本日は、少しシリアスな話をしたいと思います。
このおよそ20数年間、私が見てきた「日本に於けるカジノディーラーの実態」を、そろそろ開示しなければならない時期に突入したと強く感じています。
IR推進法案が、今後どのタイミングで可決するのかわかりませんが
カジノビジネスをコアとしたIRを誘致するわけですから、当然ながら今後は、カジノの最前線で業務を担う「ディーラー」や「VIPマーケティング」の話なしには、IRを語ることは出来ないのです。
もし「ディーラー」や「VIPマーケター」の実務や実態に興味が沸かないとしたら・・
それは、「IRビジネス」そのものに興味がないと言っても過言ではないでしょう。
なぜなら現金を扱う本場カジノでは、彼らの腕、技術、人間性、地頭の良し悪し、コミュニケーション力によって、施設の売り上げに大きな変動があるからです。(これはイカサマの話ではありません)
今回はカジノディーラーにスポットを当てます。
日本のカジノディーラーはどのようにしてディーラーになっていくのでしょう?
現在では、その方法は2通りです。
① 既存のカジノレストランや遊技場でディーラー研修を受け、そのままそのお店で働くケース。
② カジノスクールに通い、一通りのディーリング技術を身に着けた後、船上ディーラー、カジノイベント、提携カジノ施設にあっせんされるケース。
現在の日本ではディーラー技術は統一されていません。技術が統一されていなくともゲームのルールが大幅に変わるわけではないし、「遊戯」としてのカジノであればほとんど問題はありません。
ですがディーラー業務を一つの「職業」ととらえた場合、今後はディーリング技術をある程度統一していくことも必要になってくるでしょう。
さて、ディーラー経験1~2年の初心者は年齢的にも若い人が多いし、「ディーリング」という、少し変わった技術を身に着けたばかりなので、たとえ給料が少なくとも毎日を刺激的に過ごすことが出来ます。
ラッキーな人は飛鳥クルーズなどに乗船し、世界中を見て回ることも出来ます。
例えばピースボートを選ぶ人はお金を支払って乗船し、その後のキャリア形成に役立てるわけですが、船上ディーラーはお金をもらいながら世界中の人たちとコミュニケーションを図ることもできるのです。
これは、特に若い人たちにとって、見識を広める・自分の肌感覚を鍛える!という意味においては相当メリットがあると考えられます。
しかしながら現在の日本では、安定した収入を得られているディーラーは、本当にまだまだ少ないのです。
その理由はただ単に、カジノの合法化が1年、また1年と遅れるため、排出されていくディーラーに対して受け入れ先(雇用先)が追い付かないからです。
日本ではディーラー業は「職業」として認知されていないのです。
認知されていないので、当然ながら日本に於けるカジノ関連業界の給与も上がってきません。
そんな彼らは、2年、3年と経験を積んで行くうちに、必ず(100%)大きな壁にブチ当たります。
そして、3つの辛い選択を余儀なくされるのです。
次回は、日本のカジノディーラーが選択せざるを得ない「3つの道」をご説明します。
コメント一覧
コメント一覧
コメントありがとうございます!元カジノディーラーの代表として、数多くの日本のディーラーがずっと溜めてきた「ストレス」を代弁させていただきます。
乳児育児中の妊婦さん、
嬉しいコメントありがとうございます!
次のアップは14日を予定しています。また見に来ていただけたら嬉しいです。 Thank you.
このブログを読むのいつも楽しみにしてます♪
お互いに更新がんばりましょう~!
全くおっしゃるとおりです。
日本にカジノが出来たとき、インスペクターやピットマネージャーやシフトマネージャーが全部外人なんてことになる。
ゲーミング ダイレクター........いないんだろうなぁ。