月別アーカイブ / 2020年03月

本日3/31(火)21:00よりライブ配信される、スカパー!「緊急開催!平畠会議 〜今こそJリーグについて語り尽くそう〜」に、ゲスト出演いたします。


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https://soccer.skyperfectv.co.jp/relatedprograms/hirahata_kaigi/


議長は平畠啓史さん、ゲストは岩本輝雄さんと安永聡太郎さんです。

番組は、YouTubeでの無料ライブ配信となります。
https://www.youtube.com/watch?v=yBU502K9Vek


よろしければ、ぜひご覧ください。

もうホームページに書かれていますね。
https://soccer.skyperfectv.co.jp/relatedprograms/detail/sukasaka_live

今週金曜日27日の回で「スカサカ!ライブ」は終了となります。

ファジアーノ岡山を離れた直後にこのお話をいただき、丸3年間番組を続けることができました。

数回、指導者ライセンス取得のために欠席しましたが、それ以外は毎週出演させていただきました。2年目からはなんとMCのお仕事もさせていただきました。

異例のことばかりだったと思います。

私のような、大して突出した実績のない者をこのうな大役に抜擢していただくことは、この世界ではあまりないことです。多くの反対を押し切って、推してくださったことだろうと容易に想像できます。

その期待にお応えできたのかどうか。それは私には分かりません。

ただ、今私にあるのは達成感。やり切ってきた感覚があります。力不足な点は多々ありましたが、それが”今の自分”だったと思えています。

Jリーグの放映権、CLの放映権と、どんどん映像が使えなくなっていく中でも、スカパー!を続けてご覧になっていただいているコアなサッカーファンの皆さんに寄り添った内容にすることに努めてきました。

「サッカーの面白さを伝える」という目的からブレないよう、時に衝突しながら番組を作ってきました。

日本だけでなく、世界中のサッカーを扱うことにもこだわりをもってやってきました。

そのせいで、準備はとても大変でした。

そのおかげで、随分勉強させていただきました。

出演していただいた先輩方にそれぞれにあるサッカー観を引き出そうとする中で、学ぶことがたくさんありました。また、話を聞きながら次の展開を考える頭の回し方もだいぶうまくなりました。

全てに感謝しかありません。

番組を作るには、当然ながら、それまでの準備と、たくさんの方の力が必要になります。

挙げきれないので挙げませんが、皆さんに感謝しています。

そして、観ていただいた皆さんにも。

よく言ってくださっていました。「観てます!」「面白いです!」「参考になります!」その声ひとつひとつに、自分を奮い立たせてもらっていました。

ありがとうございました。

番組終了は、残念な気持ちが少なからずあります。

しかし、正直なところ、ホッとしている気持ちもあります。

それくらい、毎週、この番組のために時間と労力を費やしてきたのだなと感じています。

その最終回ですから。27日の回を特別なものにしたくて、大岩剛さんとの対談を用意しました。スペシャルなものになっていると思います。

是非ご覧ください。

4月以降も解説者の仕事は辞めるつもりはありません。試合解説はむしろ増やしていけるかと思います。

ただ、私はまだ選手としての経験しか持っていない身。その中で語れるものは限られてしまうと感じてきているのも事実です。

そこで、今後は指導者としての時間を増やしていくつもりです。

まずは、3年間の感謝を。

また、是非、最終回を。

そして、今後ともよろしくお願いします。


昨日のブログで「プロサッカー選手として登り詰めていった選手たち」という表現を使いました。

昨日はガクや原口くんのことをそこにカテゴライズしましたが、残念ながら私はそこに属する選手にはなれませんでした。

サッカーはグローバルなスポーツ。本当にグローバルです。

私にとって「プロサッカー選手として登り詰めた」とは「世界を知ることができた」ということだと思っています。

私もそこを目指しました。確かに、わずかですが日本代表でキャップを刻み、ワールドカップに出て、クラブでも代表でもタイトルを取ることができました。

しかし、”世界”を知ることはできませんでした。

ここでいう”世界”とは「世界中の本気の猛者たち」です。そして、世界中の本気の猛者たちに囲まれた中で自分の立ち位置を探し、見つけ、もぎ取っていくということ。

それを体現して初めて、世界を知ることができます。

私は私の才能をよく知っていますから、よくやったと思っています。しかし、願わくば、世界を知りたかったと思っています。

これから、世界を知った後輩たちが続々と引退をしてきます。

正直に言って、人間ですから、羨ましい気持ちになることはあります。私は負けず嫌いですから、妬む気持ちになることもあります。

しかし、次の瞬間には「自分だからこそできること」に意識を切り替えることができます。

彼らには私にはできなかった経験がありますが、私にも彼らにはできなかった経験があります。

当たり前ですが、みんな同じ年月を与えられるのですから、得るものがあれば得られないものがある。

NO PAIN NO GAINですよね。

だから、私はこれからも「自分だからこそできること」を大きくしていけばいいと思っています。

若い頃には周りをライバルと見なして、サッカー界の中で誰かの邪魔をしてでも上り詰めたいと思ったことがあります。

しかし、もう私も歳をとりました。今は少し感情が違います。

「サッカーへの恩返し」。

それは、それぞれがそれぞれに「自分だからこそできること」を生かしていくことだと思っています。

グローバルなスポーツですから、日本のサッカー界がやらなければいけないことはたくさんあります。1人や2人では到底のことながら成し遂げられません。

私は私で、「プロサッカー選手として登り詰められなかった」元選手として、「ない才能を工夫と思考でなんとか誤魔化した」元選手として、「教えることや若手の手助けをすることが好きだった」元選手として、これからも自分の経験を生かしていきたいと思っています。

NO PAIN NO GAIN。

痛みなくして得るものなし。

何かを得れば何かを得られない。

全てはバランス。

いつも私の心の置きどころです。

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