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ボートに乗って海を渡って対岸の嫁ぎ先に向かうというシーンを描いています。


周りにある小さな舟に折り紙で作った狐がたくさん乗っているのですが、お付きの狐で、みんなで行列を成して海を渡っています。

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(どなたかが撮ってくださった写真が素敵だったので拝借させて頂きます🙏)

背景に満月と太陽が同時に出ているのですが、現実ではありえない時間帯、つまり朝なのか晩なのか私達が知らない時間帯にこういうことが行なわれているという怪談話のような世界観で作りました。

床面が海なのに赤なのは和装の時の結婚式では赤絨毯を歩いていくので、それをイメージしています。

和の世界観ってなかなかお仕事で作る機会が今まで無かったのですが、本当はとても好きで、寺山修司や宇野亜喜良のようなアングラのデカダンな世界観にとても影響を受けています。寺山修司の演劇のように見せたかったので、背景に緞帳のような幕を垂らして、演劇的な見せ方というか小劇場のような空間にしています。

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恋愛結婚がまだ少なかった時代、許嫁だったり誰かに言われて結婚しなきゃいけなかったような時代をイメージしています。なので2人の関係性は親密なものではなくなんとも言えない距離感がある。彼女は親元を離れる寂しさや今後への不安を感じているような湿度の高いシーンにしました。

モデルの水野しずちゃんは今回私にとっての新ミューズです。しずちゃんは大変お美しいのはもちろん、豊かな知性で作品を深く掘り下げてくれるので、物語性が不可欠な私の作品に必ずやそれを表現する力があると確信したからです。撮影中に息ができないと思うくらいハッと美しい瞬間がありました。ずっと忘れない瞬間だと思います。

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そして男性モデルに服部恭平くん。以前から抜群の個性をどうにかして私の作品で生かしたいとずっと決めてた男の子。狐という人間離れした妖怪をこんなにも妖しく尚且つ嫌味のない品をも合わせて表現できるのは彼しかいなかったと思っています。