皆様!ごぶさたしております!MASAYAです!
アルバム収録曲についてのお話、第11話目の今日は「THE ANSWER」収録のThe Irish Roverについて書きたいと思います。
その前に。
2018年ももうすぐ終わるわけですが、全国各地を回ってきたTHE ANSWER tour中にも「このブログの続きを読みたいっす!」とか「更新楽しみにしてます!」とのありがたいお声を沢山いただきました。本当にどうもありがとう!
今年も沢山の自然災害がこの日本で起こってしまいましたが、そういった時の流れの中でこのブログをアップする気持ちにはなれなかったり、ツアーでバタバタしていたりしたので
前回の更新から随分と日が空いてしまいましたが、この連載も残すところ(これ含め)あと2回となりました!
年内中に完結しますので最後まで何卒よろしくお願いします!
では、本文へ!
THE CHERRY COKE$は過去にもアイリッシュ民謡を数々カヴァーしてきました。
が!
それは主にフレーズをカヴァーしてきたことがメインだったりもするので、今回のように丸々1曲をカヴァーすることは意外と珍しいかもしれません。
スタイルとしては、チェリコのオリジナル曲の間奏にアイリッシュ民謡を取り入れることが1番多いよね。
昔、ライブでは民謡を丸々カヴァーした記憶があるけれど、何の曲だったかなぁ・・・??
Finnegan's WakeとかWhiskey In The Jarとかだったかな!?Raggle Taggle Gypsyもやったことあったかな・・・?
まずい、記憶が欠損している(笑)やったような気もするしやってないような気もしてきた(汗)
Finnegans Wakeってなに?Whiskey in the Jarってなに?って方もいらっしゃると思うので貼っておきます。
色んなアーティストがやっていますが聞きやすいものをチョイスしてみます。
The Irish Rovers - Finnegans Wake
The Dubliners - Whiskey in the Jar
Finnegans Wakeはマイナーkeyに変更してやっていたような記憶はなんとなくあるんだけど、それを思いつく 当時のメンバーのヒロくん(HIROMITSU)のセンスはやはり凄いなと思います。
僕の記憶が正しければ渋谷のライブハウス「ギグアンティック」がまだあった頃の話だから10年以上前かしら?(笑)
Raggle Taggle GypsyはTHE POGUESのヴォーカリストであるシェインを描いた映画の上映前に、映画館で生演奏でやった気がしているんだよね。
Derek Ryan - Raggle Taggle Gypsy
昔はね、「アイリッシュパンクバンドを名乗るならアイリッシュの曲をカヴァーしてなきゃカッコつかない!」みたいに世間に対して力んでる時期が確実にあったかなぁ?
そういった時を経過して「世界のどこにもいないような、自分たちだけのオリジナリティを突き詰めたい!」という気持ちが強くなっていった時期がアルバム「SEVEN」とか「BLACK REVENGE」の頃だと思います。
海外のフォークロック/メタル、ヴァイキング系もこの頃たくさん台頭してきていましたが、「日本人なめんな!負けねーぞこのやろー!」ってな気持ちもありました。
↑↑↑これは僕たちがメタルっぽいことをするとかしない云々ではなく、オリジナリティーの話ね。
ほら、海外のサウンドは大味だから(笑)
日本人ならではのかゆい所に手の届く、民族音楽を消化した、今を生きるサウンドのロック感やオリジナリティー。
そこは確実に意識していたと思います。
とはいえ、「ロックなアイリッシュカヴァーをやらせたら現代では俺たちがナンバーワンだ!」という気概は失っちゃいけないよな!とも思う今日この頃。
ふむ。
今作を作るにあたってKAT$UOさんがこの曲をカヴァーすることを提案してくれたんですが、今だからこそ何の気負いも無しに楽しんでカヴァー出来たなあと改めて思いました。
この曲は海外では色々な人たちが演ってるんだけど、「日本産ロック/パンクver.」のモノを音源として残したのは我々が初めてじゃないか?と勝手に思っています。そう・・・あくまでも勝手に、ね(笑)
(他にも誰かやってたら是非教えてください!)
今回カヴァーするにあたって、色々なミュージシャンのアイリッシュローバーを今1度聞き漁ったりしたのですが、これがまたとても楽しかった(笑)
今まで聴いていた時は自分たちがやるとは思っていないから「超真剣に」はコピーとかしてなかったからね。
いざ、真面目に聴き漁ってみるとフレーズ1つとっても人によってまぁ~違う(笑)
「やる人によって違う」からこそ音楽って面白いんだよなぁ!と改めて痛感しました(笑)
なので、世界中のそれぞれのプレイヤーやアーティストの良いところは容赦なくいただいてですね(笑)
ひねくれ者の我々が珍しく原曲を崩しすぎてないのがポイントなのかな~。
今作のアルバムで手応えを感じているのは、ロシア民謡からアイリッシュ民謡、はたまたミュゼット、ロカビリーやブルース、カントリーなどなど色々な音楽的要素を高い次元でロックソングとして落とし込めたことです。
それもこれもバンドメンバーのセンスの良さ、センスの高さがあったからこそ成しえたことだと思っています。
ミュージシャンというものは技術力はもちろん必要ではありますが、僕はそこをあまり重視したくないと思っている人間です。
それは誰でもある程度はどうにでもなるものだろう、と思っているからです。
センスというものは磨けますが、簡単に得られるものではありません。
チェリコメンバーの「耳」の良さ、「判断力」の良さというものは本当に素晴らしく、自慢したいくらいです。
「何が良くて何が良くないか、どうしたら良くなるか?」
これをお互いのセンスで瞬時に判断して、皆で意見を出し合い作れたことはとても有意義な時間でした。
本当にとても楽しかった!
話がちょっとそれますが・・・
こういうネタ物ってやればやっただけどんどんネタがなくなっていくものなので、次回作とかどうしようかしら?なんて
毎日そんなことばかり考えていて、「なんかいいネタはないかなぁ~!?」ってCMの音楽でもラジオでもゲーム音楽でもアニメでもなんでも、めちゃくちゃアンテナを張って生活しています。
アルバムを作り終えた時は「あぁー、もう無理だぁぁぁ!なーんもアイデアが浮かばん!もはやここまでかっっっ!」ってなってたんですが
時間が経った今は
「あぁー!アイデアがドンドン浮かんでくるんじゃあああああああああああああああ!!!!」
ってなってて自分でもほんと不思議です(笑)
そんなこんなで、いま。
新曲を作り始めているので、これからのチェリコにも期待していてもらえたら嬉しいです!
(また何かカヴァーもしたいと思ってます!!!)
というわけで!
いよいよ次回で最終回ですっ!よろしくー!!
MASAYA