このブログの講座もほとんど終わりなので、写真を構築するためのカメラとレンズの基礎知識はだいたい書いてあります。解説書でも良くある内容です。解説書だともっと詳しく書いてあります。
でも肝心なのはそのあと。
それらの知識をどうやって "組み合わせて" 使えば良いのかを書いている解説書はあまりありません。だからなかなか初級者から脱出できないのかもしれないです。

私の時もそういう物は全然なくて、撮って見返してあーでもないこーでもないと考えてまた撮って、その過程で "こう撮りたい時はこうする" というのを経験から掴み取ってきただけなので、それなりに時間はかかったと思います。
「それがカメラだし、苦労してください」
というのもカメラの本質なのですが…。
でも、下手するとその間にカメラって飽きちゃうんです💦
そういう地道な研究成果の牛歩の歩みに一喜一憂ができて、それがあるからカメラは楽しいと思える人ならば良いのですが、そうでない人だとある程度のところでパタリとカメラを辞めてしまうんです。
自分が伸びた、成長した!という喜びをちゃんと感じられないと、人ってなかなか1つのことが続かないのかもしれないですね。それを感じづらいのがカメラかもしれません。
でもこれだとちょっともったいない😢

そしてそもそも、カメラは最初に覚えることがたくさんあって、それらをたった一回シャッターを切るために一気に駆使しなければならないので、知識はあるけどどう組み合わせればいいのだ?という難題もあるのだと思います。
組み合わせるという認識も、初級者さんにはまだないかもしれませんね。

なのでここでは、初級者さんならこれまでの知識をこんな感じで使います。と言う撮影過程を初級者さんっぽく再現してみます。
ではいってみましょう。まずは "どこで、なにを、どう撮る" ですよ👍

どこで
お天気の良い午後の日差しの普通の公園

なにを
おニューのハーネスをつけたあーさん

どう撮る①
普通の公園なので背景が住宅街。できるだけボカしたい。遠くの反射物で玉ボケが出るようなので、できるだけ絞り羽根が出ないようにしたい。

どう撮る②
顔だけではなく、おニューのハーネスが十分に被写界深度に入るように撮りたい(実は主題がハーネス)
ただし、胴体部分を留めるマジックテープが見えているので、肩より奥はボカしたい。

どう撮る③
あーさんの全身と、乗っているのが切り株だとわかるまでを表現したい。要するにドッグウェアのカタログ写真のような全身ポートレートが撮りたい。

それらを考えて撮影したのがこちら。
_var_mobile_Media_DCIM_111APPLE_IMG_1490.JPG

では設定。
最初から住宅街が写る普通の公園だとわかっているので、背景が写る範囲を限定したい。かと言って画角の狭い望遠すぎるとリード分しか離れられないので全身を写すのに苦労する。
なので標準から中望遠あたりのレンズを着けてお散歩スタート。
今回は、日差し十分の明るい環境な上、背景をできる限りボカしたいと思っているのでf値は小さくなると想像できる。ということは、SSを手ぶれ限界まで小さくしなくても露出は稼げることも想像できる。なのでSSと露出はカメラ任せでOK。
ハーネスを被写界深度に入れることを重視するので絞り優先オートを利用。
逆光であーさんの顔は相変わらず黒いので、測光モードは顔付近の部分測光。
明るい環境でISOは使う必要がないので、画質重視の100に固定。ISOはどうしても露出が稼げない場合の最終兵器ですからね👍

撮影動作。
背景の住宅街ができるだけボケるように絞り1.8で撮ってみたところ、ハーネスがボケ過ぎたのでそのまますこし離れて(撮影距離を取って)被写界深度を深くする。

リードを持ったままなので引っ張らないところまで下がったけれど、まだ希望の被写界深度にならない。
でもリードがあるのでもうこれ以上撮影距離は取れない(f値を使わず撮影距離で被写界深度をコントロールするのは今回はこれで限界)

仕方がないので、住宅街で出ている玉ボケを目安に、"これくらいの絞り羽根なら許す" と言うところまで絞りを絞る。この時は許せたのがf2.2。

撮影距離と絞りの最大が確定してしまったので大抵はこれで撮るしかないが、最短撮影距離を短くすることはまだできる状態。けれど被写界深度を深くしたくてわざわざ撮影距離を離し、それでも足りなくて玉ボケが丸くならないのを妥協して絞りも絞ったので、近づくという選択肢がない。
全身を入れて切り株に乗っているとわかるようにしたいので、最短撮影距離を縮めて画角を狭くする必要もない。

今回は、この2.2のf値と引っ張らない程度に離れた撮影距離で希望の被写界深度にはなったので、これ以上無理に離れたり近づいたりする必要がない。
ハイ、チーズ パシャッ! Σp[【◎】]ω・´)

撮影後、写真を見ながら。
もう少し絞り羽根を消すために最初のf1.8にして、被写界深度が浅くなった分はリードを少し引っ張っちゃいましたと見てわかるくらいまで最大限に離れても良かったかもしれないと考える。
でも引っ張っちゃうと良いお顔になりにくいので、きっとこれでよかったとも思う。
そもそも、このたった1つの玉ボケさえなければf2.2以上にして簡単に被写界深度を稼げたのに、玉ボケ憎し。誰だあそこに反射物置いたの。と思う。
左右にパンして玉ボケ入れなきゃ良いじゃん?と思うけど、広くはない普通の公園なので背景がスッキリしているのが丁度ここだった。左右に木が立っていることでの効果もちょうど良い按配なのでやはりカメラの方向はここだった。
限られた状況の中でよく頑張った。
よし次回もがんばろう😆

終了。

今回の玉ボケの絞り羽根は、玉ボケを写したいと思っていないのにたまたま写ってしまう場所に1つだけありやがった😭という結構なイレギュラーだと思いますが、良くあることです(泣笑)
初級者さんがこれまでの知識を使うと、これだけの事を一度に考えて撮らないと希望の絵にならないのですね。今回は露出をカメラ任せにできる環境だったので、考えることがむしろ減っているくらいです。そりゃカメラがむずかしく感じるわけです😅
でも、知識の使い方はこんな感じです。最初のうちは同じ構図で設定を少し変えながら希望の絵になるまで何度か撮って、それをその場でチェックしながら撮れた💕となると思います。
どこ、なに、どうが大事だよと言っていたのも、それがないとそもそも最初のカメラ設定自体を決めようがないからなのです。
前回別の場所で撮影した設定のまま、今日別の場所で撮影するのにその設定も変えずにただなんとなく撮っていると露出もなにもガチャガチャになるので、大外しした所から撮影スタートする羽目になり、正解の設定までたどり着くのに時間がかかります。
そして "どこなにどう" が自分の中にないと、その大外しからどうやって正解まで持っていけば良いのかも混乱します。混乱していると不必要にSSが速くなっていたり、不必要にISOが上がっていたりして、撮れたと思っていてもわざわざ画質を劣化させる設定で撮影している場合も良くあります。

同じような設定で同じような場所でしか撮影できないでいると、いつも同じような絵になってしまうので、それもカメラに飽きてしまう要因に思います。撮影現場がどんな環境なのかを良く眺めて、どこなにどうを意識して、自分の知識を駆使して、現場の状況に応じてアレンジして、自分が撮りたい絵を撮った💕というデジイチならではの満足感がないのだと思います。
なので、どこなにどうを忘れずに、それを再現するために知識を使ってくださいね💕


ところで。
わんこはチャカチャカしていて、人間相手のようにハイチーズに応えてくれません😭
上記の過程をいちいちやっていると、良いお顔を取り逃がしてしまうんですね。
そうするとガッカリですし、思い通りに撮らせてくれないのでカメラがつまらなくなります。これも飽きてしまう要因かも。スマホの方が速く綺麗に撮れて良いなとなってしまいます。

チャカチャカしたわんこに対応するには、希望の絵にするための撮影過程を短くしてあげなければなりません。
写真はほとんどの場合、被写界深度が無いと成り立ちませんので、今回はこう撮りたいな〜と思っているその被写界深度を、カメラを最初に構えた時にはすでに希望の被写界深度の深さにしておくことができていれば、カメラを構えてお顔がこちらを向くまで少しだけ待ってシャッター切ってハイおしまい。となります。
上記でハーネスがちゃんと写るようにと被写界深度をあーだこーだとコントロールした時間をバッサリ省略してしまえばいいのです。

そんなことできるのか😳
できます😊

そのお話はまた今度💕