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今回紹介する昭和のニッチプラモは日本の歴史 赤穂浪士シリーズ(アオシマ)である。
もう箱絵からして気軽に手を出せない我の強さが感じ取れる。




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お馴染みアオシママークの横でまるでロゴのように並ぶ「元禄」。



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- 家紋紹介 -

いろいろ親切。 こういうの大事。



それではひとつひとつ確認してゆこう。


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- 敵情偵察 -

このモデルについてはこちらの連載ページ( 第二十七回【蕎麦屋な人生】 )でも書いているので合わせて読んでいただきたい。

要するにこの四人の中に赤穂浪士のスパイがいる訳で、それを踏まえて「敵情偵察」なのだが、忠臣蔵詳しくなかったらただの蕎麦屋のプラモに過ぎない。
実際多くの人が蕎麦屋の平和な日常プラモだと思って終わるのだ。

だが違う。


この中にいるスパイは…







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- この三人だ!! -
なんとほぼ赤穂浪士。
町人や蕎麦屋に扮しながら吉良邸の動向を探っているのだ。

そんな緊張感溢れる隠密行動の中、

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彼だけ無関係。


歴史のうねりを知る術もなく、美味しく蕎麦を食べて帰って寝るのだ。


そして、



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- 密談 -

このシリーズを有名にさせたきっかけとも言えるのがこの密談だ。
普通のプラモは作る対象物の名前がタイトルになる。
ガンダムだったらガンダム。
姫路城だったら姫路城。

密談って。

切り取った情景をタイトルにするこのシリーズのセンスがたまらなくニッチプラモ魂をくすぐる。


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- 吉良邸の地図入り -

このざっくりとした図面で吉良を討ち取るつもりである。
この地図もきっと先ほどの蕎麦屋たち(杉野十平次,倉橋伝助,前原伊助)が必死に内偵した結果に違いない。
涙ぐましい努力だ。



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- 詫び証文 -

詫びてます。
とても詫びてます。
これを見るとサラリーマンだった時、彼(神崎与五郎)と同じ姿勢で二時間耐えた記憶が蘇るので、



とばします。





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- 両国橋の出会い -

竹売りに変装して吉良邸を探る大高源吾が俳句の師匠に両国橋で会っちゃった、というシーン。
このシリーズは基本的に箱に描かれた背景も全てプラモ化して入っている。

もちろんワンちゃんも入っている。



そしてついに


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- 討入り -

クライマックス討ち入りである。
躍動感すごいですね。
中央の吉良の付人である清水一学を三人がかりでボコっているシーン。
清水一学、裸足です。
奇襲で慌てて外に飛び出した感じがよく伝わりますね。

それにしても、

これどう見ても清水一学が主役にしか見えないのだが、まぁ、世の中どちらが善でどちらが悪なんてないですからね。
属する方が善な訳で、その辺の深さもこのパッケージから読み取れちゃうのです。



まぁ、そんなこんなで…


こうして全五話の赤穂浪士の物語が堪能できる訳だが、

吉良上野介は一切出てこない。


そしてこの一連の歴史的瞬間に少なからず関わっていた事を


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彼は知らない。





《ニッチプラモとは》
カテゴリー分けすら難しいニッチ(隙間市場)な需要を持つプラモデル。
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