RADIOFISHというユニットを作った時は、オリラジファンですら懐疑的だった。

「またなんか始めてるw」
「漫才をもっとやって欲しい」
「コンビのままでいて欲しい」

でも、僕は信じていた。RADIOFISHプロジェクトが必要だって。

僕らがデビューした2005年のあたりでは、武勇伝というネタは新しかった。
リズムネタ自体は昔からあったけど、その音楽性みたいなものが新しかったんだと思う。

HIPHOPっぽいと言われてた。
まあ、もちろん本物のそれではないんだけど、前の世代の芸人たちが明らかにパンクやロックをルーツにしているのに比べて、僕らはそっち寄りのマインドを持っていたんだと思う。

それから、色々あって僕らはCSの音楽チャンネルで番組を持つようになった。
5年間くらいやってたと思う。

ブレイクする前のアイドルやアーティストをたくさん招いた。
ほとんどの人がその後すぐに解散していったけど、驚くほどブレイクした人もいた。

番組にきた時はオリラジに緊張していた新人が、あっという間に大物アーティストになっていく。その様が素直に羨ましかった。

何が羨ましいって、相手にしているキャパシティがお笑いと音楽では全然違う。
吉本では新宿のルミネtheよしもとという劇場で単独ライブをやればほぼ一人前。
大した集客だと言われる。でもルミネのキャパシティは480席だ。

これはルミネが小さいという話ではなくて、お笑いに適した大きさがそれくらいなのだ。
テレビでMCをやっていて、みんなが知っているような芸人でも、ライブをやる時はそれくらいの規模でやる。

でも、音楽はみんながあまり知らないようなバンドやアイドルが1000人〜5000人くらい呼んでしまう。その世界の隔たりは結構ショックだった。

お互いの世界の情報が断絶してるから、音楽業界の人はお笑いのライブの規模感を聞くと結構びっくりする。

僕は、もっと大きなところでライブがやりたかったし、それができる芸人だと思っていた。
そして、そのためには二人でアカペラでやる音ネタじゃない。もっと大人数で、オリジナルの歌を作らなくてはいけないと思った。それがRADIOFISH構想になっていく。

RADIOFISHで紅白歌合戦に出場した次の日から、僕はまた違うことを考えていた。
RADIOFISHの弱点を補完し、なおかつ力を拡大するために必要な存在について。

僕は「FAUST」というプロジェクトをプロデュースすることにした。
若者を集めて、新しいダンスボーカルグループを作る。

すでに2曲目のMV撮影と3曲目のレコーディングを終えている。
そして今、いろんなことにチャレンジしている。
9月から始まるRADIOFISHのツアーのオープニングアクトでお披露目となる。
(RADIOFISHツアーのチケットがいかにして完売したかについての話も面白いからまた書きますね。)

このFAUSTプロジェクトについても、RADIOFISHファンでもいろいろ言ってくる。

「またなんか始めてるw」
「6人だけでいい」
「RADIOFISHに集中して欲しい」
「もう一度漫才をやって欲しい」

僕がRADIOFISHを作った時も色々言われた。
でも僕は信じている。FAUSTの成功を。
そしてそれがRADIOFISHのためにもなることを。
誰がなんと言おうと、僕だけは信じぬいている。
たとえFAUSTのメンバーが全員辞めても、僕はFAUSTを続ける。
(ジャイアンツの選手が全員辞めてもジャイアンツが続くように。)
そしていつか、ジャニーズやLDHやAKBのグループを超えてみせる。
僕は本気だ。
手作りの小さなところから、全てを始めてきた。またきっと叶う。

FAUSTは何もかもが手作りだ。

MVを撮影するときのスタッフはほぼ全て「中田敦彦オンラインサロン」の会員だ。
FAUSTのロゴマークも、オンラインサロンで会議をしながら決めていった。

オンラインサロンとはなんなのか。
簡単にいうと「会社と部活とファンクラブを混ぜたもの」という感じかな。

月額1000円払って参加するコミュニティ。部費みたいなもんだね。
そこで、中田敦彦の仕事に関わったり、その周辺のコミュニティに参加したりする。

3ヶ月前に発足させたこのコミュニティで、今では20個くらいの部署に分かれていろんなプロジェクトが進んでる。会員は現在340人。

年内にこの会員を1000人にする。
僕は信じてる。
このオンラインサロンが次の時代の「会社」に取って代わる存在になることを。
あらゆる実験を通して、FAUSTが成功することを。

3ヶ月前、僕はペイパルのビジネスアカウントを作ることに四苦八苦してた。
でも今は、サロンを管理する人材を自腹で雇って、たくさんのものを作ってる。
人は何にでもなれる。

サロンには、いろんな人がいる。
ブログを書く才能だったり、写真を撮る才能だったり、人と人をつなぐ才能だったり。
全部の才能が、その場所を見つけて輝き出している。

まだサロンに入っていない人。
僕はあなたを待っています。
一緒に何かしませんか。
仲間になりませんか。
必ず、夢を叶えます。

中田敦彦オンラインサロンはこちらから。