月別アーカイブ / 2019年04月

未観劇の方は前投稿のあらすじからご覧下さい

今回の舞台ね、今まで色んなもの観てきたけど、ゆいち関係なく戦争物やドロドロの愛憎劇も観てきたけど、1番観ていてしんどかった。
関係者の方を不快にさせるの覚悟で書くと、観てほしくないし世にだしてはいけないとすら思った。
個人的なトラウマもあって舞台を楽しむというよりは舞台と、過去の自分と戦うという感じだった。
ぶっちゃけた話、先にチケット全公演抑えたから観ないわけにはいかないと思ったのが大きいのだけど、だからこそ元とってやると毎公演何かしらを発見して多くを吸収できたので、良くも悪くも自分の血肉に大きく影響した舞台だと言えます。
ただね、これは真面目な話R15指定くらいはすべきだったと思うよ。子役が2人出てるからその関わりでお子さんが多く観られていたけど、これは子供に悪影響だよ。いや意味がわかるとは思わんけどさ、単純に暴力シーンや絶叫シーンが多いし、怖いよ。トラウマになるよ。

まぁ全体に関する私見はこれくらいにして細かいところを語っていくかね。今回パンフレットが手元にないから全部自分の記憶からほじくり出さなきゃいけなくて話があっちいったりこっちいったりすると思うのでそこはご了承くださいm(_ _)m

自分はデスノートの世界にいたらキラ信者になっている自信がある、犯罪は罰せられなければならない、犯罪者を社会に残してはいけないという考えの持ち主で、もし自分がキラだったら瀧田、今日子は確実に殺す、伸は迷うレベルで、それでも塀の中にいてほしい。
まず瀧田、こいつは明日香をレイプしたというだけで極刑に値する。現実の司法ではどうなのだろう?被害者が別件で亡くなった場合、遡っての罪は断罪できるのだろうか?
ネットで軽く調べただけでは明確な答えは出なかったが、以前は強姦は被害者が告訴しないと罪に問えなかったが、被害者の告訴するかしないか考える精神的負担を減らす意図で、第三者判断で起訴できるようになり、また過去に告訴されなかった性犯罪にも適用できるようになったようだ。これは朗報である。この過去の罪の訴求に関しては刑法の根本である法の不遡及の概念に違反するのではないかという議論があるが、今回は話が逸れるので割愛しておこう。
しかし明日香のように既に被害者が死亡して、損害賠償請求する身内もいない場合、瀧田は何のお咎めもなくのうのうと生きていくわけだ。何とも納得しがたい。

明日香はどうすれば死なずに、幸せになることができたのだろう?
最後のチャンスとすれば、それは美羽や昇生だったのだろう。明日香の人生で少しでも明るい時期があるとすればそれは生まれてからの3,4年とカフェでバイトしていた数年ないし数ヶ月だろう。
ここからは自分の想像が多く交じる。
瀧田との子を流産した明日香は恐らく今日子から捨てられ、いや自ら逃げ出し今日子も追いかけることすらしなかったのだろう。高校にも行かず1人で年齢やらを偽って部屋を借りて暮らし、少ないバイト代でどうにかやりくりしていた。
しかしそれでも家族に怯えることなく、満足とはいかなくとも食事をとって静かに眠ることができる生活は明日香にとっては幸せだったに違いない。
美羽という友人ができて、その明るさに感化されて徐々に年頃の女の子として普通の感情を取り戻しつつあった。昇生に抱いていた気持ちは本人は気づいていなくても恋心だったろう。愛理にいびられながらも、そんなことは元の生活と比べれば何でもない、美羽や昇生との時間は明日香にとってようやく掴んだ真に心安らぐかけがえのないものだったはずだ。

でもそんなことは当の美羽や昇生は知る由もない。
美羽にとっての明日香は数いる友達のうちの1人に過ぎず、親友というレベルではなかった。昇生にとっても単なる顔見知りの店員さんという程度で、かわいい女子高生だからワンチャン仲良くなれれば程度のものだろう。
脱線するが、現実の静岡大学にもこの手のチャラ男は恒常的にいて心底嫌悪していたのよね。取材が行き届いているのか単なる偶然か…。

現に明日香の生い立ちを知った後は理由はどうあれ離れている。
そりゃ現実にここまで重苦しい過去を抱えた人が身内にいたら距離を置きたくなるのは分かる。
現実ってそんなもんだ。触らぬ神に祟りなし。悲しいね。

そして真に助けになるはずだった遥希は急ぎすぎた(伸を連れてきた)ためにそんな明日香の幸せな時間をぶち壊してしまう。
遥希は必死に明日香を探すが、知識も金もない。ポスティングをしながら地道に探すという手しか考えられなかった。そして3年という時間を費やした。
伸は何をやっていたのか?伸なら明日香の捜索願いくらい出せただろう?また反抗期の娘がほっつき歩いているくらいに思っていたのだろうか?あまりに無責任だ。
そうこの男、無責任無収入無甲斐性なのになぜモテるのか?実家が金持ちっぽいのは伺えるがそれだけだ。早い話がこの男がモテさえしなければこれらの悲劇は全て起こらなかったわけだ。
モテる男はその責任を負わなければならないんだよ。スパイダーマンの名台詞「大いなる力には大いなる責任を伴う」
昇生も気をつけろよ。美羽を第2の千穂にしたら許さんからな。
といってもラストで昇生は奥仲麻琴さん演じる刑事の保科と付き合っていることが判明したのだった。しかも「刑事やってる女は無理」と別れるつもりらしい。美羽とはあの一瞬だけだったと願いたいが、万が一しばらく続いていて、美羽と保科の両方を傷つけたとしたらプラチナム奴隷が全精力を挙げて粛清してやる!

とまぁ、これくらいにしとこうかな。
ちょっと体調を崩してて書くのしんどいし、観劇から時間が経ちすぎるのもなんだしな。
ゆいちにもちゃんと返信するのが別にあるし。
そんじゃ次いつになるか分かりませんが、覚え書き感想考察ブログでした(・ω・)ノシ

所以〜ill luck syndrome〜粗くないあらすじ

現在
留置所で取り調べを受ける遥希「俺が明日香を殺してやりました」

平成9年
糸井伸の浮気相手、南今日子が妊娠する。伸は今日子があくまで遊びであると堕ろすことを求めるが、今日子は自殺を仄めかして強引に産むことに同意させる。
伸の本命である木崎千穂は一方的に伸から別れを告げられるがそのお腹には今日子と同様に新たな命が芽生えていた。
千穂に想いを寄せる真島朋之は泣き崩れる彼女を抱きとめ、千穂とお腹の中の子供と生きていくことを決断する。

平成10〜20年
最初は幸せな家族生活を送っていた両家。しかし伸は度々仕事と偽って千穂に会いに行き、消費者金融や不動産に手を出して借金まみれに。今日子は生まれてきた娘(明日香)に伸が早く帰ってくるよう催促させ、父親である伸が帰ってこない日はご飯も与えない。
朋之は千穂とその子である遥希のために懸命に働き、血が繋がらない遥希の面倒もよく見る良い父を演じていたが、千穂の浪費癖と伸に会いに行っているのではという確信に近い疑惑、徐々に恋敵に似ていく遥希への苛立ちから暴力を振るうようになる。

伸に投資を促し、借金の現況となっていた瀧田陽介、瀧田は担保にした糸井家の査定に訪れた際に今日子に一目惚れする。
伸はとうとう首が回らなくなり瀧田の勧めで自己破産をして今日子と離婚する。が実はこれは瀧田の策略であった。傷心の今日子は瀧田と再婚する。
一方千穂は朋之の暴力に耐えられなくなり遥希を置いて逃げ出し、時を同じくして離婚した伸と再婚する。1人残った遥希への暴力はますます加速し、遥希は左耳が聞こえなくなる。

平成23,4年
中学生になった明日香と遥希
明日香は母今日子と新しく父となった瀧田から無視され続け食事もろくに与えられない日々を過ごす。今日子との間に実の子を設けたい瀧田は執拗に今日子に迫るが相手にされない。そしてついに業を煮やした今日子から悪魔の提案が
「そんなに欲しいんなら明日香に産んでもらいな」
明日香は瀧田の娘を妊娠、自ら腹を割いて流産した。
「生まれてくる苦しみを…奪ってあげる」
瀧田はショックのあまり2人の元から去った。
その頃遥希は大きくなって力をつけ、朋之に逆襲する。自力で逃げ出し、母千穂と本当の父伸と共に生活する。しかし自分を捨てた2人を酷く恨み荒れた生活を送る。ただの反抗期だと楽観する伸と毎日涙にくれる千穂。
本当の父に助けを求め糸井家を尋ねる明日香、しかし拒絶する千穂
「あなたさえ生まれなければみんな幸せだったのに!」
ごめんなさいごめんなさいと逃げ帰る明日香の後ろ姿を見送る遥希。

平成27年
カフェChatte Noireでバイトする高校生の年代になった明日香と友人の美羽(act by藤本結衣)。明日香の手首には包帯が巻いてある。明日香に尋ねる美羽「それリスカ?かまってちゃんみたいだからちゃんと隠した方がいいよ〜」先輩店員の愛理がお客と話している。その客は三上昇生、彼は愛理の大学の後輩で、爽やかな好青年、公務員試験に向けて勉強中、愛理も美羽も恐らく明日香も彼のことが気になっている。愛理は昇生に対しては朗らかだが明日香と美羽には当たりが強い。そこへ偶然客として来店した遥希、明日香を見て何かを思い出したのか何も注文せずに店を出る。明日香のオーダーが遅かったから帰ったのだと怒る愛理「この役立たず!」過去のトラウマから崩れ落ちる明日香、戸惑う愛理、慰める昇生、面白くない愛理。
明日香は愛理が昇生のことを好きなのではないかと美羽に尋ねる。話の成り行きで美羽は「明日香が愛理にとって邪魔になっているかもしれないじゃん」と言ってしまう。再びトラウマに襲われる明日香。
そんな時に遥希2度目の来店、美羽が接客するが、遥希は明日香を希望する。釈然としない美羽「明日香あんたもしかして案外モテるタイプ?」明日香の顔をマジマジと見る遥希。「知り合い?」と聞く美羽、明日香は心当たりがないがないものの誰かに似ている気がすると答える。
店が暇だからどちらか先に帰るよう促す愛理、明日香は生活がかかっているので残りたいが、美羽が欲しい服があるからと一足先に残る宣言をして明日香は外に出る。ちょうど雨が降ってきて昇生も帰路へ、フードを被って走る明日香を傘に入れて2人で帰る。
遥希にコーヒーを持ってくる美羽に「さっきの人は?」「あぁ明日香?」「明日香…」
お代を置いて外に駆け出す遥希、しかし明日香は既にいない。
次の日、伸を連れて店に来た遥希「あんた今ここに誰がいると思う?」伸を見て固まる明日香、明日香と再会して駆け寄る伸、拒絶する明日香、遥希は察して明日香から伸を引き離そうとする。しかし引き下がらない伸。頭を抱えて叫び出す明日香「違う、私は幸せな人生を…お父さん、違う…私はあの人の子供を…」徐々に正気を保てなくなり、これまでのことを語ってどうして助けてくれなかったのかと激昂する。
想像を絶する過去を知った昇生は「可愛そうだけどそういう生い立ちの人は苦手、会いたくない」と語る。美羽は「美羽は?美羽にも会いたくない?」とすがる。「美羽ちゃんはいいよ」と美羽の手をとる昇生。嬉しそうな美羽。
気がおかしくなったまま戻らない明日香。

現在
取り調べ室、「私が明日香を殺しました」と語る伸、同じく自分が殺したと言う遥希、そんな中検案書が届き、明日香が自殺だと判明する。
警察の調べで遥希が3年間ポスティングのバイトをしながら明日香を探していて、ようやく見つけた頃には明日香は抗うつ剤が切れるとパニックになるような鬱状態になっていたことが分かる。
遥希はずっと明日香に寄り添ったが、明日香が元に戻ることはなかった。
自殺する直前に遥希に電話をかける明日香「私には幸せが分からない」
「俺たちは同じだったのに明日香を救えなかった」「なぜあの時に見つけてしまったのか、せっかく生きようとしていたのに、俺が明日香を不幸の連鎖に引き戻してしまった」と嘆く遥希。
遥希が釈放されたと聞いて安堵する伸。「どうしてこんなことになったんだ?」と言う伸に対して「あなたが何も知ろうとしなかったから、全部委ねていたからこうなった」と激昂する刑事。
「そうか…俺が明日香を殺したのか」
「気づくのが遅せぇよ」と呟く先輩刑事。
検案書に伸と明日香の親子鑑定の結果が出ていると伸に見せようとするが先輩刑事に止められる。
「お前は自分の娘を死に追いやった負い目を感じてこれから生きていくんだ」と釈放する。

平成9年
ベッドの上の朋之と今日子「このままじゃ伸と千穂が結婚しちゃう!どうしよう?」「伸の子供を妊娠したら?」「そんなに都合よく出来るわけない…」「お前が伸とくっつけば千穂は俺の魅力に気づくはずなんだけど…」「私たち間違ってないよね?」服を脱ぐ2人。

現在
留置所の外、伸「遥希、明日香!もう1度俺の子供になってくれないか?」と涙を流して手を差し出す。戸惑う遥希、そこに子供の頃の遥希の幻影が現れ、ニッコリ笑って2人の手を結ぶ。
遠くからそれを見守る明日香(の幻影)微かに微笑んで終劇。

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