月別アーカイブ / 2019年08月

ワールドチャレンジU-12、僕らの最終日。(準決勝以降は明日)

僕ら街クラブ選抜「大和ハウスFUTURES」は、初戦はレノファ山口に1-0、2戦目は名古屋グランパスに1-1(PK3-1)と、最後は2連勝で大会を終えました。

勝ち切りましたよ、やつら。

初戦から良い戦いをしていましたが、結局勝てずにいた彼らに最後こそは勝ってほしかった。勝ち切ってほしかった。

それを自分たちでやってのけました。

特に最後の試合は見事でした。連動した守備、アグレッシブな攻撃、まとまったベンチ。先制されながらも前に進んで勝ちをもぎ取った彼らを褒めてやりたいと思います。

初日には先制されるとがっかりしていたやつらでしたからね。子どもは変わるのが早い。そして、本当に素直でかわいいですね。彼らの人生に少しだけでも関わらせていただくことができて本当に良かったと思っています。

ただ、彼らの戦いはこれから。私もそうです。

また出会える日が来る。そんな気がしています。
_var_mobile_Media_DCIM_102APPLE_IMG_2368.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_102APPLE_IMG_2353.JPG

ワールドチャレンジU-12の街クラブ選抜「大和ハウスFUTURES」の監督を仰せつかり、大阪に来ています。

一昨日大阪入りした私は、寄せ集まった子どもたちの名前を覚え、特徴を掴み、全体像を簡単に伝えながら練習試合を3試合ほどこなして、昨日の開幕に備えました。

昨日は大阪選抜に0-2、ベガルタ仙台に1-3で敗れましたが、チームはとてもいい戦いを見せていました。

そして、今日。あのバルセロナと対戦をしました。

今日の試合にあたり、私は昨日の夜ゲームプランを考えていました。そのとき面白いアイデアが浮かんだんです。子どもたちに自分たちで「対バルサ」の戦い方を決めさせて、それを実際にやらせてみたらどうだろう、と。

私が「対バルサ」を決めて提示して、それを遂行させて戦わせるより頭に残る、心に残ると思ったんですよね。

そこで私は24人全員をできるだけ均等に試合に出られるように割り振って、前後半のメンバーに分けてミーティングを行いました。私が司会と取りまとめだけしながら、それぞれのゲームプランを聞いていったのです。

そこでまとまったものは前後半で少し違うものでした。

前半は、守備時には4-2-3-1で立ち、中を経由させず、外に誘導したところでサイドハーフが中からアプローチをかけてスイッチとする。攻撃はしっかりとつなぎながらビルドアップして、1ボランチ脇を攻略していくのが狙い。

後半は、守備になると4-4-1-1のように立ち、サイドハーフはあらかじめ相手サイドバックを見て後ろにズレを生じさせない。そのために前の2人は献身的にプレスバックで貢献する。攻撃は受けたセンターバックの前にいるボランチが中に離れていき、それに合わせてもう1人のボランチが高い位置をとって4-1-4-1のような形に変形していく。

それを実際に同年代のバルサ相手にぶつけさせてみたのです。

面白かったですね。

結果的には前半は0-0でしのぎ、後半に2点を失ったわけですが、どちらもゲームプラン自体はうまくいっていました。確かに、後半やられた形は外を広く守ろうとしたために中を破られてしまったものでしたが、それは結果に過ぎません。プレスバックとサイドを塞いだことで相手は困っていました。

いずれにしても前後半ともに彼らが彼らで決めたゲームプランが奏功し、バルサを本気にさせることができました。

ただ、間違えてはいけないことがあります。

彼らのゲームプランが奏功したのは、彼らがバルサに対して構えず、踏み込んでいき、何度外されても、何度ボールを取られてもチャレンジを続けていったからです。

チャレンジを繰り返した1つ1つのプレーがあってこそのゲームプラン。その熱量があってこそのサッカーであることを知ってもらえる経験になったなら、これ以上はありません。

それにしても、彼らは素晴らしい経験をしました。この経験を肌で、体で覚えたのは大きい。バルサのスピード感、強さ、速さ、熱量も。

ただ、経験を"いい経験"とするのはこれからの自分次第です。この経験を忘れずに、思い出しながら日々を過ごしていけるやつは誰かな。

彼らのこれからが楽しみです。

今日は選手たちだけでミーティングをさせてみました。

次の公式戦がある秋まで、何をしていくのか、どのように取り組んでいくのか。

それを具体的に。個としてもチームとしても。

とても良い時間になったかと。

おっと、「良い時間」とするのは成果が出てからですね。

選手たちがとても高い目標を設定していましたから、これからが楽しみです。

↑このページのトップへ