『ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害』
読みました。ジュンク堂で立ち読みしはじめて、最後まで一気読みしてしまいました。(読み終わった後に買いました)

ギャラリーストーカー問題は、美術業界だけでなく、イラストレーション業界、イラストレーションギャラリーでも同じくある問題です。
帯に「画廊は、まるで無料のキャバクラ!?」とありますが、実際に「ギャラリーは無料キャバクラ、タダで酒が飲めて女の子と喋れる」と発言していたという男性も知っています。
この本では、美大予備校〜美大在学中〜卒業後までの女性が受ける差別、性被害について書いてあります。
私自身も複数の被害経験がありますし、美大予備校で先輩だった男性講師が後輩に対して性加害を行っているという話を聞いたこともありますし、大学在学中も男性講師からしつこく迫られ困っている女子学生も見聞きしたことがあります。卒業後も同様です。この本に掲載されている事例は結構「あるある」です。
あと、大学が全く守ってくれないというのも事実です。
対策としては、作家同士で情報共有することで自己防衛しているというのが現状です。

しかし、美術館の学芸員がハラスメントを行い、しかも報復として作品を蹴る(ひどすぎる!!)などのギャラリーと大学以外での部分のハラスメントと、東京芸大は昔男子校だったなどの歴史的背景などは結構知らないことも多く、その辺は美術ファンとしての猪谷さんの造詣が生かされているのかなと思いました。でも美術ファンの方にはあんまり美大の実態が知られていないのかも、とも思いました。

この本にも書かれていますが、美術大学という環境にいると、「作品が第一」みたいな価値観になってしまうことや、ヌードデッサンが授業として存在すること、裸モチーフの作品が大量に存在することなどから、一般の社会とは性的なものへの感覚がズレてしまう部分があり、それで加害・被害に気づかない事があるように思います。
私自身も、今でもわりかしそういった部分があるように思います。
後日改めて、ブログにでも自分の経験を含めた感想を書こうと思います。

#ギャラリーストーカー
#美術業界を蝕む女性差別と性被害