【ユング心理学の無意識の構造について⑤後】

この夢でもボーイフレンドを
まず【アニムスの像】と考えるならば
それが魔法使いと変な協約を結ぶので
何とかそれを救おうとする
つまり
これも【アニムス】の救済のテーマである
女性にとって
言語によって示される意見や思考等は
魔法にも匹敵する程の力を持っている
女性が【アニムス】に乗っ取られる時
彼女は何についても一言「意見」を
述べなくてはおれない人間になる
【アニムス】の特徴は
一般的には正しいが
個々の例に当て嵌めると難しい様な
杓子定規な意見が多い
【アニムス】との真の接触を回復する為
彼女はボーイフレンドを助けようとする
しかし
彼女は魔法使いと普通の人を
弁別する事が出来ない
一方
彼女はタイプライターで書かれた
「何かしてはならない禁止条項を読む」
ここに示された弁別とか禁止とかいう事も
【アニムス】の機能の1つである
【アニムス】は女性に
「ーーーーすべからず」と告げる
真の愛と偽の愛とを弁別すべき事も告げる
これらが建設的に作用する時は
女性は賢明な判断力と知性を備えた人となるが
さもない時は
彼女は鋭い批判の剣によって
何もかも切り捨ててしまう事になる
彼女は少しのごまかしも許さず
「そんなのはーーーに過ぎない」と
言い切ってしまうのである
夢の中では禁止条項を破った時
黒犬に足を噛まれる事になっている
「噛み付く」事も
【アニムス】の働きの1つである
【アニムス】に取り憑かれた女性が
「ーーーすべからず」と断定している時
それを破るや否や
たちまちにして噛みつかれる事は必定で
足一本くらいの損害なら
まだ良しとしなくてはならぬ時もある
この夢には色々な男性が出てくる
これらは全て
【アニムス】であろうか...

【アニムス】というのは複数ではないか?

男性にとって
その内的な永遠の女性は何か1人という
実感があるものだが
女性にとっての内的の男性は複数だと
思われる
男性がその【アニマ】の母胎を母親とする様に
女性はその【アニムス】の基礎に
父親を持っている
ところが
母親の役割が一般に比較的
単一なモノであるの比して
父親のイメージは色々と複雑である
つまり
母親の場合は暖かく優しく
自分を育ててくれるという点が非常に強く
どの母親にも共通であるが
父親となると
その職業が色々とある様に
イメージも多彩になってくる
この事が
【アニムス】を複数にするのではないか?
と思われる

【アニムス】の発達段階については

第一段階を「力の段階」
第二段階を「行為の段階」
第三段階を「言葉の段階」
第四段階を「意味の段階」とする

以上が
【アニムス(女性の中の男性)】
の概要である

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