「THE ANSWER」収録曲についてのお話、第10話目の今日はA-Yoについて書こうと思います。

全12話を予定しているので、もう間もなく終わりを迎えます。

それではどうぞ。



この曲は作っている最中の呼び名は「新曲X」と呼ばれていました

「新曲X」のことは以前このブログで少し語ったことがありますが↓↓↓




「新曲X」はこのアルバムの曲の中で最も悩み苦しんだ曲であります。



あまりにもうまく完成できなくて

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!もうイヤだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!無理だァァァァァァ!!!!!!」

って本気でなりました(笑)逃げ出せるものなら逃げ出したくなるレベルで。

「頭を抱える」ってよく言いますが本当に部屋の片隅で「両手で頭を抱えて」いました(笑)



この曲はTHE LIVEツアー以降に作った曲で、「カントリー音楽/アイリッシュ音楽」の影響を強く押し出して作ったので、今作ではイントロも歌メロも最もカントリー/アイリッシュ音楽の色が強い曲です。

歌メロでここまでカントリーやアイリッシュなメロディーのものはチェリコ史上でも今まで無かったので、「歌詞を乗せて歌うのが中々難しいよねー!」なんてKAT$UOさんとも話してました。

確かに、この曲のAメロやサビの歌メロは楽器特有のメロディー感ではありますよね💦



あとは・・・この曲はロックだパンクだ~云々はひとまず置いておいて、Flogging MollyやDropkick MurphysよりThe Poguesの路線に近い方向性を目指したような気もします

今作の収録曲でいえば「Lion」で求めたロック的なパンチとは真逆のベクトルですね、きっと。




では、この曲は何が苦労したのか?

それは俗にいう「Cメロ」と呼ばれる箇所です。

今まではCメロを作ることであまり悩んだことがありませんでした。

Cメロっていうのは「起承転結」でいうところの「転」だと思っていて。

今までの流れを引き継ぎつつ、場面転換な箇所でもあり、ラストに向かう重要な繋ぎの箇所ではあります。




Cメロは前後の流れで自然に浮かんでくる・・・そんなイメージで今までやってきましたが、この新曲Xだけはどうにも浮かばなかったんです。

候補はいくつか浮かびましたが、そのどれも「なんか違う」とか「普通すぎる、つまらない」といった感じで納得がいかなかったんです。

その他にもイントロの長さとか、間奏への入り方とか・・・アレンジの細かい部分でも本気で煮詰まりました。




この曲は締め切りにも間に合っていないようなもので、プリプロも他の曲に比べるとキチンと出来なかったので、本番のレコーディングでも完成まで本当に目が離せませんでした。




第5話目で「Fight For The Pride」と「A-Yo」は苦労した、と書きましたが。今考えてみると「恐怖」を感じたのかもしれません。

何が怖いのか?というと、

「自分の判断に全く自信を持てなくなった」

ということなんです。

「うーん・・・これでいいのかな・・・?いや、なんか違うよなぁ・・・」

なんか違う、と思ってもその解決策で良いものが出てこないから前に進めない。

これは正直今でも引きずっていて、新しい曲を作ろうとしても色々な部分で自信を持てなくなっているんです。

大好きな音楽のはずなのに、想い描いたものに自信を持てない。



一番直近だとamiinAという女性アイドルユニットに提供した楽曲「Caravan」なんかも素直には完成しなかった。

「これだ!」と決めきるまでに時間がかかりました(汗)




「この先、大丈夫かな・・・こんな調子じゃ自信ないや・・・」

とアルバム完成後は落ち込みましたが、今ではそれをあまり気にするのは止めにしました。

人生と一緒できっとそんな時もあるでしょうし、何かを生む時には避けては通れないんだろうと割り切ることにしたんです。

苦しい時は苦しめばいい。その先に必ず新しい何かが待っているはずだから。

今はそう思えるようになりました。



ちなみに、この曲で一番好きな部分は苦労したからだと思いますがCメロが好きです。

「チェリコらしくなきゃ!」

「チェリコはこうでなきゃ!」

という呪縛から最も離れられた気がするから好きなんだと思います。純粋に「良い曲にしたい!」という一心で作れたから。



歌詞と歌とアコーディオンの描く風景がなんだかとても温かくて懐かしくも感じる、体温を感じるパートになりました。

この曲が完成してイヤホンで聴いた時。

何故か涙が出たんですよね。2番のサビの後に来る間奏で。ブワーーーーッ!と。

これもまた今のチェリーコークスが奏でる風景なんだな、と。

勢いだけでやっていた昔ではできなかったことかもしれない。

今の6人のチェリーコークスはとても素晴らしいなぁ、と改めて思える。

不可能なんて無いように思える。何でもできる気がする。



来年でこのバンドも20年。

Lilacもそうだし、ようやくこういうものが自然とできるようになったんだなぁとしみじみ思います。



あぁ!そうそう!

この曲で僕はとんでもないミスをしてしまいまして(笑)

レコーディング時、ギター録りもとっくに終えている時に気づいて冷や汗をかきまくったんですが・・・ド頭のイントロのバックにアコースティックギターを入れ忘れたんです。

レコーディングの期日も差し迫っていましたし、もう1度ギター録りをすると時間のロスになるのは明白でした。

そこでふと思い出したのがSteve Earleのこの曲。 



Steve Earle - Galway Girl





「あっ!アコギを入れ忘れた部分にスティーヴ・アールみたいにマンドリンでバッキングしよう!」

本来アコギでコードを弾くところをマンドリンで弾くことにしました。元々はミスを埋めるための策でしたがこれがまためっちゃイイ!

不幸中の幸い?でしたが、物凄く良い感じのイントロになった!(安堵)

とにかくティンホイッスルとアコーディオンとフィドルの音色が気持ち良すぎるんだぁぁぁ!

マジでスティーヴ・アール先生、素敵なアイデアをくれてありがとうっ!(´;ω;`)



・・・めでたしめでたし?(*´ω`*)ノ




明日、明後日はTHE ANSWERツアーの金沢編&長野編です!

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ぜひ遊びにいらしてくださいね!´ ³`°) ♬︎*.:*

MASAYA