月別アーカイブ / 2023年02月

【知り合いの本シリーズ】*長いです
#クリエイターの世界を広げるNFTガイド2023
読んだ。この本の執筆者の一人、宮崎綾子さんに頂きました。

NFTアートは、ちょうど1年前くらいに盛り上がった感がありますが
1年経って落ち着いて来たかなという印象です。
この本は、帯に書いてある通りで、基礎知識、作り方・売り方、技術的背景までNFTアートの全容がわかる!という本です。

いまはイーサリアムとか、いわゆる暗号資産を持ってなくても、日本円でダイレクトにNFTを購入できるプラットフォームもあるのですね。(Adam byGMOとか、LINE NFTとか、Rakuten NFTとか)プラットフォーム紹介は日本国内・海外のものまで、かなり充実しているので、これからNFTアートを売ってみたいという方には、かなり良い本だと思います。
暗号通貨自体の基礎知識・管理方法も載ってるので、何にも知らなくても大丈夫です。

個人的にかなり良かったのは第3〜5章で、「そもそもNFTとは何か」「NFTを『持っている』とはどういうことか」「NFTでできること、できないこと、苦手なこと」などの項目で、NFT、NFTアートの基礎的な構造や概念について、かなり詳しく書いてある所が良いと思いました。
そういう基礎知識があったほうが、NFTアートの売り方・宣伝の仕方がよく理解できるような気がします。
私は1年くらいNFTアートについての新情報を入れてなかったので、雰囲気で理解していた部分が明瞭になり、かなり勉強になりました。

が、私自身は、今すぐNFTアートやるかっていうと、やらないな…と思いました。
と言いますのは、NFTは、現状、画像の不正コピーを防げるものではないからです。

あと、この本の中で、やはり知り合いのサタケシュンスケさん(神戸在住)も書かれていましたが、私たちのような、クライアントワークをメインの仕事としているイラストレーターは、そもそも継続的にNFTアートを販売していくこと自体が難しいように思います。(私の場合は、主に時間的問題で…)サタケさんが販売されてた作品はもともとがデジタルなので、イラストレーターの中でもスムーズに出品できるタイプの方だと思いますが、「クライアントワーク以外で描いた作品を、『NFTアート』として売ること」に、そこまでメリットがないというか。
もちろんイラストレーターでも、その方の方向性にもよると思いますし、アーティストだと、また違うのかもしれませんが。

あと、NFT周りの法整備は、まだされていないことをこの本で初めて知りました(既存の著作権法で対応できると思っていた…)YouTubeのContent IDの進化系のような感じで、もうちょっとブロックチェーン関連技術や、プラットフォームが発達して、元画像がコピーされたあとの使用履歴管理が完全にできるようになり、かつ、その使用履歴から料金回収がスムーズにできるような仕組みができない限りは、私はやらないな…と思いました。
*ちなみにこの仕組みは、数年前に、ドイツのIT企業COPYTRACKの創業者が「CONCENSUM」というサービス名でやろうとしていましたが、今ググってみたら、どうも挫折したぽいですね…無念

しかしながら、こういうのは日進月歩の世界だと思うので、1年後、全然違うことを言ってるかもしれません…

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イスズベーカリーの2月の新商品
その名も
「ギザギザハートのレクイエム」
表面のギザギザというかパリパリは米粉、中にはオレンジチョコクリームが入っている。
あんまり甘くなくておいしい。
#ハッピーバレンタイン❤️
#イスズベーカリー


知り合いの本シリーズ(?)
#学校するからだ 読んだ。著者は、中高一貫校の現役教員かつ、文芸・音楽批評家の矢野利裕くんです。
私は矢野くんが大学院生のときに知りあった。矢野くんは当時、学生DJで、自分が生まれる前の音楽とかにも異様に詳しいので、「タイムトラベラー」と言われていた…

なんか不思議な本である。学校ノンフィクションというか教員エッセイというか…
しかし、間違いなく今の矢野くんにしか書けない本である。
「学校内での人間同士の身体性かかわり」をテーマにした本である。

矢野くんはこの本の中で「教員の芸人性」と表現していたが、教室の舞台性・演劇性というか、教員には明確にタレント力みたいなものが存在するなあというのは、私もすごくわかる。学校の「グルーヴ感」的なものも凄いわかるな〜と思った。
あとアイヌの話と沖縄の修学旅行の話も面白かった。なんか学校って、こんなに語れるネタがある場所だったんですね。『海や山の神様たち』は矢野くんと一緒に聞いたことがある気がしますね。
私も学校関係の仕事をやってるので、感覚的にわかる〜と思う部分が多かったです。

なんか前回と同じ感想になってしまいますが、学校の先生、しかもサッカー部の顧問までやりながら文芸・音楽批評をやり、本も出すって、どんだけ体力あるんじゃあ〜!!
と思った…
しかし、私も頑張らなければ…
と思える本でした。
わからないものに対し簡単にわかった気にならず、しかし勉強したり考えたりしながら、もがきながら生きていこう…それしかない
って、ひらりささんの本と全く感想の結論が同じやんけ!!

写真はジャズ喫茶ヴォイスで撮りました。


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