女優・夏目愛海「飛躍」の年
「女優」という職業に憧れる女性は多い。というのは筆者の偏見である。
しかし、日本のマスメディアに華を添え、多くの人々を魅了する姿は、他人から羨望の的として見られるには十分すぎるほどに眩しいはずだ。
だからこそ、若手女優と呼ばれる新進気鋭の猛者たちが毎年のように頭角を現し、ブレイクスルーを果たすために勝負を仕掛ける。夢があるからだ。
一方で芽が出なかった女優もいれば、ブレイクを果たすも後が続かず、夢に破れる人も多い。
そんな時代の中、小さい体と愛嬌を持ち味に、演技で人を魅了したいという想いからアイドルとしてではなく女優の道を選んだのは、今年20歳を迎えた夏目愛海さん。
写真集の発売や、例年より大きな会場で演技を披露するなど、大きく飛躍した2018年。今秋には映画にも出演が決まっており、さらなる勢いに乗る。そんな彼女に女優としての活動を語ってもらった。
<インタビュアー・編集:りゅうこ 撮影:だい>
女優を目指しながらも マルチに活躍
――いつ頃から女優に興味を持ったのですか?
中学生の頃からです。映画やドラマの影響もあって、周りがやっていないことをやってみたいなとずっと思っていました。丁度その時にスカウトされてたことがきっかけです。
――2017年は「飛躍の年」にしたいと、インタビューで答えていましたね。昨年はどんな年になりましたか?
2016年までは2、3ヶ月に1本とかのペースだったのですが、2017年は舞台に9本出演させていただきました。本番が終わって稽古して、次の日も本番が終わって稽古に合流しての繰り返しだったのですが、とても充実してました(笑)。いただいた役自体も、今まで演じたことのない役柄が多かったです。
――もらえた時のお気持ちなど聞かせてください
初舞台の時と比べてしまった部分があって、初舞台の時は分からないことの方が多かったので、ついていくのに必死だったのですが、その時とは比べ物にならないくらいのセリフ量だったり、出番だったので有り難いなという思いが強かったです。
――2018年は初の写真集を出版したとお聞きしました
本当に突然のことでした!まさか写真集を出していただけるとは思っていなかったのですが、出せたらいいなとはずっと思っていました。そしたら本当に出版していただけるお話しをもらって、一つの夢が形になって嬉しかったです。
――実際の撮影ではどうでしたか?
デートをテーマに、阿佐ヶ谷の商店街や上野公演の紅葉に行って撮影しました。冬に撮影したので寒かったです...(笑)。でも凄く楽しかったし、良い経験をさせていただけたなと思っています。
――セカンド写真集も期待できますね
出せる機会があればぜひ(笑)。今回は冬の撮影だったので半袖のカットが無いので、夏の温かい時期に海沿いで撮影したいなと思います。
舞台の裏側に迫る
――舞台では様々なことに挑戦することが多いと思うのですが、印象に残ってることはありますか?
ダンスをさせていただく機会があったのですが、習っていた経験もないので覚えるのに時間がかかりました。深夜に鏡の前でダンスの練習をしていたのですが、「あ、気づいたら朝になっちゃった!」みたいなことがよくあります。要領が良くないんですよね(笑)。
――大変なことも多いと思うのですが、辛い時の乗り越え方を教えていただきたいです
SNSとかで「ダンスが難しい」って発言したりすると、応援のコメントを送ってくださる方が沢山いて、良い意味で緊張感を持って練習出来ています。応援のコメント一つ一つが本当に心の支えになっています!
――皆さんからいただいたコメントは目を通しているんですか!?
いただいたコメントは全て見て、ちゃんと受け止めてます!
今年の活躍を振り返る 未来への展望を語る
――今年はすでに3本の舞台に出演しています。
はい。それぞれで全く違う役柄をいただけました。2月に出演させていただいた「人狼TLPT S『未来への十字架』」では、人狼ゲームを舞台上でプレイするという設定で、本番15分前に人狼の配役を決めて、脚本が無い状態で全てアドリブで人狼ゲームをしました。
――アドリブは苦手と聞いていたのですが、舞台はどうでしたか?
物凄く刺激になりました。稽古の最初は自分から話すことが出来なくて、周りを見ながら過ごすことが多かったです。でも段々稽古を重ねていくごとに、慣れとか楽しもうって気持ちが湧いてきました。
もともと負けず嫌いなのと、何事も本気で取り組むって決めているので、『人狼ゲーム』の動画を見たりして「この配役だったらこう返そう」とかとにかく勉強しました。なので余裕は無かったですが、公演中は楽しむことができました。
――「君よ叫べ、其ノサガノ在ルガ儘ニ」では、初めてヒロインを務めたそうですね。
「君サガ」は、私の初舞台の時の演出家さんが手がける舞台だったのですが、まさかヒロインで起用していただけるとは思っていなくてびっくりしました。
――自身の成長した姿は演出家の方に見ていただけましたか?
「成長したね」って言っていただけたんです。私の初舞台のことを覚えてくださっていたみたいで、「あの時泣いてたよね、この時こうだったよね」顔合わせの時にお話できて嬉しかったです。成長したんだなってことを実感できました。他にも、初舞台の時の共演者の方が見に来てくれて、「あいみんこんな演技出来るようになったんだね」って声をかけていただけて、凄く嬉しかったです。
――今年3作目の舞台「FINAL JUDGEMENT」はどうでしたか?
4月22日に千秋楽を迎えたんですけど、この舞台では始めてアクションに挑戦しました。今までは殴って蹴って避けてみたいな役に挑戦したことが無かったので、これも家で練習しました。
――初めてのアクションへの挑戦大変そうですね。稽古はどんな気持ちで臨みましたか?
初めてだから仕方ないよねって思われたくなくて、「初めてに見えない」とか、そういう反応をいただきたいと思って練習していました。
――アクションは今後もやっていきたいですか?
アクションもやってみたいですね!できれば殺陣にも挑戦してみたいです。刀とか握ったこと無いので不安ですが(笑)。
――色んなことに挑戦することに不安は無いのでしょうか?
出来ないことをそのままにしておくことが出来ない性格なんですかね。苦手意識を持って避け続けるのってもったいないなって思うので、努力して自分の武器に出来たらなって思うので、なんでも取り組もうって思えます。
――6月に開かれる舞台「鬼切丸伝~源平鬼絵巻~」では、どんな役どころ何ですか?
扇子を使って踊る役みたいです。「君サガ」でも同じように扇子で踊る役の方がいたので、すごく楽しみです。
――今年は映画への出演も決まっているそうですね。いったいどんなお話しなんでしょうか
実はすでに撮影はクランクアップしているんです。今秋に公開を予定しているのですが、詳細はもう少しお待ち下さい。
――2018年現在は、どんな年になっていますか
昨年は舞台が多かったのですが、今年は写真集とか映像作品にも出演させていただけて、とても順調です!
●夏目愛海さん プロフィール
舞台:『鬼切丸伝~源平鬼絵巻~』再演
予約フォーム:舞台「鬼切丸伝~源平鬼絵巻~」再演 6月20日(水)~6月24日(日)
Twitter:@aimin_0909
LINE BLOG:夏目愛海 Powered by LINE
●ギャラリー
発信地・日本
<文・デザート編集部>
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