月別アーカイブ / 2022年01月

写真と全く関係ない日記

「ドライブ・マイ・カー」を見た。
正直あまり期待しておらず、一応見ておいたほうがいいのかな、くらいの感じで見に行った。
なんか初めの3分の1くらいまでは、「はいはいいつもの春樹節ですか〜😧」と思っていたのだが、意外と癒された…😭

自分で全く意外だったのですが、この映画を見て初めて、演劇に興味を持ちました。
私は基本的にライブ芸術、舞台芸術が苦手で、強いていえばミュージカルとか音楽があればなんとか見れるけど、なんか人間が目の前でなんかやってると、疲れてしまうんです(ライブが好きな人は、その私が疲れる「エネルギー」みたいなのを感じて、逆に元気になるんだと思います)

が、この映画を見て初めて、演劇というのは人の精神を解放する手段の一つであり、しかも道具がいらず、身一つで人間ができる芸術なので、実はかなり凄いんじゃないか?と、いまさら気付きました。

あと、私はyoutubeでドライブ動画を見るのが好きなのですが、映像的には、それに近い癒しがあったと思います。
高倉健の「あなたへ」を見た時と似たような感覚を覚えた。「あなたへ」も、妻を亡くした高倉健が、延々と車で旅する話です。

いろんな賞をたくさん取っているみたいだけど、確かにこれは「ともグローブ賞」を私もあげたいです。(いらんと思うが)🏆🏅

映画館は、かなり人が多くて、若者から高齢者の方までいろんな人が見に来てましたが、帰り、若者たちが「映画選び完全に間違えたわ〜😮」というのが聞こえてきた。まぁ高校生くらいじゃあこの映画、意味わかんないだろうなあ…
わかるかなあ〜、わっかんねえだろうなぁ〜
でもわからないなりに見るのが大事な気もするわけ。いきなり効いてきたりするからな、こういうのは…

写真は映画を見る前にお茶した、ホテルケーニヒスクローネです。
かわいいですよ🧸ケーキセットを頼むとミニデザート2つ付き、飲み物は飲み放題。
#ホテルケーニヒスクローネ
#ドライブマイカー


1/22の日記 その2
講演会のあと、前回の投稿で書いた星加さんに、「灘五郷酒所」のオープニングレセプションに連れていってもらいました。

「灘五郷酒所」というのは、日本酒「剣菱」で有名な剣菱酒造さんの、かつて酒蔵だった場所を改造して、灘五郷の全26蔵の日本酒を全部飲めるようにしたというお店…というか「文化発信施設」なのだそうです。

日本酒の飲み比べとかもできたみたいなのですが、私そんなにお酒飲めないので
とりあえず「瑞祥黒松剣菱」というのを飲んでみた。黄色っぽいんですね。
とてもおいしかったです。お料理も…
神戸ビーフだけじゃなくて「神戸ポーク」というのもあるんですね。

空間設計は建築家の常深大輔さん、フラッグを描かれたのは松本尚さんだそうです。
運営はARIGATO-CHANの坂野雅さん。

久しぶりにウェイウェイした感じの場所に行き、刺激を受けました。

神戸新聞にも出てましたが「灘五郷酒所」の開店日は未定で、4月以降みたいです。来週1/29・30にプレオープニングイベント(日本酒と食の組み合わせを楽しむ酒蔵セミナー)があるみたいですよ。

#灘五郷酒所


1/22の日記 その1
今日は兵庫県立美術館王子分館「原田の森ギャラリー」に行った。
私の出身校、武蔵野美術大学の校友会(ムサビの同窓会組織)の、兵庫支部の展覧会があって、その中の企画、星加ルリコさんの講演会を見に行った。

星加ルリコさんはムサビの彫刻学科出身で、今は神戸を拠点にデザインコンサルティング、ブランディング、プロモーションなどのお仕事をされている方である。
有名なところでいうと、皆さんご存知の「神戸ビーフ」のブランディングのお仕事をされている。

私は2020年の春に、夫の転勤により、神戸に引っ越してきたわけですが、
それまで20年以上東京で暮らしており、正直なところ、神戸でどうやって仕事したらいいのか、よくわかりませんでした。
しかもコロナで、営業に行こうにも行けない。そもそも、営業先もどこに行けばよいのやら、よくわかりません。
なんにもわからないので、とりあえずギャラリーで個展をしたら、ギャラリーが持ってる顧客名簿にDMを送れるのでは?と思い、個展をすることにした。

個展のDMを送る際に、せっかくだから神戸のデザイナーさんにもDM送ってみよう〜と思い、「神戸クリエイターズノート」(神戸市運営のクリエイター検索サイト。神戸市のクリエイターが登録できる)で見つけた、星加さんにもDMを送ってみた。ムサビつながりで見に来てくれないかな〜 と思って、ダメ元で送ってみたのだが、優しい星加さんは、来てくれたのである!!ありがとうございます!!

そして、今回の展覧会&講演会にも誘ってくださいました。ありがたや

星加さんは、ブランディングはもちろん、ロゴデザイン、商品開発から何から「全部」頼まれる事が多いんだって〜。すごい。
神戸の佐藤可士和だね!!

講演内容は、想像していたよりも、かなりビジネス寄りのものでした。
「VUCA」っていう言葉を初めて知りました。社会はVUCA化しているんだって。
でも今後のそのVUCA的な時代、流動的で予測不能な時代には、ムサビで勉強したようなことが役にたつらしい。
「他の人の作品を見て解釈すること」を「読解力」とは、捉えたことがなかったな。Appleはアートがわからんやつは役員になれないらしい。確かに原田泳幸もバンドマンだもんな…(今のApple日本法人の社長が誰か知りませんが…)

人はロジックで動くものではない、感情に訴えかける何かがなければ人は動かん、というのは、仕事の上でも、かなり実感していることです。特に関西だと余計それが強い気がするな〜。逆に言えば、「感覚的なもの」が、とても大切にされている。特に神戸の人は「私達は『美しく』暮らすのだ!」という意識が強い気がする。根本的な美意識が高いっていうか。

とても勉強になりました。

兵庫県には、ムサビの卒業生が約700人も住んでいるらしい。それにもびっくりしました。原田の森ギャラリーは想像以上に広く、ムサビの先輩方の作品のクオリティの高さにも、とても驚きました。講演会でも活発に質疑応答がされていて、それもすごいなと思いました。

このあと、星加さんに「灘五郷酒所」のレセプションに連れていってもらったのですが、その話はまた後日書きます。


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