月別アーカイブ / 2015年10月


学校でのショーは連日盛り上がっております。
アメリカツアーも9週目ということもあり、本番があるから身体が動くような、そんな疲労感の中での戦いに入っております。

こんな状態だからこそ自分の身体としっかりと向き合い、自分自身が強くなっていくことを感じられています。以前よりも着地やバランスを崩した際の踏ん張りが利かなくなってきているぶん、着地の位置をより的確にコントロールしなければなりません。危機感があるぶん、集中力は益々高まっています。

そのせいか、疲労感はあるものの達成感を感じて終わる日が続いています。
こういう時に少しだけスケーターとしても成長できたように感じられます。この充実感は実践が長く続く環境だからこそ感じられるものであり、だから終わらなくてもいいと思っている自分もいます。

家族に会うためには終わってくれなければいけないのですが…。


今夜はちょっと気分転換も兼ねて、ホテルの近所に見つけた"SUSHI"と大きな文字が目印の「UME(梅)」という日本食レストランへ行かせていただきました。

既に「TOKYO」とか「OSAKA」という名前の日本食レストランを信用しないようにしている僕は、勝手に「UME」を信用しきっていました…。お店に入ってすぐに韓国の方によるレストランだとわかりました。。 

味噌汁もなければ、餃子は揚げ餃子しかないし…(パリパリで苦手)。
最初の期待は大きく裏切られましたが、アジアとしてみれば兄弟!メニューには「うどん」や「うなぎ丼」の文字もありましたが、ここは開き直って「石焼ビビンバ」を注文っ! 

韓国人のご家族で営まれている様子だったので期待してみると、やはりこれは当然美味しかった!お米の具合いもとても嬉しかったです。

お値段はしっかり日本食のお値段でしたが…、それでも少しお腹にチカラ貯まりました。やはりアジア人は皆兄弟です。

ごちそうさまでした! 

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今日は僕の好きな人に会ってきました。
Mat Hoffman

言わずと知れたBMX界(バイク)のレジェンドであり「キング」です。
マットと僕はスポーツが違うので接点がないように思われるかもしれませんが、実はショーという形で昔からよく一緒に仕事をさせていただいています。

僕は今週「ハイスクールショー」の仕事でオクラホマ州に来ています。そこでオクラホマシティに住むマットの自宅を訪ねることにしたわけです。

現在43歳のマットは、自宅の裏庭に設置しているハーフパイプでほぼ毎日ライディングをする生活を送っています。常に自分のライディングの可能性を探り続ける、心から尊敬する大先輩であります。そしてバイクに対するその姿勢からは競技の壁を越えていつも学びとパワーをいただくのです。

マットの業績についてはネットにたくさん情報も写真もありますから、あえてここで詳しく説明はしません。ただ、一言でいうならば「世界で一番クレイジーなバイク乗り」ということになります。

ただし、この人が世界一クレイジーなのはバイクにまたがった時だけの話です。
バイクに乗っていない時の彼はそれはそれは控えめで、しっかりと人の話に耳を傾けてくれる優しいおじさんです(最近は特に)。そんな普段の彼の姿を知らない人は「この人があのホフマンなの!?」と必ず驚きます。オーラもなければ迫力もない、さらには度重なる怪我によって歩き方もぎこちない人です。バイクに乗っていないと"自由"を感じられないのであろうその姿勢が僕にはたまらなくかっこよく映るのです。

BMX界のレジェンドがそうであるように、僕も人というのは謙虚であるべきだと思います。自分が中心に立つのは本来の姿である時だけでいいのです。身につけた技術は人に自慢する為のものではなく、己を極める作業に過ぎないと考えます。

きっとマットもそのために乗り続けているのだと感じます。そしてまだ己の姿を求め続けているのです。我々の場合はそのモチベーションこそが人生を豊かにするのかもしれません。

彼は僕のことを「ブラザー」と呼んでくれます。
そして今日のセッションでも僕がエアーをする度に喜んでくれました。ここに競技の壁はありません。お互いの姿を追求する者同士が集まれば、たとえ目指す姿が違っていたとしてもお互いを認め合えるということです。

まわりの人や環境に文句ばかり言う人もいますが、まず自分自身としっかりと向き合ってみることも大切です。 インラインスケートはいつも僕に素晴らしい出会いと学びを与えてくれます。

今日も良い一日でした。
心の充電完了です。

マットに感謝します!


今日はこれからミズーリ州・セントルイスを離れ、オクラホマ州・タルサへドライブ移動です。

約6時間のドライブを予定しています。第8週へ向けて移動開始です!

来週はMCを含む3名のメンバーチェンジがあり、ショーの内容だけでなくツアー自体の雰囲気も変化がありそうです。

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