★ イベントカロリー ★
「地方の名店シリーズ」番外編として、北海道で参加してきたイベントについてご紹介!

2日間限定のイベントだったので、「今さら紹介されても行けないじゃん!」と思われるかもしれませんが、「地方の食材が一流シェフの手にかかると、こんなにも輝きが増すんだ!」という素晴らしき事例だと思うので、そんな興味本位で記事を読んでもらえると嬉しいです(笑)

食材探求してきた北海道・天塩町のイベントが札幌で開かれ、せっかくなのでそちらも見ていく?と、同い年の齊藤さんに声かけてもらったので参加してみたら、それはそれは、夢のような時間でした。 だって、食べ歩きマニアだったらこのシェフたちのラインナップを見て驚きませんか? そう、札幌を代表するシェフたちがズラリ。 しかも、アジアNo.1パティシエと言われるジャニス・ウォンさんまで登場です!

これはやっぱり地方自治体が中心になっているからこそ、そこに志の高いシェフたちが集い…

地方であることを言い訳にせず、逆にそれを魅力として、昇華させてくれるんだと思います。

最初は、羊肉のスペシャリスト・東澤壮晃さんが、天塩町産の羊肉を生ハムで提供。

【極上しっとり羊の生ハム】

これが驚くことに、100kg近くまで育てた熟年の羊とのこと。 羊は、若いときがラム、歳をとるとマトンという言われ方をしますが、一般的に、マトンになると羊特有の臭みが出てきてしまうので、それを嫌がる人も少なくないですが、これは立派なマトンなのに臭みがいっさいナッシング! どうやら餌によって変わるらしく、青草をあまり食べずに、干し草を食べて育ったことで、青臭いニオイをつかなくしたみたい。 もちろん、生きたまま熟成された旨味をまとっています。

【北寄貝の炙りと大根のホワイトソース】

北寄貝(ホッキ貝)は、個人的にも北海道産が一番美味しいと思っていますが、今回の会場にもなった札幌「マガーリ」の宮下シェフによって、イタリアン仕立てな料理に。 北寄貝を軽く炙って香ばしさを出しつつ、大根と合わせて、ホワイトソースでまとめています。

【カスベのテリーヌ ブルターニュ風】


天塩町の現地でも食べたカスベ(エイ)は、札幌の人気店「フレンチ五十嵐」の五十嵐シェフによって、テリーヌに。 どことなく煮こごり風にも感じるこの一品は、カスベのほどける繊維感があり、さらに香草を加えたことで華やかさもプラス。

【コマイとタコの握り】


行ってみたかった札幌の人気寿司店「鮨ノ蔵」の井田店主と、ミシュランを獲得した「鮨おくの」の奥野店主による握りは、コマイとタコの2貫づけ。 しっとりとしたコマイはユカリの風味をまとい、歯を押しかえしてくるほどの弾力フルなタコは、ギュッと引き締まった身の美味しさも。

【タラバ蟹のクロワッサンと黒トリュフ】

ふたたび登場した五十嵐シェフによる、タラバ蟹のクロワッサンという料理は、タラバ蟹をソース仕立てにしてパイ生地にのせたもので、蟹の旨味がこれでもか!というくらいに凝縮。 バターの濃厚感と、削ったトリュフの高揚感も、余韻となって押し寄せてきます。

【ホタテと蟹の握り】


そしてここでまたお寿司! フレンチとお寿司を交互に楽しむのもなんだか不思議な感じですが、艶やかなホタテは藁で軽く燻製した香りが心地良く、同時に蟹の握りも北海道だからこその鮮度がバクハツ。 海産物は本来、みずみずしくてジューシーなものだと気づかされる瞬間です。

【サフォーク種仔羊と熟成べこちちチーズのタルタル】

そして今度はイタリアン。 天塩町のチーズ工房「べこちち」のチーズを削りかけた、サフォーク種の羊肉は、赤身の肉々しさが全開! サッパリとしていながらも、コクのあるチーズがしっかりと後ろで支えているので、北海道のナイスコンビネーションとはこのこと。

【パテアンクルート】

フレンチスタイルのパテアンクルートは、フランス語で包むという意味のとおり、パテを生地で包んだもの。 肉を中心とした具材の一体感が素晴らしく、隠し味(隠し風味)で効かせたガラムマサラのスパイス感が、良い意味で上品になりすぎない個性を演出してくれています。

【アジとエビの握り】


ここでまたお寿司! ヒカリモノの直線的な美味しさ、そして濃厚なエビとミソを合わせた曲線的な美味しさ、どちらも言葉を失ってしまうもので、こんなに直球も変化球も上手なら、北海道ファイターズだった大谷選手のように大リーグに行けちゃうYO!

【桜マスのフィメ 白老産柱茸デュクセルのパネ】


5日間かけて作ったという桜マスの料理は、燻製したスモーキーさとともに、柱茸をみじん切りしたデュクセルソースにパン粉をまぶした、複合的な風味も合わさり、まさに香りの重奏曲!

【イクラとマスのミニ丼】


これを待ってました!と言わんばかりのイクラ丼は、もはや解説の必要なし。 イクラはぷっちん弾けるものが多いなか、おだやかに皮がやぶれて旨味エキスが口いっぱいに溢れ出てくる、北海道の壮大さを体感させてくれます。

【モッツァレラチーズのトルテッリとビアンケットトリュフ】

さらには、前々から大好きだった北海道のファットリア・ビオという、大会でも金賞を取るほどのチーズ工房が、天塩町の完全放牧で育てた宇野牧場のミルクを使ってモッツァレラチーズを作るという奇跡のコラボも実現。 トルテッリは中に詰め物をしたパスタのことで、よくリコッタチーズが使われますが、今回はそのモッツァチーズを使っていて、むっちりとした生地を突き破ると、今まで出会ったことがないような深みと爽やかさを合わせもつチーズが大爆発。 トリュフも添えてくれてますが、もはや完全に主役はトリュフではなく、チーズの独壇場です!

【牛肉の握り】

牛肉の握りにも、酢飯との間にトリュフをしのばせ、「うっとりゅふ♡」な気分になりつつ…

【カッテージチーズの握り】

まさかのリコッタチーズをお寿司にしてしまうという、予想外の相性にもびっくり!

【チーズ入り玉子】

お寿司屋さんの、まるでカステラのようにふわっとした玉子にチーズが合わないわけもなく…

【トマトジュース】
天塩町ではなく隣町で育ったトマトのジュースも、これなら痩せてもいいと思える美味しさ。

【〆の冷麺】

〆の冷麺まで華やかで、おそらく東京でもウケること間違いナシなレパートリーでした。

しかも、さいごには、アジアNo,1パティシエのジャニス・ウォンさんがスタンバイ。

【ヨーグルトボール 3種のベリーとオリーブオイル】


宇野牧場のミルクでヨーグルトを作り、それをファッショナデブルなスイーツに昇華!

卵のようにグラデーションがかかったこのボールは、どことなく天塩町の今を感じさせるもので、一見、外側は白い大雪で閉ざされているように見えても、中には桜のように花開く、地方ならではの魅力があり、さらにその芯の部分には、地方を言い訳にしない真っ赤な情熱が秘められているように思いました。

今回は天塩町の取り組みを勉強させてもらいましたが、このように全国津々浦々の地方都市が、自分たちにしかない魅力を武器に、それを愛する人たちによって輝きをどんどん増していければ、みんながハッピーになれるのかとも感じます。
もう終了したイベントのレポートで恐縮ではありますが、、そのような地方の想いを受け止めてもらえれば!と思い、夢と希望と脂肪をこめて文字に打ち込みました。 これからも、東京はもちろん、地方でも美味しく楽しく、いっしょに太れたら幸せです☆
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「地方の名店シリーズ」番外編として、北海道で参加してきたイベントについてご紹介!
2日間限定のイベントだったので、「今さら紹介されても行けないじゃん!」と思われるかもしれませんが、「地方の食材が一流シェフの手にかかると、こんなにも輝きが増すんだ!」という素晴らしき事例だと思うので、そんな興味本位で記事を読んでもらえると嬉しいです(笑)
食材探求してきた北海道・天塩町のイベントが札幌で開かれ、せっかくなのでそちらも見ていく?と、同い年の齊藤さんに声かけてもらったので参加してみたら、それはそれは、夢のような時間でした。 だって、食べ歩きマニアだったらこのシェフたちのラインナップを見て驚きませんか? そう、札幌を代表するシェフたちがズラリ。 しかも、アジアNo.1パティシエと言われるジャニス・ウォンさんまで登場です!
これはやっぱり地方自治体が中心になっているからこそ、そこに志の高いシェフたちが集い…
地方であることを言い訳にせず、逆にそれを魅力として、昇華させてくれるんだと思います。
最初は、羊肉のスペシャリスト・東澤壮晃さんが、天塩町産の羊肉を生ハムで提供。
【極上しっとり羊の生ハム】
これが驚くことに、100kg近くまで育てた熟年の羊とのこと。 羊は、若いときがラム、歳をとるとマトンという言われ方をしますが、一般的に、マトンになると羊特有の臭みが出てきてしまうので、それを嫌がる人も少なくないですが、これは立派なマトンなのに臭みがいっさいナッシング! どうやら餌によって変わるらしく、青草をあまり食べずに、干し草を食べて育ったことで、青臭いニオイをつかなくしたみたい。 もちろん、生きたまま熟成された旨味をまとっています。
【北寄貝の炙りと大根のホワイトソース】
北寄貝(ホッキ貝)は、個人的にも北海道産が一番美味しいと思っていますが、今回の会場にもなった札幌「マガーリ」の宮下シェフによって、イタリアン仕立てな料理に。 北寄貝を軽く炙って香ばしさを出しつつ、大根と合わせて、ホワイトソースでまとめています。
【カスベのテリーヌ ブルターニュ風】
天塩町の現地でも食べたカスベ(エイ)は、札幌の人気店「フレンチ五十嵐」の五十嵐シェフによって、テリーヌに。 どことなく煮こごり風にも感じるこの一品は、カスベのほどける繊維感があり、さらに香草を加えたことで華やかさもプラス。
【コマイとタコの握り】
行ってみたかった札幌の人気寿司店「鮨ノ蔵」の井田店主と、ミシュランを獲得した「鮨おくの」の奥野店主による握りは、コマイとタコの2貫づけ。 しっとりとしたコマイはユカリの風味をまとい、歯を押しかえしてくるほどの弾力フルなタコは、ギュッと引き締まった身の美味しさも。
【タラバ蟹のクロワッサンと黒トリュフ】
ふたたび登場した五十嵐シェフによる、タラバ蟹のクロワッサンという料理は、タラバ蟹をソース仕立てにしてパイ生地にのせたもので、蟹の旨味がこれでもか!というくらいに凝縮。 バターの濃厚感と、削ったトリュフの高揚感も、余韻となって押し寄せてきます。
【ホタテと蟹の握り】
そしてここでまたお寿司! フレンチとお寿司を交互に楽しむのもなんだか不思議な感じですが、艶やかなホタテは藁で軽く燻製した香りが心地良く、同時に蟹の握りも北海道だからこその鮮度がバクハツ。 海産物は本来、みずみずしくてジューシーなものだと気づかされる瞬間です。
【サフォーク種仔羊と熟成べこちちチーズのタルタル】
そして今度はイタリアン。 天塩町のチーズ工房「べこちち」のチーズを削りかけた、サフォーク種の羊肉は、赤身の肉々しさが全開! サッパリとしていながらも、コクのあるチーズがしっかりと後ろで支えているので、北海道のナイスコンビネーションとはこのこと。
【パテアンクルート】
フレンチスタイルのパテアンクルートは、フランス語で包むという意味のとおり、パテを生地で包んだもの。 肉を中心とした具材の一体感が素晴らしく、隠し味(隠し風味)で効かせたガラムマサラのスパイス感が、良い意味で上品になりすぎない個性を演出してくれています。
【アジとエビの握り】
ここでまたお寿司! ヒカリモノの直線的な美味しさ、そして濃厚なエビとミソを合わせた曲線的な美味しさ、どちらも言葉を失ってしまうもので、こんなに直球も変化球も上手なら、北海道ファイターズだった大谷選手のように大リーグに行けちゃうYO!
【桜マスのフィメ 白老産柱茸デュクセルのパネ】
5日間かけて作ったという桜マスの料理は、燻製したスモーキーさとともに、柱茸をみじん切りしたデュクセルソースにパン粉をまぶした、複合的な風味も合わさり、まさに香りの重奏曲!
【イクラとマスのミニ丼】
これを待ってました!と言わんばかりのイクラ丼は、もはや解説の必要なし。 イクラはぷっちん弾けるものが多いなか、おだやかに皮がやぶれて旨味エキスが口いっぱいに溢れ出てくる、北海道の壮大さを体感させてくれます。
【モッツァレラチーズのトルテッリとビアンケットトリュフ】
さらには、前々から大好きだった北海道のファットリア・ビオという、大会でも金賞を取るほどのチーズ工房が、天塩町の完全放牧で育てた宇野牧場のミルクを使ってモッツァレラチーズを作るという奇跡のコラボも実現。 トルテッリは中に詰め物をしたパスタのことで、よくリコッタチーズが使われますが、今回はそのモッツァチーズを使っていて、むっちりとした生地を突き破ると、今まで出会ったことがないような深みと爽やかさを合わせもつチーズが大爆発。 トリュフも添えてくれてますが、もはや完全に主役はトリュフではなく、チーズの独壇場です!
【牛肉の握り】
牛肉の握りにも、酢飯との間にトリュフをしのばせ、「うっとりゅふ♡」な気分になりつつ…
【カッテージチーズの握り】
まさかのリコッタチーズをお寿司にしてしまうという、予想外の相性にもびっくり!
【チーズ入り玉子】
お寿司屋さんの、まるでカステラのようにふわっとした玉子にチーズが合わないわけもなく…
【トマトジュース】
天塩町ではなく隣町で育ったトマトのジュースも、これなら痩せてもいいと思える美味しさ。
【〆の冷麺】
〆の冷麺まで華やかで、おそらく東京でもウケること間違いナシなレパートリーでした。
しかも、さいごには、アジアNo,1パティシエのジャニス・ウォンさんがスタンバイ。
【ヨーグルトボール 3種のベリーとオリーブオイル】
宇野牧場のミルクでヨーグルトを作り、それをファッショナデブルなスイーツに昇華!
卵のようにグラデーションがかかったこのボールは、どことなく天塩町の今を感じさせるもので、一見、外側は白い大雪で閉ざされているように見えても、中には桜のように花開く、地方ならではの魅力があり、さらにその芯の部分には、地方を言い訳にしない真っ赤な情熱が秘められているように思いました。
今回は天塩町の取り組みを勉強させてもらいましたが、このように全国津々浦々の地方都市が、自分たちにしかない魅力を武器に、それを愛する人たちによって輝きをどんどん増していければ、みんながハッピーになれるのかとも感じます。
もう終了したイベントのレポートで恐縮ではありますが、、そのような地方の想いを受け止めてもらえれば!と思い、夢と希望と脂肪をこめて文字に打ち込みました。 これからも、東京はもちろん、地方でも美味しく楽しく、いっしょに太れたら幸せです☆
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コメント一覧
コメント一覧
今回は食の巨匠たちの料理を食べてきたんですか❔
まさしく、贅沢者!と一喝したいですね🙄。
だって肉・魚貝系・あとスイーツ🍰もまさしく、
巨匠たちの晩餐会みたいで、いいんですけど。
いつも見ているんですけど、どこまで贅沢を極める
のかわからないんですけどね🙄。いったいどこまで
極めるんですか❔