武者修行に出ねばなりません
本日の稽古でおりちゃんは確実に己の限界を超えにかかりました。
踊り終わった後の彼女の唇は真っ青に、そして酸欠の一歩手前。
まさに鬼気迫る、というやつでした。
普通ならストッパーがかかるようなところでブレーキかけずにもう一つ先まで踊って歌って表現したんですね。
これは稽古のほんの1ページにしか過ぎない
観客は私を含めた数人しかいない
そういう状況だったけど、私はきっと今日のあの瞬間をずっと忘れないと思う。
本番でお客様の前に立つことで役者が変わっていく、成長するってことはよくあることだけど
稽古であれだけのなにかを出せるっていうことはなかなかないです。
そういう瞬間に立ち会えたことを幸せに思います。
主に劇団員の話になってしまいますが、
やはり積み重ねというのはとても大きな財産で、
その素地が10にも100にもなる。
共通の言語を持っている。
めちゃくちゃ強みです。
台詞を喋らせられないかもしれないと思ったあの頃が嘘のように
いまはあずとmacoに振ればどうにかしてくれるという信頼感がある。
個性だけでおしていたちょめちょめが今チームワークを手に入れ
結果そのパワーを何倍にも増している。
今日は個人的にとても感動の多い稽古でした。
そこで武者修行への気持ちをさらに強めたわけです。
というのは、私はこのままではめきめき成長するみんなの手助けができなくなるな、と思うからです。
自分も磨かなければ言えることも高めることもできない。
5年ごとに演劇をどうするか考え、
目標を達成できねばやめるという負荷を与えてきたけど
今まではもしかしたら逆に辞める理由を探していたのかもしれません。
でもいまは心底辞めたくありません。
そんな時だからこそ負荷を与える価値があるのかなと思っていて。
そんなわけで考えた武者修行、近々お知らせいたします。
SHOOTING PAINもう間もなく開幕。
渾身の一作を是非見に来てください。
魂が宿る作品ってこういうことだとおもう。