ちょっと田舎都市の始発列車に男は乗っていた。

車内はそれでもまばらに人が座っている。ガタゴト音を立てながら進んで行く。

2つ目の駅でサングラス男が乗って来た。男の向かい側の席に座った。3つ目の駅で、またサングラスの男が乗って来た。今度は男の右隣に座った。それから4つ目の駅でまたサングラスの男が乗って来た。今度は男の左隣に座った。

5つ目の駅で今度は、スーツ男が乗って来た。向かい側の席のサングラス男の右隣に座った。それから、スーツ男は右手に持った光の棒のようなものを掲げると、あっという間にサングラス男に光を浴びせた。

スーツ男は次の駅で、さぁ降りますよ、と言って男と降りて行った。

次の瞬間、サングラス男達は車内の何処にも居なくなっていた。
スーツ男は男を連れて、駅前のロータリーで高級外車に乗り込んで行った。

スーツ男は、コンピューター合成のような声で、後少し遅かったら貴方は地球に戻れませんでした、と男に呟いた。