米電気自動車(EV)大手テスラ株への強気派として知られる著名投資家キャシー・ウッド氏率いる投資会社アーク・インベストが、テスラの決算後の株価低迷を機に、これまで保有を減らしていた同社株を買い増しした。
アーク・インベストは27日、旗艦ETF(上場投資信託)「アーク・イノベーションETF」と「アーク次世代インターネットETF」でテスラ株を3万3482株購入した。直近の終値に基づいた価値は約2800万ドルだ。
テスラの株価は、同社が今年いっぱい続く可能性があるとしたサプライチェーン(供給網)の混乱のために新型車の発売を来年まで延期したことで、11%下落して829.10ドルとなり、終値としては3カ月ぶりの安値となった。
アーク・インベストは2021年8月からテスラ株の保有を減らし始めた。リフィニティブのデータによると、テスラは依然としてアーク・イノベーションETFに占める割合が最上位となっているが、比率は10月末時点の11.2%から8%に低下している。
ウッド氏は9月、テスラ株の5年間の目標株価を3000ドルとした。