ここからはぼくの小さな冒険記録。
前回までのあらすじ。
さあいざセブ島に出発だ。
予約申し込みをしたあとに渡航先情報「十分注意してください」が届き、ちょっとひるむ。
そうかセブ島はフィリピン。病難盗難注意。
でももう行くったら行く。さあ出発だ。

ふだんまだ寝ていない時間に起きてえっちらおっちら成田空港に向かう。
国内線と国際線合わせても6往復分くらいしか乗ったことがないわたしは、飛行機の手続きが未だによくわからない。
毎回前日に調べて「そんなに早くに空港に行ってなきゃいけないのか!」とびっくりし、
あちこちで次にしろと言われたことをやり続けてなんとか飛行機に乗る。
宝探しゲームみたいなものだ。
引き出しの中を見ろ、植木鉢の下を見ろ、木の下を掘れ、宝物はここだ!
チェックインカウンターのお姉さんに「同じ苗字です!」と言われてびっくりする。身内以外で初めて会った。セブに導かれている気分になる。
どこのご出身ですか〜とか話しながらチケットを発行し、搭乗。
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フィリピン航空、コンセントや映画はない。
機内食はすきやき。けっこうおいしい。
ガイド本とにらめっこしながら入国届けを書いたりぐーすか寝たりしているうちに、
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セブ・マクタン空港到着!!太陽さんさん!みんな半袖!
ちなみに滞在目的も日数も何もきかれずに入国。

飛行機と送迎とホテルがセットのプラン。
空港で送迎のボビーさんと合流。
愉快に島の説明をしつつも、パスポートとEチケットだけは絶対にすられないように念を押される。
途中ジプニーがたくさん通る。
「ジプニーは乗らないほうがいいです、日本の人絶対すられるネ、」と言われる。
何回も念を押される。
「あの人もあの人もすられましたネ」とひたすら念を押される。
特に執着がないので、絶対にやめておこうと決める。
ジャパンでぬくぬく育ったわたしはあんぜんが大好物だ。

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途中サニーゴ(南国限定)の影が見えるも捕まえられず、
ホテル着。

「セブ島」と言うが、ツアーなどではまわりの小さい島なんかもみんなひっくるめてセブ島と呼んでいる、たぶん。
セブ島のすぐ隣の、空港もあるマクタン島がいわゆるビーチリゾートで、セブ島とは長い橋でつながっている。
今回はわたしはセブ島のセブシティのほうに泊まる。
ちなみにセブ島は電車がない。バスもさいきん限定ルートでできたところらしい。
そのかわりにタクシーが安い、らしい。

荷物を置き、夏服に着替え、おみやげ購入と両替も兼ねてセブシティでいちばんおおきい(たぶん)ショッピングモール、アヤラモールに向かう。

すごく遠くはないので、せっかく来た知らない街を歩いて行ってみようと思う。
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街はとっても東南アジア。ゆうてほかの東南アジア行ったことないけど。
フィリピン航空のCAのおねえさんが異国のいいにおいがしたのだけど、すれ違う老若男女、いろんなひとから同じにおいがする。
なんだろう。洗濯石鹸とかなのかな。
道はやたらと犬がいる。しゅっとしたフォルムの野犬。
近くを通るとき最初びくびくしたが、みんなおだやかな顔をしていたのでちょっと安心する。
ホテルの前のチキン屋のおじさんがチキンを投げて、それを犬が上手にぱくっと食べている。
半裸のおじさんが道で寝ていたりする。
排気ガスが濃い。
東南アジアだ。

大きい道まできて、戸惑う。道路が渡れない。
どうしたらいいんだ、とまわりを見回してみたら、現地の人はふつうに車が通る中を渡っている。
おお、おおお...
上手な人の後ろについておそるおそる渡る。
それを繰り返しているうちにちょっとずつこつをつかみ、
「まあ車側も積極的に轢きたくはないだろう」と強気にもなり、なんとか一人で渡れるようになる。
モールが近づくに従ってだんだん景色が洗練されてゆく。

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ジプニー。いっぱい走ってるのにだいたいみんな混んでる。
落っこちないで上手に乗ってる。

アヤラモール に到着。
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でっかいと聞いていたがとにかくでっかい。
そして持って歩けるフロアマップみたいなものがない。
うろうろして両替所を見つける。ほんとだ、空港よりはるかにいい。
有り金を両替して、おみやげ探しの旅に出る。
両親にあの観光地特有のアイラブセブみたいに書いてあるTシャツを買って帰るのだ。
旅先の勢いで自分の分も買ってしまう。
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んー観光地。
ちなみにセブは物価も安い。

あちこち見て回り、スーパーで食べ物のお土産と自分用のビールを買い、夕食を食べようとするがひらすら迷う。
目指した場所に行けない。
さっきいた場所にも行けない。
それならその途中で見た店にしようと思うもそこにも行けない。
くたくたになりながら歩き回っていたら、なぜだかあちこちでおすすめされていたフィリピン料理の店にたどりつく。奇跡だ!

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好き嫌いが多いわたしはいろんな人から「ごはん大丈夫なの?」ときかれるが、
なんとフィリピンはデフォルトが肉と揚げ物、しかも味濃いめ。
コメは長い。お茶は甘い。でもオーケー。
インスタ映えしないがおいしいごはんを食べて、そろそろ帰ろうと思う。

タクシースタンドを探すが、それだって見つからない。
ひとまず外に出てうろうろしていると、交通整理をしているおにーちゃんが「どしたの?タクシー?」と助けてくれる。
「タクシーあっちだよ、日本人?学生?どのくらいいるの?」と雑談。
あしたはマクタン島でダイビングするんだ、と言ったら、マクタンでダイビングするのめっちゃいいよ〜と言われる。
高くなったテンションでタクシーの長蛇の列に並ぶ。

自分の番がきたので乗り込んでホテル名を言うも、タクシーの運転手さんに「それどこ?」と言われる。えええ。
グーグルマップを出して、「このへんの近くでこのへん進んでここなんだけど、、」と言ったら、「とりあえずそっちだよね?行くから案内してよ」と言われる。えええ。
あまもりさん知らない土地でグーグルマップ片手に「たぶんもうちょっとまっすぐのはず」とどきどきしながら道案内。
ポケモンのために借りたワイファイありがとう。便利な時代ありがとう。
途中から運転手さん、「あ、ここね!なんだかんたんじゃん!」となる。イェイ、という感じで無事到着。
こういう手段で料金ぼるやつじゃないかと警戒するも、ちゃんと話し終わってからメーター入れて、アプリで調べたのより安い値段でついた。よかった。

ホテルについてシャワーを浴びてビールとスナックで一息つく。
やっぱり治安のよくない初めての土地でソロ外飲みはちょっとこわいのでホテル飲み。
サンミゲルレモンがおいしい。
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次の日は早朝から海なので1本だけ。
そんなこんなで2日目につづく。

前回までのあらすじ。

一人で海外に行くというと、
「英語できるんだね!」
と言われるが、
できないのである。
0ではないが、1でもない。
10年前にELPのライブを観にやっぱりひとりでロンドンに行き、帰りのヒースロー空港でインド人のおじさんにナンパされたときに使った英語力がわたしの全てだ。
あのときはがんばった。
バケーションでインドに帰るという彼は、
「電話番号教えてよ、そしたら次ロンドンにくるとき宿もごはん代もいらないよ」
とささやきかけてきた。
わたしは買ってくれたホットチョコレートがなくなるまでずっと、
「日本で彼氏待ってるからさ〜」「実は電話持ってないんだよね〜」
とか適当なことを言っていた。

しかしわたしはかつて、スペイン人の先生のレッスンもオーストリア人の先生のレッスンも途中から通訳がいらなくなったことがある。
スペイン人の先生のときは、
「なんで言ってることわかるんだろう、イタリア語に似てるからかな」
と思ったが、考えてみたら別にイタリア語だってわからないのである。
韓国語で道きかれても教える。
叔父もしゃべれないタイ語でなぜだか現地人とコミュニケーションをとりなんなら露店で値切る人だ。
派手なトラブルが起きなければきっと大丈夫。

島に行くと言うと、
「泳げるの?大丈夫?」
と言われるが、
泳げるのである。
小学校のときのスイミングスクールでは選手コースまでいってやめたので、そのときはバタフライもできた。
(いまはたぶんできない)
ときどきごくまれに区民プールに泳ぎにも行く。
新潟育ちなので海にもそこそこ馴染みがある。
同じ海と言っても日本海と太平洋ですら何から何まで違うが、
荒れてなくて変なことしようとしなければきっと大丈夫。

初詣で弥彦神社に行っておみくじを引いた。
今年は小吉。よろしくはない。旅立ちは「病難、盗難に注意」とのこと。
えええ。病難にも盗難にもかんたんに合いそうな場所なのに。
しかし「病難、盗難にあう」ではなく「注意」。
予言でなく注意点だ。
気をつける。

とりあえず生きて、
なんとか強盗に合わず、
海で溺れず、
怪我もせず、
なるべくスリにもあわず、
騙されず、
おなかをこわさず、
帰ってきたいな。
クラゲもこわい。
ラッシュガードも買った。
お天気いいといいな。

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セブ島に行ってきます。


あんまりポケモンする時間ないけど、サニーゴもとれるといいな。
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南国にしかいない。

前回までのあらすじ。
一度は諦めかけた憧れの戸籍謄本をついに手にしたわたしはいざパスポートセンターへ。
やっぱり身分証がないから発行できないと言われるのではないだろうか。
何度も確かめたが、それでもマイナンバーのトラウマにより抑えきれない不安を抱え窓口へ向かう。
本人確認のために名前・生年月日などを尋ねることがあるとの貼り紙。
よしこい、西暦でも元号でもなんでもこい。
干支でも星座でもなんでもこたえてやる。いいか、わたしが本人だ。
書類を出す。
身分証をご提示くださいと言われる。
保険証と古いパスポートを出す。
受取日の書かれた引換書もらう。

あれ?もういいの?

次の週、今度は受け取りにゆく。
やっぱり引換書のほかに身分証がないと渡せないと言われるのではないだろうか。
引換書と収入印紙を渡す。

あれ?
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あっさりと、パスポートを手に入れてしまった。
と同時にこの先10年のわたしの身分証明が保証された。
こんなにかんたんなことだったのか...

某は何者であろう?
某は某である!!!

さっそくガイドブックを買って家に帰り、
パスポートが不安だったので躊躇していたツアーの予約をする。
日が近いのでけっこうな数が受付終了していたが、どうにか見つける。
予約。
確定。
オプショナルツアーも手配。
完了。
おお、あっという間。
水着も買った。ゾゾタウンで。
12月なのに売ってくれてありがとう。
社長は月に行ってね、わたしはセブに行く。

あれ、もしかしてわたし、ほんとにセブ島にゆく?
一ヶ月前までセブ島がどこの国かもあやしかったわたしが、
どうやらセブ島にゆく。

つづく。


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海に行く前にはサメ映画を観ることにしているので、ディープ・ブルーを観た。
ちゃんとお金のあるA級サメ映画。
でもやっぱりサメ映画はサメ映画。

しかしあれだね、ゴジラとかもだけど、サメなんも悪いことしてないのにね。
かなしいもんだ。


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ついでに爪もディープブルーにしてみた。
サメに食べられませんように。
海の藻屑になりませんように。

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