月別アーカイブ / 2018年06月

最新作「THE ANSWER」収録曲についての第2話目の今日はLilacについて書きたいと思います。



この曲は前作のアルバム「THE CHERRY COKE$」のデモ出しの時からあった曲になります。なので、もう4年以上前からあったことになります。

この頃は自宅で作曲するにしても「※1 MTR」という機械を使ってて。

(※1 マルチトラックレコーダー→多重録音機。複数のトラックを録音再生できる録音機器)

持っているパソコンのスペックも低い&「※2 DAWソフト」をまだ持っていなくて今思えば非常に不便でした(笑) 

(※2 デジタルオーディオワークステーション→パソコンで音楽を作るためのソフト)

そんなわけで、デモの歌入れなどはMTRをリハーサルスタジオに持ち込み、その都度スタジオに通って歌入れなどをし、スタジオの機械を使ってCDに焼いていたりしました。



ちょうどそのころ個人的に使っていたスタジオが埼玉県の戸田にありまして。

今でも思い出せますが、そのスタジオは規模的に結構広くて大きいんですが深夜に自分しか使っていないなんてこともざらで。

煮詰まった時は超広いロビーでボケーっと缶コーヒーを飲んだりして休憩していました。

今でもあの深夜の寂しいロビーでポツンと佇んでいた自分を鮮明に思い出せるくらい、あのスタジオは愛着がありました。



そんな時にふと。

やらなきゃいけない作業があるにもかかわらず(前作収録の「Good Luck Johnny」か何かを作ってた時)、浮かんだメロディがありました。

忘れないうちにコード付けをしてメモをし、ドラムもベースもない状態でギターでバッキングを録り、そして鼻歌も入れて、一気にサビまで録っておきました

俗にいう「引き語り」のような感じで、Guns N' Rosesの「Patience」をイメージした口笛を適当にイントロに入れました。




でも、その時の「Lilacのデモ」はなんか古臭く感じて。いかにも一昔前のフォークソングのような匂いで。

「あぁ、こんなの使えるわけねぇなー」

なんて思って。



結果、前作には使われずにしばらくこの曲は「眠る」ことになるわけですが、ある時にKAT$UOさんに「あの曲やらない?」って言われて。

(おぉ、あれか・・・)

なんて驚いたんだけど。

いざ着手してみるとやっぱり「何か」が足りない気がして。

その「何か」はその時は分からなくて埋められませんでした。



そんな日々を過ごす中で二子玉川でのチェリコのBBQライブ用だったか?アイリッシュパブでのライブ用だったか?で僕らの曲「Rainy Night & Whiskey」のアコースティックアレンジを考える時がありました。

あれ?いつかの12月のライブで配布した「Snows In The Town」のCDには

Fiesta
Rainy Night & Whiskey
Johnny Come Lately(←これ入ってたっけ???)

のアコースティックアレンジが収録されているけれど、そのアレンジを考える時だったかしら?



・・・・・。まぁいいか(笑)思い出せないや。

そのアコースティックアレンジを考えているときにふと、丸ちゃん(MUTSUMI)が弾いたものがThe Eaglesの「Desperado」風だったの。

それを聞いて「ピン!」と来て。「これはあの曲に使えそうだな・・・・!」と。

このDesperado風のイントロの感じは、言ってしまえば今や「スタンダード」と呼んでもいいコード進行でもあります。




後日、スタジオでこの曲をみんなで作っていく中で「丸ちゃん、あの時のやつ弾ける?」となり、そこからちょっと手を加えただけでいきなり良い感じになってきた。

そうなるとイントロにギターが欲しいな・・・となり、ピアノとギターのイントロの今の形になりました。

すると、たちまち曲自体にブルージーなフィーリングが生まれたんです。

冒頭のあのピアノで僕はご飯4杯は食べれる自信があります(笑)



「あぁ・・・あの時に埋められなかったのはこれなのかな・・・」

その後はみちがえるようにサクサクと制作も進み、ギターソロの構想も一気にできた。



ギターソロでインスパイアされたのはGary Mooreの「Parisienne Walkways 」、邦題「パリの散歩道」です。この「パリの散歩道」という曲ではGaryが途中でチョーキングしたまま延々と伸ばすところがあるんですが、それに憧れて弾いています。(動画の3:08のところ)




あと、これは誰にも言ったことないんですがライブではSantanaになったつもりで弾いています(照れ)Santana最高です。

そしてちょっと話はそれますがこのアルバムの楽曲群を作るときにGaryの作った名盤「 Wild Frontier 」をよく聴いてました。(名盤なので機会があれば聴いてみてくださいね!)

あぁ・・・自分をさらけ出しているようでなんだか照れ臭い(笑)



オタク的見地から言わせてもらうと、この曲はライブでの「生の」TOSHIのドラム、LFのベース、そしてKAT$UOのヴォーカル。これが格別です。

何度やっても全く同じグルーヴの日はないですし、ライブで聴く際にはそこらへんの「間」とか「うねり」を楽しんでもらえたら嬉しいです。

やっぱり生の人間が奏で合うブルースは最高にしびれます。これはどれだけテクノロジーが発展しようが、いつまでたっても機械には超えられないと思っています。




ブルージー

その最後の味付けはSUZUYOの奏でるブルースハープとサックス。

これがあると無いとでは「雲泥の差」になります。

乾いた空気を吹き込むSUZUちゃんのプレイにもぜひ耳を傾けてみてください。

哀愁とは何か、感じることができるかもしれません。





そして、この曲で僕の好きな歌詞は「嗚呼、僕は・・・」です。

初めて聴いた時から理由は分からないけれど、とっても好き。「僕は・・・」の後の余韻というか、「間」を生んでいてとっても好きです。





最後に

冒頭の話を思い出してみてください。

この曲が生まれたのは、前作のアルバム「THE CHERRY COKE$」制作時で、メンバー脱退後のバンドの再起をかけていた時期だったということを。

あの時期、もうバンドをみんなでおしまいにすることも可能だったかもしれない。

でも、やり残したことがありすぎて。THE CHERRY COKE$をとても諦めきれなかったあの頃。

「今 あなたに聴いて欲しくて 書き綴る唄があって まだ捨てられぬ夢の欠片を 拾い集める夜がある」 

あの深夜の戸田のスタジオで、偶然生まれたこの曲のことや当時の状況のことを言っているようで、この歌詞を初めて見た時はなんだか泣けてきて、勇気づけられました。






よし!

まだまだ行こうぜ!!!!!!!!!!!!!!!



つづく

MASAYA

以前このブログに「アルバム発売後に、アルバム収録曲にまつわる話を書けたらナ・・・」みたいなことを書いたのですが、そうは言ってみたものの本当に書くか迷いました。

今作「THE ANSWER」は細かい部分で過去最高に苦悩した気もするし、今作にまつわる話を書くとなると若干自分語りのような部分が出てきてしまう。僕は自分語りのようなものがあまり好きではありません。真剣な話になっても自分の内面を見せるのが怖くてついおちゃらけてしまうような人間です。

面と向かって話をするならまだしも、こうやって文字にすることによってなんだか自分の嫌いな「言葉が説明くさくなり、文字がシラケる」ことを恐れていました。

しかし、今回のアルバム「THE ANSWER」は

KAT$UO 
LF
TOSHI
MUTSUMI
SUZUYO
MASAYA

の6人が1枚にお互いの人生を乗せて作り上げた尊い作品です。僕は、みんなで作り上げたこのアルバムを本当に誇りに思っているし、とても大切に思っています。


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僕らのようなスタイルのバンドはこの日本では少数しかいません。初めてレコーディングした約20年前から頭の中にバンドとしての理想の音は鳴ってはいたけれど、その理想の音を音源に落とし込む手法を知らず、中々満足することはできませんでした。

ここ日本において、爆音のロックサウンドの中にアコースティック楽器が混ざっているバンドの前例がそんなに無かったし、教科書のようなものや指導してくれるプロデューサーのような人も存在しませんでした。いろいろと手探りな中、膨大な数の試行錯誤をし失敗を繰り返しながら理想のバンドの音を追い求めてきました。

音楽的な「中身」にも本当に拘り、アコースティック楽器を取り入れたロック / パンクバンドとしてTHE CHERRY COKE$は常に挑戦を続けてきました。海外のバンドに負けない日本のバンドの意地を持ち続け、海外にも存在しないサウンドのバンドを目指してきました。

その最たる例は僕らのアルバム「SEVEN」~「BLACK REVENGE」~「COLOURS」の一連の流れかもしれません。この時の様々な試みや挑戦があるから今があるとも思っています。



例えば30年後。リスナーや後進のミュージシャンが僕らを知ったときにも「THE CHERRY COKE$のTHE ANSWERはこうして生まれました」ということを知ってもらうだけでも意義があるし(その時までこの記事がネットの中に残っていてくれるのかも不明だけれど)、「こんなものが元になってて~」とか、「ここは苦労した!」とか葛藤の日々を書き記すことは、リスナーにとっても興味深いものになってくれる気もするし、未来のミュージシャンには僕らみたいな大所帯バンドの何かのヒントや礎になるんじゃないか?

と思い、「書くぞ!」と決心しました。

非常に長い連載(全12回予定)になりますが、お付き合いいただけたらとても嬉しいです。




読む上で重要なキーワードとして「THE LIVEツアー」というワードが出てきます。

「THE LIVEツアー」とは・・・従来の「CDをリリースしてからツアーを回る」ではなく「CDを発売せずにツアーを回り、ステージの上から新曲群を発表し、それを翌日配信する」という2017年に全国を回ったツアーのこと。

それでは本文へ。






第1回目の今日は1曲目のValiant Roseです。

この曲を作るにあたって思い描いていたのは、最高にしびれるようなカッコいいインスト曲をつくる!というものでした。海外の「※1 サイコビリーやネオロカビリー」では結構あるんですが、俺たちみたいなアコースティック楽器が乗っかっているバンドでは自分が100%「かっこいいぜ!」と満足できる曲には出会ったことがなかった。

(※1 ロカビリーにパンクやホラー要素などを取り入れたもの)

世の中にはあるけれど俺が聞いたことがないだけかもしれない・・・という説も大いにありますが(笑)

「結構カッコイイ」って曲は意外とあるんですが、「ここの部分はちょっとなぁ・・・」と思うことが多いんですね。

なので、「全くスキのないインストを作る!」を目標に作ることにしました。


ずーっとなんとなくのリフの構想はあったんですが、完成しないまま眠っていました。

この曲は前述したサイコビリーやネオロカビリーの要素にほんのりアイリッシュと「※2 マカロニウェスタン」という要素をミックスしているんですが、大きく影響を受けているのは→マカロニウェスタンを知るキッカケとなったTOK¥O $KUNXと、エッジのある曲とサウンドに憧れてきたREVEREND HORTON HEATです。

(※2 イタリア製西部劇のこと)

THE LIVEツアーでもこの曲をやっていましたが、この曲の完全なる完成系は「ウッドベースでやる!」という一言に尽きます。

レコーディングを開始してドラム録音も佳境になったある日、もしかしたらベース録音の前日だったかもしれません。

「やはりウッドベースしかない!」

そう思い、ベーシストのLFさんにこう言ってみました。

「Lさん、この曲ウッドベースでいきましょうよ!」と。

これは文字にするとひどく簡単に聞こえますが、ベーシストからしたら

「おい!ベース録音の前日に何言ってんだ!無理に決まってるだろがぁぁぁぁぁ!ごらぁぁぁぁぁぁ!!!」

だと思います(笑)

エレキベースとウッドベースでは全くの別物なんですね。なんせウッドベースはフレットもないし一音一音の押さえる幅の感覚も独特で音程を扱うのが本当に難しいんです。

一朝一夕で扱える代物ではありません。



その時のLさんと僕のやり取りを書いてみます。

私 「Lさん、この曲ウッドベースでいきましょう!(断られるかドキドキ・・・)」

Lさん「え?」

私「やっぱりウッドベースしかないです!(超ドキ)」

Lさん「え?それ本気?(笑)」

私「・・・・・・(真剣な表情で見つめる)」

Lさん「え・・・ちょっと待って!その空気マジなやつじゃん!(笑)

私「・・・・・・(見つめる)」

Lさん「・・・マジで・・・!?」

私「ウッドベースを持っている知り合いにあたってみますんで!」

Lさん「・・・わかった!やってみよう!」




僕の「知り合いにあたってみるんで!」というのは僕なりの最後の強がりというかなんというか。もしLFさんに「いや、ウッドベースはさすがに明日は無理だって!」と言われたら引き下がるつもりでした(笑)

自分でもとんでもなく無茶を言っていることはわかってましたので・・・。

でもLFさんは「やる!」と言ってくれたんですね!これはもう本当に漢(おとこ)としての器の大きさを見せられたといいますか・・・(´;ω;`)

それからというもの。

急いで昔から仲良くさせていただいている先輩(GURO君という大好きな先輩)に電話をし、なんとかウッドベースを借りることが出来ました。



いざ、スタジオで僕もウッドベースを弾かせてもらいましたが、これがまた超絶難しい(笑)僕もウッドベースを持っているので多少は弾けるつもりでしたが、弦高や弦の種類でもこんなに違うんだなぁと驚きました(;´Д`)

(これはやべぇな・・・・)

僕とLFさんは本気で焦りました。

弦が太いから弾けば弾くほど手は傷んでいくわ、はっきりと音を出すのが困難だわで本当に焦りました(笑)

ベース録りが翌日に迫っている中、LFさんは手を痛めながらもずっとウッドベースを弾いていましたね

物凄いプレッシャーだったと心中お察しいたします・・・・。



ウッドベースにも「スラップ奏法」というものがあります。その中でも重要なのは弦を強くはじいたときにバチバチする音(スラップ音)です。

スラップ音は本当にアーティストやバンドによって様々で。ウッドベースによるスラップ音の入っているレコードはそれなりの数を聴いてきた自負があるので、僕には理想のスラップ音がありました。

そこで僕らの専属PAであり今作のレコーディングエンジニアでもあるアンドリュー君に相談しました。

海外のサイコビリーバンドの理想のスラップ音を聴いてもらったり。「こんな感じのスラップ音を録りたいんです!」と。

ぜひ作品を聴き直してみてください。なんというか「木をぶっ叩いている」ような音、聴こえますか?

最高のスラップ音です。LFさんのウッドベースのプレイもアンドリューくんのレコーディング技術も最高!

マジでお疲れ様でした!

もうね、ホントにいい音で録れて嬉しい!(*´ω`*)



曲中に聞こえるピストルにも意味があり、撃ち合っている情景を描いています。

目を閉じ、耳をすましてその光景をイメージしてみてください。砂ぼこりの舞う荒野の街で戦うガンマンたちを。

そういった情景を頭の中に描いて楽しんでもらえたら凄く嬉しいです。

あっ!そういえばこの曲には KAT$UOさん発案のちょっとした秘密があります。

銃弾の数は元々は11発だったんだけど、そこでもう1発足して 「12発」にしました。

そう、今作は「全12曲」。

この12発の銃弾(曲)をぶっ放す!!!!!そんな意味が込められています。

「お!それいい! KAT$UOさんさすが!!」と思いましたネ!(*´ω`*)




チェリコの奏でるインストナンバーValiant Roseから幕開けのアルバム「THE ANSWER」。

第1回目の今回はこの辺で!

つづく



MASAYA

どうも、LFです!

ニューアルバム『THE ANSWER』より『Dong Chang Swag』のMVが昨日公開になりましたが、皆さんチェックしてくれましたか?

撮影中に『これはヤバい作品に仕上がるな』と感じてはいましたが、その想像を遥かに超える出来栄えにマジで感動しております。

これから見るという方もいると思うので、内容や撮影時のエピソードについては、また改めて書きますが、とにかく自画自賛し狂いたい位の自信作なので、本当に沢山の人に見てもらいたいと思っています。
なので、こういったブログで言う事ではないかも知れませんが、SNS上でこの動画のリンクを見かけたら、拡散にご協力頂ければ本当にありがたいです。
いや、リアルに良いと思ってくれたらで構いません。もし良いと思ってくれたら、是非宜しくお願いします!



さて、THE CHERRY COKE$のニューアルバム『THE ANSWER』の発売まで、あと一週間となりました。
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発売日前日の渋谷THE GAMEで行われるフラゲナイトは、お陰様でソールドアウトしておりますが、発売日翌日は渋谷のタワーレコードさんで、インストアイベントを開催予定ですので、そちらの方にも是非遊びに来て下さいね!

※インストアイベント観覧希望の方は一度こちらをチェックして下さい!

THE CHERRY COKE$ オリジナルアルバム「THE ANSWER」リリース記念イベント - TOWER RECORDS ONLINE
THE CHERRY COKE$ オリジナルアルバム「THE ANSWER」リリース記念イベント - タワーレコード
tower.jp
これからも続々と新しい情報が出て参りますので、要チェックして下さいね!

それでは、また!
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THE CHERRY COKE$
6月のライブスケジュール

6/10 (Sun)渋谷THE GAME
"LOVE FEST"

6/12(Tue)渋谷THE GAME
"THE ANSWER-Flying Get Night"

6/16(Sat)幕張メッセ 国際展示場 9-11 ホール
"SATANIC CARNIVAL'18"

6/22(Fri)千葉LOOK
"Road to ONION〜chiba de carnival 2018"

6/30(Sat)大阪FUNJ twice
"Wonder traveller!!!OSAKA"

詳細や最新情報につきましては、
THE CHERRY COKE$公式サイトをご覧下さい↓
THE CHERRY COKE$ OFFICIAL WEB SITE
THE CHERRY COKE$ OFFICIAL WEB SITE
www.thecherrycokes.jp

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