したが無く、隣の100均の便所は紙がなく、オマケに詰まっていたので店を飛び出し、最後の望みをかけて比較的民度の高い有隣堂に駆け込んだ。トイレは綺麗で紙もあった。用を済ませ、トイレを使わせてくれたお礼に本を買って店を出た。危なかった。

#コロラド #藤棚商店街 #いせざきもーる

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