月別アーカイブ / 2021年08月


【ユング心理学の無意識の構造について⑤後】

この夢でもボーイフレンドを
まず【アニムスの像】と考えるならば
それが魔法使いと変な協約を結ぶので
何とかそれを救おうとする
つまり
これも【アニムス】の救済のテーマである
女性にとって
言語によって示される意見や思考等は
魔法にも匹敵する程の力を持っている
女性が【アニムス】に乗っ取られる時
彼女は何についても一言「意見」を
述べなくてはおれない人間になる
【アニムス】の特徴は
一般的には正しいが
個々の例に当て嵌めると難しい様な
杓子定規な意見が多い
【アニムス】との真の接触を回復する為
彼女はボーイフレンドを助けようとする
しかし
彼女は魔法使いと普通の人を
弁別する事が出来ない
一方
彼女はタイプライターで書かれた
「何かしてはならない禁止条項を読む」
ここに示された弁別とか禁止とかいう事も
【アニムス】の機能の1つである
【アニムス】は女性に
「ーーーーすべからず」と告げる
真の愛と偽の愛とを弁別すべき事も告げる
これらが建設的に作用する時は
女性は賢明な判断力と知性を備えた人となるが
さもない時は
彼女は鋭い批判の剣によって
何もかも切り捨ててしまう事になる
彼女は少しのごまかしも許さず
「そんなのはーーーに過ぎない」と
言い切ってしまうのである
夢の中では禁止条項を破った時
黒犬に足を噛まれる事になっている
「噛み付く」事も
【アニムス】の働きの1つである
【アニムス】に取り憑かれた女性が
「ーーーすべからず」と断定している時
それを破るや否や
たちまちにして噛みつかれる事は必定で
足一本くらいの損害なら
まだ良しとしなくてはならぬ時もある
この夢には色々な男性が出てくる
これらは全て
【アニムス】であろうか...

【アニムス】というのは複数ではないか?

男性にとって
その内的な永遠の女性は何か1人という
実感があるものだが
女性にとっての内的の男性は複数だと
思われる
男性がその【アニマ】の母胎を母親とする様に
女性はその【アニムス】の基礎に
父親を持っている
ところが
母親の役割が一般に比較的
単一なモノであるの比して
父親のイメージは色々と複雑である
つまり
母親の場合は暖かく優しく
自分を育ててくれるという点が非常に強く
どの母親にも共通であるが
父親となると
その職業が色々とある様に
イメージも多彩になってくる
この事が
【アニムス】を複数にするのではないか?
と思われる

【アニムス】の発達段階については

第一段階を「力の段階」
第二段階を「行為の段階」
第三段階を「言葉の段階」
第四段階を「意味の段階」とする

以上が
【アニムス(女性の中の男性)】
の概要である

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【ユング心理学の無意識の構造について⑤前】


【アニムス】
女性の場合は
その女らしい外的態度に対して
無意識内には男性的な面が集積されている
それは
夢において男性のイメージを取って出現するが
それが彼女の
【アニムス】という事になる
【アニマ】の場合と同様に
女性の内界に存在する【アニムス】は
その人の生き方に強い影響を与えるモノである
まず
夢の中に【アニムス】が
どの様に現れるかを記述する
次に示すのは20歳代の女性の夢である

「夢」
最初の部分はハッキリとしなかった
私のボーイフレンドが
誰かと協約を交わそうとしている風な
事であった
私はその相手が魔法使い達である事に
気づいたので
彼にその協約をしない様に言い
協約書を彼らに返す為に会いに行った
私達は町の中の市場の様な所で会い
彼らの中の1人に協約書を手渡した
すると
その魔法使いがその書類に
一種の白い粉の様なモノをふりかけ出した
彼が嘲笑う様に私の方を見ている時に
私は突然彼が何か私を騙そうとしているのに
気がついた
私は恐ろしくなって
ボーイフレンドと一緒に逃げ出そうとしたが
彼は何処にも見つからなかった
私は彼の上に何か既に起こったのではないか
と思ったので
ビクビクしながら彼を探し始めた
そのうちに
魔法使い達や周囲の人が立ち去り出した
魔法使い達は
全くその外見を変えてしまったので
私は一体誰が魔法使いで誰が普通の人か
見分けられなくなってしまった
私は3人の人を追いかけ
追いついて彼等の顔を覗きこんだ
その人達は
全く無表情にちらっと私を見たが
私はそれが誰か解らなかった
そこで
私は白い粉をふりかけた男が返した
協約書を見てみたが
内容は全く変わっていた
それは
タイプライターで打った2枚の紙で
数個のパラグラフから成り立っていた
私は読み始めた
私はボーイフレンドを訪ね
探し出さねばならぬ事になっていた
その紙に何が書いてあったかは
正確には思い出せないが
それは私がボーイフレンドを探し出す上で
してはならない色々な事を禁止していた
その中で
私の受けるべき1つの罰を
思い出す事は出来るが
それは大きい黒犬が私を追いかけてきて
足に噛み付いて引っ張るというのであった
その罰の絵がそこには描かれていて
大きい黒犬が逃げ出そうとしている人の足に
噛み付いている絵があった
私は道を歩きながら読み続けた
私は自分の足を失う事なく
ボーイフレンドを救い出す方法が
あるはずであり
それこそは私が見出さねばならぬ事だと
考えていると
突然
1人の男が自分もその書類を読みたいと言った
私はこれは秘密の事だからと断った
彼は固執した
私は注意深く彼の顔を見た
彼は青い眼をしていて赤みがかった顔で
陰気な表情をしていた
私は彼が悪魔である事に気づき
彼がボーイフレンドを見つけるのを
助けてくれるかもしれないと思った
私は彼がこの様な
「魔力」
私は紙の上に記した
「魔力」を
私に対して使うのではなく
魔法使い達に向かって使用し
自分を援助してくれると約束するならば
その協約書を読んでもいいと彼に言った
その様に言いながら
彼が「虚言の父親」として
約束した事を守る等とは
保証されないのだから
彼と取り引きする事など
賢明ではないだろうと思った
しかし
彼こそは私を助けてくれる
唯一の人間であると思われたので
私はトライしようと決心し
私の申し込みを繰り返した
私が彼と話している間に
彼の大きさが変化し続け
ある時は
話の始まりの頃は
彼は私よりずっと小さく
私は彼を見下ろさねばならず
その次には
彼は私よりずっと高くなったので
彼の顔を見るために見上げねばならなかった
すると
彼はまた小さくなり始め
そんな事が繰り返されているうちに
目覚まし時計が鳴って目が覚めてしまった

この夢の特徴は
ボーイフレンドを始めとして
実に多くの男性が登場する事である
その内の1人は悪魔であるという
これらも
【アニムス】の変形されたモノと
見ることが出来る
この夢について考察しながら
【アニムスの働き】という事を
明らかにしていく

※何故か文字数オーバーというバグが消えない
  続きはすぐに投稿します。




【ユング心理学の無意識の構造について④】

【影】と【ペルソナ】について述べた

本日は
【アニマ(男性の中の女性)】を
早速述べる事にする

【アニマ】
男性は一般に「男らしい」と
言われている様な属性を持った
ペルソナを身につけねばならない
彼は社会の期待に沿って
強くたくましく生きねばならない
その時
彼の女性的な面は無意識界に沈み
その内容が【アニマ】として人格化され
夢に出現してくると
ユングは考える
女性の場合はこの逆で
女らしいペルソナを持つために
男性的な面は
【アニムス】として
無意識界に存在するという
この様に男性であれ女性であれ
潜在的可能性としては
両性具有的であると考える所が
ユングの特徴である

【アニマ】には
発達段階があり

第一段階を「生物的段階」
第二段階を「ロマンティックな段階」
第三段階を「霊的段階」
第四段階を「叡智段階」とする

【アニムス】についても
発達段階がある

それでは
【アニマ】は
夢の中でどの様に登場するであろうか
次に示すのは
ある20歳代の独身の男性の夢である

「夢」
私は誰かと海水浴に行く所であった
行きたくはなかったが
私はどうしても
行かねばならない事を知っていた
海岸では
中学時代の先生が水泳を教えてくれた
他の人達が皆泳いでいる時
私は1人離れて海岸にいた
すると突然
海底から裸の女性の身体が浮かび上がってきた
私は慌てて人工呼吸をする
私は彼女の微かな息を感じてホッとする
彼女の為に温かい着物を探す為帰宅するが
沢山の衣類はどれも小さすぎてダメ
衣類を探し回っているうちに
目が覚める

これは
【アニマ】の
救済のテーマを持った夢である
一般に男性はペルソナ造りに忙しくて
【アニマ】を抑制している人が多いので
【アニマ】救済のテーマは
割に夢に現れやすいモノである
この人が他の人達と離れて孤独になった時
【アニマ】が出現する
孤独は人格変化の糸口となる事が多い
昔話の主人公達が道に迷ったり
1人旅に出たりする事が多いのも
これに関連している
そして
多くの男性の主人公達は
様々な形態の
【アニマ】に出会うのである
この夢では
【アニマ】は水死体に近い姿を取っている
ここで
この男性は女性を救い人工呼吸をする
ラテン語の【アニマ】は
ギリシャ語の「anemos」(風)と同じ言葉で
「心」或いは「魂」や「風の表象」と
深い関連を有している
息を吹き返した女性に
適当な衣服が見つからぬ事は
【アニマ】と【ペルソナ】の間の葛藤を
そのまま現している
実際
我々は【アニマ】との接触を始めると
自分のペルソナが危機に陥りやすい事を
体験する
逆に
ペルソナの強すぎる人の心の中では
【アニマ】が生き絶えがかっている
社会的に高い地位を築いている人で
家族からは
「この人は感情というモノを持っているのだろう
  か?」と言った
目で見られている様な人もある
【アニマ】は男性にとって

「感情・ムード」
「非合理的なモノへの感受性」
「人や事物対する愛や関係性」
「無意識に対する開かれた関係」

等を齎すモノである
男性は
【アニマ】によってインスピレーションを得
それは多くの創造的活動へと結びつく
【アニマ】は規律を嫌う
皆がルールに従って行動している時
それに従わず怠けていたムードや
それに反抗してルールを破る強い感情等を
【アニマ】は起こさせる
或いは
殆どの人が顧みない馬鹿げた事に
強い興味や関心を起こさせたりする、が
その中に存在する

「永遠の女性」

を求めて努力するのも当然である
否定的に【アニマ】が働く時
それは【ペルソナ】を全く破壊する
多くの人が【アニマ】の魅力の為
社会的地位のみか
命さえ失う事もあるのである

【アニマ】については
もっと多くの詳細について
記述する必要性があるのだが
あまりにも長くなってしまう為
この辺で切り上げる事にする

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