Mother's Day。

この仕事をしていると場合によっては「あぁ…、あとは運まかせ」「もう祈るしかない」という場面が度々あります。

トリックのタイミングを見失って落下の途中なんかもそうです。回転中の明らかなミスなんて…、もうどちらが上下かもわからず、いつかくる衝撃に備えながら奇跡的に助かるように祈る以外なにもできません。

僕もこれまで大きなクラッシュも経験しました。怪我もしてきました。

だけど、覚えているような大きな転倒はどれももっと大怪我になっていても文句の言えないようなものばかり…。

どうして助かったのか、どうして軽い打ち身だけで済んだのか、自分でも本当に不思議に思う経験をたくさんしてきました。

僕はどうやら身体が衝撃に強いみたいです。そして強運の持ち主でもあるらしい。

ヤストコブラザーズの母はあまり僕たちのスケーティングを観に来ません。世界戦をデビューしてからこれまでの20年間で試合を観に来たのも2〜3回。先日も「ナイトロサーカス」のチケットがあるのに結局会場には来ませんでした。

僕も親になったいま、その心境は理解できます。きっと心臓が止まる思いでしょう。

僕は「エキサイティングなものが好きで常なワクワクしていたい!」というような性格の人間ではありません。僕のスケートスタイルとしては、できる限り危険は技術で回避していきたいし、上達というのはそういうことだと考えます。その為のトレーニングも心掛けて行っています。

だけど、やはり危機はやってくる…!
どんな生き方をしていたっていつか危険な場面は訪れることと同じように。きっとスケートの仕事ではそのような場面が他の人より少し多くあるというだけのことです。

そんなここぞという場面、いつも頼りにしているのは母から頂いたこの頑丈なカラダです。僕にとってスケートが武器なら、カラダが盾であります。

本当にいつも母には感謝しています。

たくさんの奇跡をありがとう。