みなさんは、「マインドフルネス」という概念について知っていますか?「マインドフルネス」というのは簡単にいうと、「いま、ここ」で起こっていることに対して注意を向け、自分が感じている感情、思考を判断せずに冷静に観察している心の状態のこと(『脳を鍛える茂木式マインドフルネス』茂木健一郎, p.4)です。仏教用語の「サティ」の英訳(同上, p.4)です。マインドフルネスは、"心の腕立て伏せ"と呼ばれているそうだ。

  マインドフルネスの考え方を取り入れれば、成功と幸福を切り離して考えることができます。マインドフルネスの効用は様々であって、クリエイティビティが高まる、ストレスが軽減される、情緒が安定し人間関係もうまくいくなどの研究結果が挙げられています。
(同上, p.10)

  マインドフルネスな状態の脳は、「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる神経回路が活発に働いています。「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」は、脳の中にある様々な機能を束ねる中心的な役割を果たしています。
(同上, p.20)
  脳がアイドリングしている時、無目的で何も考えていないときにDMNは活性化します。瞑想や歩行禅(歩きながら禅を組むこと)などを行なっているときにDMNは活動しやすいと言われています。
(同上, p.21)

  マインドフルネスの対極にある概念が、認知科学用語の「マインド・ワンダリング」である。注意が様々なところに向かい、いま、ここに集中できていない状態です。ある心理学の調査結果によると、マインド・ワンダリングの状態は、生活時間の47%を占めていることがわかったそうです。
(同上, p.27)

  マインドフルネスの考え方のひとつに、「判断しない」というものがあります。(同上, p.39)人は物事にラベリング(意味付け)をほどこしてしまう生き物です。また、マイナスのラベリングを多くしてしまい、苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。マインドフルネスでは、一切の価値判断を行うことなくただただ「いま、ここ」に注意をめぐらせます。すると、脳の働きで「メタ認知」(自分を客観的に見ること)ができるようになります。その活動は主に、前頭前野が担っているため、悩みに対して情動ではなく論理(理性)で対応することができます。過去の自分の経験からも、ルールや習慣からも自由になるのがマインドフルネスの精神です。(同上, p.42)

  マインドフルネスな脳の人は、雑談が得意なものです。雑談が得意な人は他人の心を読み取る能力が高い(同上, p85)と言えます。すぐに自分の考えを口に出すのではなく、傾聴の姿勢で相手の話を聴くことが、コミュニケーションがうまくいく一つのコツです。雑談は、基本的にクリエイティブなものであるため、良い雑談をすると、お互いが新しい気づきを得ることができます。雑談については、187回を参照。ユーモアはマインドフルネスの入り口である(同上, p.170)といえます。

  バイトで上の人から叱られたときに、とてもつらい思いをした経験があります。そのときに出会ったのがこの『脳を鍛える茂木式マインドフルネス』でした。当時の自分からすると、「すべての価値判断をしない」という点がとても新鮮でそれはとても大きな気づきとなりました。この考え方は、アドラー心理学の考え方にも共通する部分があって全員が学んだほうがいい内容なのではないかと思っています。

  友達に精神的につらいと感じている人がいて、その友達もマインドフルネスを実践することで、心が軽くなったということを話していました。マインドフルネスの効果は、本当に大きくみんなが幸せになるためにも必要な考え方であるように思えます。何かを決めつけてそれが絶対だと思い込むときは、心が無理をしてしまっている状態かもしれません。ありのままにリラックスして自然体で生きることをみんなが実践すれば、暮らしやすい平和な世界になると思います。

  興味がある人は、マインドフルネスの本を読んでみてください。きっと役に立つ知恵を得ることができると思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。いつも「いいね」をつけてくれる方々、ありがとうございます。嬉しいです。コメントも良かったらお願いします。

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