"ヤンジャンの看板娘" 5回目の表紙に
――某日
「えなこのヤンジャン撮影あるけど来る?」担当マネージャー様から連絡をもらった私は、二つ返事で了承しました。
「週刊ヤングジャンプ」といえば、2018年現在、発行部数50万部(※3ヶ月集計 一般社団法人日本雑誌協会調べ)を誇る、誰もが一度は目にしたことがある青年漫画雑誌です。
そこに、ツイッターのフォロワー50万人近くを抱える"日本一のコスプレイヤー"のえなこさんが出演となれば、まさに最強タッグ。行かないわけがないのです。
しかも、今回の撮影で6回目の「週刊ヤングジャンプ」登場となり、そのうち5回は表紙に掲載されているえなこさん。
最早、名実ともに"ヤンジャンの看板娘"と言っても過言ではありません。今回はその秘密を探るべく、カメラマン、編集者、本人からお話を伺いながら、現場のレポートをお送りします。
<文・撮影:りゅうこ>
インフレするかわいい "ヤンジャンの看板娘"と呼ばれるワケ
ワクワクドキドキしながら撮影現場に到着すると、すでにえなこさんを何度も撮影しているプロフォトグラファーの桑島智輝さんが、スタジオの状況を見ながらジェネレーター(照明器具)や小道具の配置場所を確認していました。
そして、準備が整ってきたあたりで、えなこさんがスタジオ入り。ヘアメイクさんやアシスタントの方が見守る中、撮影が開始されました。
今回のテーマは「えなこ座遊戯会」ということで、怪しげで古めかしいサーカスの雰囲気をイメージした衣装に挑戦するようです。
1着目の撮影では、小道具を駆使したカットや、色がついた紗幕によるライティングで「あ、サーカスっぽい」という雰囲気のショットに仕上がっていました。
桑島さん曰く、今までは「白ホリ(※白く塗装されているスタジオ)」での撮影が多かったため、ストロボを使用していたとのこと。
ストロボは絞る(※レンズに取り込む光の量を抑える代わりに、写真が暗くなる)ことが出来るということと、瞬間発光による閃光で被写体がブレずに撮影できるため、非常に撮影しやすいそう。
しかし、今回は定常光を使用したことによって、絞ってしまうと写真が暗くなりすぎてしまったそうで、普段よりも開放(※レンズに取り込む光の量が多くなるため、明るく、背景がボケた写真になる)ぎみに撮影したそうです。
そのため、背景がボケてしまい画面の中の情報量が減少するので、ライティングなどで色を付けることで写真の中の情報量を増やしているそうです。
続けて、太陽光が入るスペースへ場所を移動。蛍光管のライトと、カーテンから差し込むやわらかい光での撮影です。
たびたび可愛らしいポーズを取っては、スタッフたちを和ませるえなこさん。密かに通っているスポーツジムのおかげなのか、鍛えられた腹筋にも目が行きます。
えなこさんは一旦控室に戻ると、今度はパープルカラーの口元が印象的な、「猛獣使い」の衣装にチェンジして再度スタジオ入り。
写真集などではフェミニンな雰囲気のカットが多いイメージですが、今回は黒とゴールドのシックな装いによって、"ドS感"溢れ出る、見事な「猛獣使い」変身しました。
<あれは...鞭!>
そして、サーカスといえば指揮官が居ないと始まりません。えなこさんは、再度衣装をチェンジして、今後はシルクハットをかぶった「団長」に様変わり。
ムーディーなライトとミラーボールが雰囲気を作り上げる中、即座にポージングを切り替えるえなこさんと、的確に指示を出す桑島さんといった構図が生まれました。
「ふぇぇ...しゅごい...」と呆気に取られていた私ですが、そもそも今日の目的は取材です。えなこさんの凄さについて担当編集者の方に伺ったところ「(えなこさんが表紙を飾る時は)売り上げが伸びますね」との返答が。
詳しく伺ってみると、既存のファンに向けて、同誌で連載されている作品とのタイアップコスプレに挑戦したり、コスプレという文化が根付いてきたりと、さまざまな要因があって売り上げに繋がっている部分が大きいそうです。
中でも最大の要因について「何よりもかわいいということですかね」と編集者の方が一言。続けて桑島さんにも聞いてみると「えなこちゃんは安定してかわいいね」とのことでした。やはり、"かわいいは正義"であることが証明されました。つよい。
いよいよ撮影も大詰め。ラストはポールとえなこさんということで、衣装もスゴイことに。くびれ部分の布が無いよ!
そして、ここでも定常光での撮影を行う桑島さん。ストロボでの撮影とはまた違ったキレイな仕上がりになっているとのことです。
撮影が一通り終了し、休憩中のえなこさんにお話を聞いてみることに。
――撮影現場は慣れましたか?
えなこ:いやいやいやいや、全然(笑)。ウィッグも他の雑誌では考えられないくらいの色を使わせていただいたりしていて、「クノイチノイチ」のコスプレでは緑色のウィッグを使わせてもらったりとかしました。毎回毎回『次は何をやらせてもらえるんだろう』と楽しみになる反面、いつも緊張感は持ってやってます。
――今年は、もう1回出れますかね
えなこ:出れたらいいなって(笑)。
――"ヤンジャンの看板娘"と言っても過言ではないのでしょうか
えなこ:全然です。毎週"えなこ"が表紙になるまでは諦めません(笑)。表紙やグラビアにも掲載していただいて、すごくありがたいので、看板娘と名乗っていいのであれば、表紙・巻頭・中・巻末。全部飾れるといいですね、いつか(笑)。
最後まで謙虚なえなこさん。そして担当編集者さん、桑島さんが言っていたことがついに身に沁みてわかりました。
そう、えなこさんは、"かわいい"のです。写真とか動画無いから伝えられないけど、笑顔でめっちゃ話してくれるもん…。そんなんできひんやん、普通。
そんな当たり前のことに気づいた撮影現場。実際に撮られた写真は7月12日発売の「週刊ヤングジャンプ」で見ることができますが、今回はちょこっとだけお見せすることができます!(ありがとうヤンジャンさん!)
<妖艶>
<実際の撮影現場では頑張って登ったポール>
発信地・日本
<文・デザート編集部>
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