メジャーな先輩方が全員反対派だったので、がっかりしてしまいました。一連の騒動の中での茂木健一郎さんの発言「日本のお笑いは空気を読み過ぎなんじゃないか。大御所が面白いと言うか面白くないと言うかで価値が決まる」はすごくいい発言だなと思って、私はしばらく様子を見ていたのです。

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茂木さん負けるな!と思っていたところ、大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました。

大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげ返っている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに。茂木さんの指摘、当たってたのに。なんで「ほら、これですよ」と言えなかったのだろう。まあ、あの場では言えないか。怖いですもんね。

茂木賛成派の私としては、茂木さんの意見が誤解されてヒステリックに反論されているのがいたたまれないので、分析してお届けしたいなと思います。

<茂木さんの発言のいいところ>

①「空気読みすぎ」という意見
タレント同士の力関係があまりにも強く画面に出てしまっているのは事実だと私も思います。なぜそうなのかというと、MCの権限が非常に強いフォーメーションの番組が圧倒的に多いからなんですね。それはMCの好き嫌いが非常に強く場の空気を支配している構造であり、多くの場合キャスティングをも支配する仕組みなので、ゲストやレギュラー陣はMCに気を使わざるを得ない。

それゆえに若手の新規参入がかなり厳しくなっている。視聴者層の高年齢化があるとはいえ、出演者のほとんどが40歳以上。若年層の代表者たちはすぐに、同世代で培ったカリスマ性を剥がされる。昔の価値観のまま価値を決められる。いくつかの賞が若手の参入窓口になっていますが、実は根本的な評価者が同一人物なので優勝してもその価値体系の下に組み込まれるだけの状態です。

昨今のベテランタレントのリバイバルはこの閉塞的な力関係を破れるからニーズが高まったのだと思います。MCより年上の新規参入がようやく風向きを変えてくれている状態なんですね。

②「政治風刺がない」という意見
これも事実だと思います。政治ネタや時事ネタをやる先輩もいるけど、本筋とは関係のない笑いの取り方をしています。思想的なものや皮肉の効いたものはほとんど自主規制されている。それがいいか悪いかは別として、それは客観的事実なのだから認めるべきだと思います。

③「オワコン」という言葉遣い
この言葉遣いをしたことで、とにかく注目されましたね。この言葉遣いをある先輩が「ダサい」と笑っていましたが「だからいいんだ」と私は思ってます。

<茂木さんの発言で改善できたところ>

④全部をオワコンとせずに、この番組は見所がある!という例も示して欲しかった。
テレビ全体を否定するのではなくて、この番組のこういうところはちょっと見所がある!という例を示せば全員を敵に回すことはなかったと思います。全体が悪いとしてもマシなのはあるでしょうから。その方向性がわかればみんな茂木さんの意見をヒステリックに否定せずに聞いてくれたかなと思ってます。

<見所がある番組とはどれか>

茂木さんの言う「大御所が空気を読ませる番組」ではない見所のある番組をご紹介します。

それは「しくじり先生」(テレビ朝日)です。

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この番組は「構造的にものすごく革命的なことをやっている」のに、なんだか魔女裁判的な、内容のスキャンダラスさだけを受け止めている人もいるようなので、はっきりどこがすごいのか言いたい思います。

「弱い立場の人間がルールを作り主導権を持って喋る」

という点です。しくじったとされるゲストが主導権を握ってたった一人で熱弁する。聞き手であるしくじってないMCとレギュラーたちは受動的に話を聞いていく。これは、茂木さんの言う「立場の強いMCが主導権を握って立場の弱いゲストとレギュラーの話を進めるタイプの番組」と真逆の構図です。常在するMC的な立場の人はレギュラーと同格に置かれていて、通常に比べ権限はとても弱い。VTRもほぼ全く流さずに、ゲスト話者の熱量に賭けている。

こんな反逆的な番組は他にないと思います。
空気を読み続けるのは聞き手であるMCとレギュラーです。
どうですか?茂木さん。この番組、一度見てみてください。
もしかしたら今回の件で出演することもできるかもしれませんね。

16日の日曜日は曜日移動して最初の回!よる8時58分から!後半の講師は私、中田敦彦です!
予告動画はコチラ!

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転売屋の餌食にされた!4月22日におこなうオリラジのライブの話だ。餌食になっていることを知ったのは、Twitterでファンの方から報告をいただいたからだ。

「80枚ものチケットが高額で転売されています!」

チケットキャンプというサイトで80枚ほど転売されていた。
報告の前からなんとなく違和感はあった。いつも以上に先行販売の予約があったのはまだいいとして、常連客の方々が口々に「先行の抽選に外れた」と言っていたからだ。

転売屋の買い占め事件は、最近の記憶に新しいところでいうと、小島よしおさんと狩野英孝さんの合同ライブ買い占め事件だろう。前売りが完売していたのに、当日のイベントでお客さんがほとんど来ずにガラガラだったというニュースがあった

ほとんどのニュースで「嫌がらせ」と報じられていたが、これは間違いなく転売屋の仕業だ。私はそう考えた。

お笑いライブが今まで転売屋の餌食になっていなかったのは、単純に音楽ライブに比べて規模が小さかったからである。それがなぜ音楽ライブからお笑いライブに流れてきたか。

それは、音楽業界が転売屋の撲滅に本気を出し始めたからである。業界全体で去年の夏に声明を出したのがニュースになった。

音楽業界は設備投資をして、仕組みを変え、人員を動員し、転売屋を撲滅する動きを始めた。一方、お笑い業界はその存在すら知らない丸腰状態。そして、チケット後進国お笑い業界に転売屋が流入してきたという経緯だ。

音楽業界の転売屋撲滅声明が2016年8月。
小島狩野ライブ事件が2016年12月。
そして、2017年4月にオリエンタルラジオのライブが餌食になった。

時系列的にも辻褄が合う。

事態は把握した。どう対策を取るか。
所属事務所であるよしもとに相談したところ返答はこうだった。

「こちらとしては取るべき対策が思いつかない。お客さんに高額転売チケットの不買を訴えるしかない。」

消極的な対応だ。しかし事務所はただのエージェントであって、我々タレントはいつだって唯一の経営者だ。我々の仕事は自分自身で守るしかない。そう切り替えた。

まずは事務所も言っていたように高額転売チケットの不買と、通報をファンの皆さんにお願いした。洗いざらい経緯を話すとファンの皆さんは快く協力してくれた。

「チケットキャンプで通報してきました!」

「不買を徹底して、転売屋があきらめて定価での譲渡かキャンセルに踏み切るのを待ちます!」

頼もしいお客さんたちだった。
しかし、事態は全く改善しなかった。
しばらくするとお客さんから報告が来た。

「集団で、毎日通報しているのですが、まったく効果がありません!」

チケットキャンプの規定をよく見ると、サイト内に悪質転売を通報する機能はあるが、通報を受けたあとどのような対策を具体的に取るかは書いていなかった。

この世界はいつだってグレーだ。
それを全て是正することはできない。
転売されたチケットはもうしょうがない。
しかし次のライブは、絶対に転売屋が介入できない仕組みを作る。

私はそう決意した。
5月にもう一度ライブをやる。
全てを解決してみせる。

まず、脆弱だった販売プラットホームを見直した。よしもと芸人は半強制的に「チケットよしもと」でチケットの販売をさせられるのだが、これがザルすぎる。変えよう。

まず、転売屋が買いづらいプラットホームがいい。そして、売りづらいプラットホームがいい。

そしてピーティックスにたどり着いた。

QRコードによる電子チケットならば、転売屋も売買がしずらい。そのうえ、再販サービスまで導入している。ここしかない。

よしもとにチケットよしもと以外での販売について相談したが「前例が無いので確認に時間がかかる。おそらく無理。」と消極的な対応。

なら、自分たちで立ち上げる。
それがこのライブだ。

このライブで、テクノロジーによる勝利宣言をしたい。結果はその日明らかになるだろう。
以上が現在までの我々の戦いの経緯です。
皆さんはこの件をどう思いますか?

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