オリンピック、盛り上がってますね 
太陽の日差しのパワーをもらって、私たちも元気に行きましょう


それでは今回も引き続き、
「人生に深い関わりがある数字」
のお話をしていきます 



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≪自分を貫く≫


キャンバスいっぱいに、
裸で後ろ向きに横たわる女性が、
挑発的な視線でこちらを見ている。

"グランド・オダリスク"が有名なジャン=オーギュスト=ドミニクアングル。
彼は芸術の都、フランスに生まれたものの、
20代でイタリアに留学して技術を高めつつ、
フランスのサロンに冒頭の作品を送ったところ、
彼の理想の美を表現した肢体を引き延ばした裸体は、
人体的にあり得ない、おかしいと酷評され、
母国では散々な評判でした。

12歳でアカデミーに入学し、
20代で名誉あるローマ賞を受賞するほどの実力を持つ彼にとって、
イタリアで磨いたはずの技術を母国で評価されなかったことは、
大変ショックでそのままイタリアに留まることを決心させたほどでした。

しかし、彼は決して「長すぎる」と言われる胴のラインを直すことなく、
理想の裸体を描き続けます。

そして、40代で故郷の教会のために描いた
「ルイ十三世の請願」がようやくフランスのサロンで好評を得たことで、
帰国し、45歳の時に晴れてアカデミー・フランセーズの正会員になりました。

この作品の構図は、イタリア絵画の影響を色濃く受けていますが、
神々しく中央に誕生した聖母マリアと幼子イエスは、
下から仰ぎ見る形になっているとはいえ、
やはり体のラインは引き延ばされています。

また、彼の代表作のひとつとなった、
まるでのぞき見しているような気にさせる作品
「トルコ風呂」は、狭い空間に美女たちが艶めかしく、
やはり彼特有の間延びしたラインで無防備なポーズをとっています。

なんと、この作品を描いたときの彼は82歳。
実は、72歳の9サイクルの時には30歳下の女性と結婚するなど、
当時の画家としては珍しく、86歳という長寿を全うしました。

"グランド・オダリスク"の長すぎるといわれた肢体はなめらかなポーズとなり、
現実的にはあり得ない構図であっても、
見るものに肉体のしなやかさと彼の求めた美意識を感じさせます。


批判ののち、一転レジオン・ドヌール勲章を受章し、
アカデミー・フランセーズの正会員になり、
さらにローマではフランス・アカデミーの院長に就任し、
フランスでも晩年は画家として押しも押されもせぬ地位に立ち、
国立美術学校長や元老院議員も務めるなど、
生きているうちに評価された数少ない芸術家となりました。

自分の理想と追求したものを決して捨てない。
彼の表現した美は、ピカソやルノアールにも影響を与え、
作品は現代も色あせることのない魅力を放っているのです。
たとえ批判を受けても、自分を貫き続けることでチャンスをつかむことができたのです。

だから、もしあなたも誰かに批判されることがあっても、
あなたが正しいと思うことは貫き通しましょう。

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周りの声に左右されない強い心を持ち続ければ、
認めてくれる人は必ず現れますよ





イヴルルド遙華