月別アーカイブ / 2016年05月


昨日、突然次男がインラインスケートに対して"やる気スイッチ"が入ったことで、とりあえず二人の息子が揃って"インラインスケーター"となりました。 
 
これで公園で遊ぶ以上に楽しく全身運動が行えるようになったので、親としては嬉しいわけです。
 
純粋に嬉しい! …のはずだったのですが。。
 
機嫌よく滑る次男を見ながら「もしも息子たち安床ブラザーズがプロインラインスケーターになったなら…」と、そんなことを想像してみると、その先に必ず待ち構えている存在が我々"元祖・安床ブラザーズ"である。
 
こんな角度から自分たちのことを考えたことがなかったので、思わぬ敵と出会った気分(!)。
 
安床ブラザーズの敵が、安床ブラザーズ!?
 
面白いとか、嬉しいとか、そういう感情よりも「手強いぞ…。いや、きっと勝てないぞ」という不安のほうが先にやってくるのである。
 
 
これまでの試合や舞台を思い返すと、重ねてきた実践の1つ1つが確実に土台となり底力となっています。これには決まったプロセスも約束があるわけではなく、まさに幸運と偶然が重なっていまの我々が存在しています。自分でいうのもなんですが…、この20年間他の人が経験したくてもできない状況で戦ってきました。実戦を重ねて安定感のある相手は強い!
 
元祖・安床ブラザーズにしか見えていない景色を、子供たちも見る日が来るのでしょうか…

なんてね♪
そんな堅苦しい想像はここまでにしておいて。。
 
いまは単純にインラインスケートの全身運動を楽しく続けてもらって、カラダの土台作りをしっかりと行って欲しい。
 
とりあえず、そう考えることで僕は肩の力を抜くのです。

僕にはオリジナルトリック(技)がいくつかあります。 小さいのを入れると6〜7個ありますが、大技と呼ばれるのは以下の3つです。
 
まずは、99年に完成させた技「1080 Flat Spin(テンエイティー・フラットスピン)」
17年経っても真似をする人がいない技です。技自体の高さを出す為に一度空中に飛び出してから回転を加える動きが特徴的で、別名「1080 California Roll(カリフォルニアロール)」とも呼ばれています。
 
そして「Double Backflip 180(ダブルバックフリップ・ワンエイティー)」
この技は2回後方宙返りに半回転ひねりを加えた技で、僕が初めて成功させたトリックではありますが、発想としては"ダブルバックフリップ"の延長にある為、きっと多くの人が想像できる動きだと思います。
 
そして、08年に作った「Twister(ツイスター)」
最初に浮かんだコンセプトは「フリップ(縦回転)とスピン(横回転)のコラボレーション」です。動きを途中で切り替える全く新しい動きを作りたくて、アメリカ・カリフォルニア州にある"WoodWard West"に閉じこもって試行錯誤を繰り返しました。 
 
実はこのトリックをイメージし始めた時、僕はスケートを辞めていました。
というのも、首の脊髄を圧迫する怪我をして、結果的に一時的ではありましたが身体が動かせない時期がありました。スケート活動の全てを休んだ際には、「安床ブラザーズはもう終わった」「安床エイトはもう滑れない」という雰囲気が業界中に流れました。幸運なことにリハビリとトレーニングをして滑れる身体に戻すことができた時、僕はこの流れを払拭する必要があると感じました。何より、まだ滑れるという確信を自分自身が取り戻したかったのだと思います…。その為、全く新しい動きの技で世界にアピールしようと思いついたのがこの「Twister」でした。
 
アスリート生命をかけた最後の挑戦のつもりで挑んだ時の映像があります。この挑戦のおかげで僕は今も滑り続けることができています。そして滑り方を見直し、成長するチャンスを与えてくれています。
 

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僕は神戸を中心にインラインスケートで行う「スケート運動」の指導をしています。
インラインスケートはバランス力のあるしなやかなコア(体幹筋)を作るので、生活習慣の改善やあらゆるスポーツのオフトレとしても大変おすすめな運動なのです。
 
昨日は神戸市にあるショッピングモール「サンシャインワーフ神戸」にてインラインスケートの体験教室を開催しました。4つのクラスを用意して50名程の子供達に体験してくれました!
 
60分間のレッスンで自由自在に滑れるようになる子が多い中、最初は立つことに苦労する子や、上体を支え続けることに苦労する子もいます。この差は「コア」の強さにあります。もちろん自由自在に滑れる方が楽しいのですが、バランスを取ろうと頑張ることでトレーニングは成立します。上手く滑れる子も、立っていることが精一杯の子も、同じ「スケート運動」ができているのです。
 
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昨日出会った子供たちの中で一番印象に残ったのは、頑張り屋さんの女の子。
レッスン中から「黙々と真面目な子だなぁ」と感心していましたが、レッスンが終わると同時に泣き始めたのです。お母さんに話しを聞くと「思うようにできず、悔しかったようです」とのこと。
 
「悔し涙」。
カッコイイなと思いました!
 
悔し涙を流せるのは自分自身としっかりと向き合って勝負している証です。
僕たちは大人になるにつれて少しづつ悔しさを誤魔化すことが上手になってしまいますから…、僕も父親としてできることなら子供の内には悔しいこととしっかり向き合う経験をたくさんさせておきたいと考えています。
 
「悔し涙」は子供からの頑張れる合図です。
この女の子にとって、この日のスケート体験はとても良い学びになったのだと思いました。子供自身がこの悔しさと向き合う覚悟を決めたのだから、あとはお父さんやお母さんが「泣いちゃったから…」 と諦めるのではなく次の機会を作ってあげることに期待して教室のチラシをお渡しさせていただきました。
 
僕がインストラクターとしてできることは、こうした親子の気持ちをスケート指導を通じてサポートすることです。今後もこうした出会いに期待しながらASC運動教室の展開に力を入れていきます!
 
安床エイトのスケートレッスンは「ASC運動教室」です!
お問い合わせ・お申し込みはホームページをご確認下さい。親子教室も開催しています。
 
ホームページ : ASC運動教室

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