_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0669.JPG
自分の周りのボーラー達は気のいいやつばかりなので、一緒にいるととてもリラックスできますが、先月も彼らと色んな話ができました。

まずは遅ればせながら執り行った毎年恒例「BLOCK ON LOCK新年会」。MATSU、TANA、kyoshi、MAMUSHIと自分が、去年のCHIHIRO結婚式以来に集まりました。

そしてその翌々週、仕事で沖縄に行く前に立ち寄った福岡。CRATEにお邪魔して、"長丘ピックアップ"を見学させてもらった後に、康平、YOHEI、M21がラーメン屋さんに連れて行ってくれましたね。翌日はU-LAWが高速を走らせ大分の温泉地を案内してくれ、夜は康平とU-LAWのタメ3人で食事をしました。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0671.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0674.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0677.JPG
 彼らとそれは長いこと話しましたが、どの席でも80%はバスケの話、15%はバスケ選手がやらかしたろくでもない話、残り5%はバスケと関係ない話題かと見せかけて、結局バスケネタに着地する話でしたね。

つまり全てバスケの話なのです。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0665.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0664.JPG
どこを切っても全部がバスケの会話。
BLOCK ON LOCKの場合は徹底的にストリートボールについてです。そのシーンではみんな大ベテランのはずですが、年を重ねて適度に濁ったその瞳を今だ青年のように輝かせ、"あの時のあいつのプレーはやばかった"、"あそこにはこんな面白いボーラーがいた"、"この動画のプレイグラウンドはイケてる"、そんな話であっという間に終電を迎えました。

唯一バスケに直接関係ない話は「ボヘミアン・ラプソディ」くらいでしたが、あの音楽に対する情熱はボーラーにも投影できる、最終的にそんな結論に至りましたね。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0666.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0667.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0678.JPG
一方、福岡の面々。
康平、YOHEI、M21だとやはり弾むのはFAR EAST BALLERSの思い出話です。それも"俺らは凄かった"みたいな自画自賛トークではなく、当時いかに我々がどうしようもなかったかの黒歴史、暗黒エピソードが中心となります。

あの頃、自分やスタッフがボーラー達の行動に公私共に目を光らせていましたが、その監視の目を掻い潜って、どれだけ好き勝手に泳ぎ回っていたかを聞くのは毎回ショックですね。てっきりこちらが一枚上手だと思っていたので悔しい限りです。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0675.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0676.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0679.JPG
そしてU-LAWと片道‪2時‬間の小旅行。
ランチに誘われただけだったのに、高速で山の中を延々走っているときは、このまま山奥で埋められるんじゃないかと不安になりましたが、彼の取って置きのスポットに連れて行ってくれました。

その車中でも、食事中も、貸切温泉に入っている時も、美しい夕暮れを拝んでいても、ずっとバスケの話。彼が凝っている"旅"の話も、青春18きっぷの魅力かと思って聞いていると、結局は途中下車した見知らぬ土地のバスケ事情を調べる面白さについてでした。行く先々の超ローカルな大会に訪問して、新たな出会いや思わぬ繋がりをいつも求めているそうです。
 
その夜の康平とU-LAWとの会話は特に印象に残っています。プロからミニバス、長丘ピックアップまで、どの階層のバスケットボールでも分け隔てなく真剣に話していました。いつも通り康平は常に辛口ですが。
 
中でもスクールについての会話で、生徒さんの将来はもちろん、その子の親の成長までも考えて取り組んでいる話にはとても感服しましたね。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0680.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0682.JPG
ボーラー達との会話はいつだって刺激的です。過去に浸ったり、現状の愚痴ではなく、必ず"これからやりたいこと"を聞けるからです。

自分と同世代の人間がまさかそんなことを考えているなんて。毎度そう思います。彼らのバスケットボールによって湧き出る創造性は枯れません。そして口先だけでなく、実現に向けてすでに行動に移しているのです。
 
その驚きと尊敬の念が、自分の一番のモチベーションになっています。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0672.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0670.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0681.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0668.JPG

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0590.JPG
みんながストリートボールに惹かれる魅力は色々ありますが、そのひとつに"敗者の存在"があります。語弊を恐れず表現すれば、ストリートボールとは"敗者達のバスケットボール"とすら言えるかも知れません。
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0589.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0592.JPG
"俺は一生ストリートでプレーするだけでいい"、そんなこだわりを持った鋼のストリートボーラーも勿論いますが、多くのボーラーは他の舞台も挑戦している、もしくは挑戦していた人が多いはずです。それは部活であったり、クラブチームであったり、プロであったり、今ならトップレベルの3x3であったりもするでしょう。

ストリートはやる気さえあれば、素性や実力を問わず無限に居場所とチャンスが待っています。でも上記は色々な意味で制約や期限があり、大半の人間は理想の結果は掴めず、現実を思い知ることなります。自分も高校の部活で佐々木クリスに蹴散らされて身の程を知りましたね。

思い描いた世界へは到達できなかったが、私にはまだやり残した事がある。そんな選手達が己の運命にリベンジする場所、それがストリートボールです。
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0596.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0587.JPG
多くの敗者と一握りの勝者。それは当然バスケットボールの世界に限った話ではなく、この世のあらゆる事に当てはまります。誰しも人生敗北の連続です。

その屈辱を雪辱へ変えようともがく毎日を、人生または青春と呼びますが、他人のそれを間近でまじまじと観察できるのがストリートボール。なのでプロスポーツでは味わえないレベルの"感情移入"ができます。学校で、職場で、ノートの上で、画面の中で、我々が日々立ち向かっている姿と変わりません。
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0588.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0594.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0597.JPG
言うまでもなくストリートボールの世界でも、勝つ事、勝ち続ける事は至難の業です。ここでも多くの敗者と一握りの勝者の構図が待っていますが、このままでは成仏できない連中が、LIVING DEADのように何度倒されても甦ってきます。

古傷と青あざだらけのバスケットボールゾンビ達が望むこと、それは"最後は勝って終わりたい"。それはゲームではなく自分自身のバスケットボール人生に対してです。なので彼らはコートの下に埋められても埋められても這い出してくるのです。とてもおぞましいことに。
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0601.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0591.JPG
ストリートボーラー達が勝利した時に見せてくれる溌剌とした表情も良いですが、負けて辛酸を舐めさせられた時の表情はそれ以上に味わい深いと思っています。

ちなみに、まさに一世一代の引退ゲームで、高校時代の自分みたく佐々木クリスにボコられても、花束と喝采で無事成仏できたバスケットボールゾンビの表情はこうなります。
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0598.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0599.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0600.JPG

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0479.JPG

STREETBALLというカルチャーに出会って驚く点は沢山ありますが、そのひとつが"MC"の存在です。ストリートらしい荒っぽい語り口もそうですが、ゲーム中にコートに普通に入り込んでしゃべるなんて、通常のバスケットボールでは絶対に考えられないことです。


スポーツであり"自由の肯定"でもあるSTREETBALL、それを象徴するのが彼らです。そんなSTREETBALLMCに必要なもの、求められているものを改めて考えてみました。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0484.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0480.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0485.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0487.JPG

例えば競技のバスケットボールでは、TO席に並んでMCの人がいて、正確な司会進行をしてくれます。またそのゲームが放送・配信されるのであれば、そこに実況や解説の人がいる場合もあります。一方、STREETBALLMCは司会進行も実況も解説も、そのコートの真っただ中で一手に任されます。

なので何よりも必要なもの、それは"安心感"です。

 

ただ安心感といっても、適切で丁寧なおしゃべりができる、なんて上品なものではなく、

"こいつがこの空間で一番口が達者で、ゲームを仕切れるヤツだな"とみんなに信じてもらえるという意味です。

 

信じさせればいいわけで、年齢も、性別も、キャリアも、スタイルも関係ありません。

 

"お客さん調子はどうですか"

"やられたヤツがやり返せ"

 

と言わなくてもいいのです。その場の誰よりも饒舌で、堂々としてればいいのです。

アメリカの多くのSTREETBALLMCの中にも、どこの馬の骨か分からない如何にも社会的信用はなさそうな人物が、その口達者ぶりと不敵な態度で、ストリートでは皆からのリスペクトとプロップスを勝ち取っていたりしますね。


_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0488.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0482.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0483.JPG

2000年代前半、日本のSTREETBALLが走り出して直面した壁のひとつに、"MCがいない問題"がありました。


2003年のFAR EAST BALLERSがやった沖縄でのツアーでは、自分がDJしながらマイクを持って司会をするような状況。そんな最中、池袋サンシャインシティで行われた「NIKE FREESTYLE CLASH」の告知イベントで出会ったのが、そのイベントのMCだったAKIさんです。

 

控室ですぐ意気投合し、翌2004年の沖縄でのツアーや、大舞台でのパフォーマンスでは必ずMCをして頂きました。日本初のSTREETBALLMCAKIさんだと言えますね。

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0496.JPG

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0489.JPG

その後、渋谷の美竹公園にできた今は亡き「ジョーダンコート」で行われたイベントで初めてMICを握ったのが、当時バリバリのBALLERだったMAMUSHIです。


全くのMC初心者だったわけで、自分もDJブースからサポートMCをした記憶があります。それ以降、代々木コートのオープニングイベントを始め、日本で行われたストリートのビッグゲームはほぼ全てMAMUSHI。安定した話術はもちろん、時に鋭利で危険な言動があるのも含め、多くの人に"安心感"を与えているからでしょう。 


_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0481.JPG

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0486.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0491.JPG

本人も公言するように、MAMUSHIの師匠はAKIさん。MCとしての立ち振る舞いや技巧だけでなく、その心意気や熱量なども学んだはずです。

LEGEND」のGRAND CHAMPIONSHIPなど、かつてここ一番の場面では、いつも2MCスタイルでその空間を仕切っていました。去年、2人がさしで飲みに行くと聞いた時は勝手に感慨に浸っていましたね。

 

日本最高のSTREETBALL MCMAMUSHIはストリートからプロ、さらにNBAまでその活躍の場を広げています。


日本初のSTREETBALL MCAKIさんは鎌田昭博として、今年4月の神奈川県大和市の市議会議員選挙に出馬を表明しました。

 

 

STREETBALL MC達が放つ言葉と"安心感"が、どの領域の人々まで届くのか、これからが楽しみです。


_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0495.JPG

_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0494.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0493.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_110APPLE_IMG_0497.JPG

↑このページのトップへ