【ユング心理学の無意識の構造について④】

【影】と【ペルソナ】について述べた

本日は
【アニマ(男性の中の女性)】を
早速述べる事にする

【アニマ】
男性は一般に「男らしい」と
言われている様な属性を持った
ペルソナを身につけねばならない
彼は社会の期待に沿って
強くたくましく生きねばならない
その時
彼の女性的な面は無意識界に沈み
その内容が【アニマ】として人格化され
夢に出現してくると
ユングは考える
女性の場合はこの逆で
女らしいペルソナを持つために
男性的な面は
【アニムス】として
無意識界に存在するという
この様に男性であれ女性であれ
潜在的可能性としては
両性具有的であると考える所が
ユングの特徴である

【アニマ】には
発達段階があり

第一段階を「生物的段階」
第二段階を「ロマンティックな段階」
第三段階を「霊的段階」
第四段階を「叡智段階」とする

【アニムス】についても
発達段階がある

それでは
【アニマ】は
夢の中でどの様に登場するであろうか
次に示すのは
ある20歳代の独身の男性の夢である

「夢」
私は誰かと海水浴に行く所であった
行きたくはなかったが
私はどうしても
行かねばならない事を知っていた
海岸では
中学時代の先生が水泳を教えてくれた
他の人達が皆泳いでいる時
私は1人離れて海岸にいた
すると突然
海底から裸の女性の身体が浮かび上がってきた
私は慌てて人工呼吸をする
私は彼女の微かな息を感じてホッとする
彼女の為に温かい着物を探す為帰宅するが
沢山の衣類はどれも小さすぎてダメ
衣類を探し回っているうちに
目が覚める

これは
【アニマ】の
救済のテーマを持った夢である
一般に男性はペルソナ造りに忙しくて
【アニマ】を抑制している人が多いので
【アニマ】救済のテーマは
割に夢に現れやすいモノである
この人が他の人達と離れて孤独になった時
【アニマ】が出現する
孤独は人格変化の糸口となる事が多い
昔話の主人公達が道に迷ったり
1人旅に出たりする事が多いのも
これに関連している
そして
多くの男性の主人公達は
様々な形態の
【アニマ】に出会うのである
この夢では
【アニマ】は水死体に近い姿を取っている
ここで
この男性は女性を救い人工呼吸をする
ラテン語の【アニマ】は
ギリシャ語の「anemos」(風)と同じ言葉で
「心」或いは「魂」や「風の表象」と
深い関連を有している
息を吹き返した女性に
適当な衣服が見つからぬ事は
【アニマ】と【ペルソナ】の間の葛藤を
そのまま現している
実際
我々は【アニマ】との接触を始めると
自分のペルソナが危機に陥りやすい事を
体験する
逆に
ペルソナの強すぎる人の心の中では
【アニマ】が生き絶えがかっている
社会的に高い地位を築いている人で
家族からは
「この人は感情というモノを持っているのだろう
  か?」と言った
目で見られている様な人もある
【アニマ】は男性にとって

「感情・ムード」
「非合理的なモノへの感受性」
「人や事物対する愛や関係性」
「無意識に対する開かれた関係」

等を齎すモノである
男性は
【アニマ】によってインスピレーションを得
それは多くの創造的活動へと結びつく
【アニマ】は規律を嫌う
皆がルールに従って行動している時
それに従わず怠けていたムードや
それに反抗してルールを破る強い感情等を
【アニマ】は起こさせる
或いは
殆どの人が顧みない馬鹿げた事に
強い興味や関心を起こさせたりする、が
その中に存在する

「永遠の女性」

を求めて努力するのも当然である
否定的に【アニマ】が働く時
それは【ペルソナ】を全く破壊する
多くの人が【アニマ】の魅力の為
社会的地位のみか
命さえ失う事もあるのである

【アニマ】については
もっと多くの詳細について
記述する必要性があるのだが
あまりにも長くなってしまう為
この辺で切り上げる事にする

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