【ユング心理学の無意識の構造について⑤前】


【アニムス】
女性の場合は
その女らしい外的態度に対して
無意識内には男性的な面が集積されている
それは
夢において男性のイメージを取って出現するが
それが彼女の
【アニムス】という事になる
【アニマ】の場合と同様に
女性の内界に存在する【アニムス】は
その人の生き方に強い影響を与えるモノである
まず
夢の中に【アニムス】が
どの様に現れるかを記述する
次に示すのは20歳代の女性の夢である

「夢」
最初の部分はハッキリとしなかった
私のボーイフレンドが
誰かと協約を交わそうとしている風な
事であった
私はその相手が魔法使い達である事に
気づいたので
彼にその協約をしない様に言い
協約書を彼らに返す為に会いに行った
私達は町の中の市場の様な所で会い
彼らの中の1人に協約書を手渡した
すると
その魔法使いがその書類に
一種の白い粉の様なモノをふりかけ出した
彼が嘲笑う様に私の方を見ている時に
私は突然彼が何か私を騙そうとしているのに
気がついた
私は恐ろしくなって
ボーイフレンドと一緒に逃げ出そうとしたが
彼は何処にも見つからなかった
私は彼の上に何か既に起こったのではないか
と思ったので
ビクビクしながら彼を探し始めた
そのうちに
魔法使い達や周囲の人が立ち去り出した
魔法使い達は
全くその外見を変えてしまったので
私は一体誰が魔法使いで誰が普通の人か
見分けられなくなってしまった
私は3人の人を追いかけ
追いついて彼等の顔を覗きこんだ
その人達は
全く無表情にちらっと私を見たが
私はそれが誰か解らなかった
そこで
私は白い粉をふりかけた男が返した
協約書を見てみたが
内容は全く変わっていた
それは
タイプライターで打った2枚の紙で
数個のパラグラフから成り立っていた
私は読み始めた
私はボーイフレンドを訪ね
探し出さねばならぬ事になっていた
その紙に何が書いてあったかは
正確には思い出せないが
それは私がボーイフレンドを探し出す上で
してはならない色々な事を禁止していた
その中で
私の受けるべき1つの罰を
思い出す事は出来るが
それは大きい黒犬が私を追いかけてきて
足に噛み付いて引っ張るというのであった
その罰の絵がそこには描かれていて
大きい黒犬が逃げ出そうとしている人の足に
噛み付いている絵があった
私は道を歩きながら読み続けた
私は自分の足を失う事なく
ボーイフレンドを救い出す方法が
あるはずであり
それこそは私が見出さねばならぬ事だと
考えていると
突然
1人の男が自分もその書類を読みたいと言った
私はこれは秘密の事だからと断った
彼は固執した
私は注意深く彼の顔を見た
彼は青い眼をしていて赤みがかった顔で
陰気な表情をしていた
私は彼が悪魔である事に気づき
彼がボーイフレンドを見つけるのを
助けてくれるかもしれないと思った
私は彼がこの様な
「魔力」
私は紙の上に記した
「魔力」を
私に対して使うのではなく
魔法使い達に向かって使用し
自分を援助してくれると約束するならば
その協約書を読んでもいいと彼に言った
その様に言いながら
彼が「虚言の父親」として
約束した事を守る等とは
保証されないのだから
彼と取り引きする事など
賢明ではないだろうと思った
しかし
彼こそは私を助けてくれる
唯一の人間であると思われたので
私はトライしようと決心し
私の申し込みを繰り返した
私が彼と話している間に
彼の大きさが変化し続け
ある時は
話の始まりの頃は
彼は私よりずっと小さく
私は彼を見下ろさねばならず
その次には
彼は私よりずっと高くなったので
彼の顔を見るために見上げねばならなかった
すると
彼はまた小さくなり始め
そんな事が繰り返されているうちに
目覚まし時計が鳴って目が覚めてしまった

この夢の特徴は
ボーイフレンドを始めとして
実に多くの男性が登場する事である
その内の1人は悪魔であるという
これらも
【アニムス】の変形されたモノと
見ることが出来る
この夢について考察しながら
【アニムスの働き】という事を
明らかにしていく

※何故か文字数オーバーというバグが消えない
  続きはすぐに投稿します。