第4話目の今日は「THE ANSWER」収録のインスト曲John Ryan's Polkaについて書きたいと思います!
この曲は1stアルバムに収録されて以来、ずっとライブで演奏してきました。チェリコの代名詞的な存在になった曲でもあり、どんな時も僕らに力を与えてくれ、どんな土地でも言葉要らずでフロアを巻き込み、バンドの歴史と共に歩んできたアイルランド民謡です。
僕らを知らないお客さんの前でライブをやることが今もめちゃくちゃ多いですが、昔は今よりもっともーーっと多かった。
「なんだこのバンド?」
と、初めて僕らを見て戸惑っているお客さんの心をも突き動かして、フロアを巻き込んできたこの曲は、僕らにとっての大切な切れ味鋭い懐刀であります。
ライブ会場で僕らのライブを初めて見てくれて、その足で物販コーナーにCDを買いに来てくれるお客さんによく聞かれることがあります。
「どのアルバムがおすすめですか?」
とか、
「ライブでやった〇〇な感じの曲が入っているCDはどれですか!?」
と。
そんな時、この曲が入っているCDはもう廃盤になっていることもあり、物販コーナーに無いことが多かったんです。
1stを出したのもだいぶ前だし・・・今また収録し直しても良いんじゃないかな・・・?
そうしたら新しくチェリコを好きになってくれたお客さんが、この最新作「THE ANSWER」を買えば「これがチェリコか!」って僕らへの理解が間違いなく早いし、また遊びに来てくれる時も自然にライブを楽しめるんじゃないかな?
と思い、再収録することにしました。
再収録するにあたって目指したことは「現代に生きるJohn Ryan's Polkaを録る!」ということです。
むこう50年は聴けるJohn Ryan's Polkaを日本に・・・いや!世界に残すんじゃぁぁぁぁぁ!くらいの気持ちで録りました。
その為にも今1度、過去の偉人たちによるJohn Ryan's Polkaを一通り聴き直したんだけど・・・
マジで全く参考にならねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アイルランド音楽は「楽譜通りにやらない」ことが多いので「楽譜の無い音楽」とも言われたりします。
なので、海外の演奏家がプレイしているのを見ると生真面目にきっちり毎回同じことをしていないんだよね(笑)
しかも、人によって細かい部分では違うことがとても多い。
「この人はこうやってる、でも、あの人はああやってる」
みたいに。
きっと大筋は知っているうえで人それぞれが各自のやり方で「伝承」していく音楽なんでしょうね!
その「人によって違う」、「毎回違う」アドリブ感みたいなものがアイルランド音楽で好きなところでもあるんですけどね!(笑)
ある意味、超ロックだと思います。
とか真面目に分析している時点で「いかにも日本人」なんだろうなぁ・・・何かすっげー悔しい(笑)
ブルースと同じで「血」でやる音楽だと思っているので細かく考えてはいけませんっ!(笑)
録りの時は皆で騒いだり、足踏みをしたり、クラップをしたり…と、さながら港町に寄港した船乗りたちが酒場で騒ぎながら、その場の皆で音楽とお酒を楽しんでいるような、そんな空気を詰め込みました。
あれ?【お酒を楽しんでいるような?】というか実際に録りの時メンバーは飲んでた説もある(笑)グラスにビール入ってたし、空き瓶もあったし(笑)最高かよ!(笑)
そしてゲストプレイヤーの森島玲ちゃんのフィドルもすっごく良い味を出してくれていて、なんだか賑やかなパーティーのような雰囲気になった!
この感じをCDにパッケージ出来たのがとっても嬉しい!
音を聴いて「聴いた人それぞれの頭に、その人それぞれのいろんな光景が浮かぶ」とかマジで最高すぎる。
映画タイタニックのように船の中で踊ってるって思うっていう人もいるかもしれませんし、町の酒場でドンチャン騒ぎしているって思う人もいるかも!?しれません。
これはもう、何をイメージしてもらってもその人の自由ですし、正解不正解はありません。
ホント音楽って目に見えないはずなのにメチャクチャ想像力を掻き立ててくれるよなぁ!と思います。
でね、
チェリコのライブでこの曲をやるときにいっちばんテンションが上がるのは・・・
KAT$UOダンス!!!
です!
これ、間違いない!何度も見てきた身内である僕が何度見てもテンション上がるって相当ですよ(笑)
最後に。
グッズでいつか出したいなぁ!と思うものの1つにコンパクトな「タンバリンなどの打楽器」があります。
そのグッズにはチェリコのロゴが入っていて・・・みんながこの曲に合わせてそれで叩く!みたいな光景が夢です(笑)
コンサート会場の皆がサイリウムを振ってる!みたいな光景が見たいんじゃぁぁぁぁぁっ!
いつかやろっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
つづく
MASAYA